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空港も公認しているマトモな店に見えますが、
絶対にこの店で買っては行けません!!

SIM購入時の個人ID登録の義務づけが始まって早3か月。当初はID登録せずとも利用出来たり、露店でも引き続きSIMを格安で購入出来たりと、これまでと変わらぬ光景が続いていましたが、それも時が経過するにつれて、初めから予期できた諸問題が顕在化してきています。先日、怪社の出張者(これまで何度もインドネシア入りしている)は、これまで通り路面店でSIMが買えると思い、Wifiなど用意せずに、現地入りしたのですが、市中のSIM販売店が、ID登録が出来ないから外人には売らないという態度を取ったそうなのです。インドネシア語が全くできない旅行者ならまだしも、ある程度の日常会話なら問題なくこなせる人間に対して、そのような対応を取ると言うのは、もしかしたら共通のマニュアル指導があったのかもしれません。

では、どこで旅行者はSIMを買えば良いのかと言うことになりますが、今後は通信会社の公式ショップにおいてのみ、購入時にID登録(旅行者はパスポートを提示すればOK)を店員にしてもらうことでSIMが購入できるようになります。とはいえ、日本のように駅前など至る所にAUショップだのドコモショップがあるわけでなく、一定レベル以上のショッピングモールの中にしか店舗がなく、特に鉄道ファンの皆様の行動圏内にはほぼないと言っても過言ではないでしょう・・・。

別にSIMのID登録化はセキュリティの観点からも、妥当なことで、世界中の流れといえますが、仮にも政府の指針のもと、このプログラムを実行したのであれば、空港に外国人対応の公式ショップないしは代理店を設置し、然るべき対策を取るべきなのです。

しかし、現状そのような対策が全く取られていないのが実情。唯一存在するのが、新第三ターミナルの国内線出口にあるTelekom Selの公式店。って、なんで国際線側に作らずに国内線側なんだよ・・・。そんなわけで、この店舗は、いつも閑古鳥が鳴いています。ただ、現実的にWifiを持たずにインドネシア入りし、すぐに活動開始!という皆様におかれましては、現状この店舗が最も容易に正規価格でSIM及びインターネットパケットが購入できる店舗となります。

いよいよ日本では本格的に夏休みが始まり、ますますジャカルタ入りする鉄道ファンの姿を見かけますが、そんな中、SIM関係の話もよく聞かされます。特に第二ターミナルには正規店舗が一店もなく、外国人向けにSIMを販売していると謳っているのは全てがボッタクリ店舗ですので、注意が必要です。一例を上げると・・・

◆第二ターミナル
・税関検査を出て直後にある店舗(定額タクシーのカウンター並び)
⇒登録料・パケット料込みで30万ルピア。しかし、何故かパスポート提示を求められなかったそうで。(情報提供:Kucing様)

・コンビニ(アルファマート)
⇒登録料・パケット料込みで30万ルピア。大手コンビニがこういうボッタクリを行っているとは信じられない!!(情報提供:落花生。様)

※ターミナル外のSky trainへ繋がる通路下の露店なども、おそらく同じ手口と思われますので、ご注意ください。

◆第三ターミナル
・国際線出口を直進した先のケイタイショップ(冒頭の画像)
⇒登録料・パケット料込みで19万ルピア。パスポートで登録完了。
(情報提供:落花生様)

というか、本来ID登録は無料で実施されているものなのに、外国人から登録料を取るって、どういうことなの?しかも、曲がりなりにも空港会社から正式登録を行っている店舗がこういうことを行っているんですよ。どう考えても、政府・空港会社・そして空港内店舗が結託して、暴利を貪っているとしか思えません。国際線出口に一店舗も公式店がないというのが最大の問題。

まあ、といっても2000円~3000円でしょと言って引き下がるか、それとも納得いかんとブチ切れするか。

で、唯一の公式店の対応は?

◆第三ターミナル(国内線出口)
・Telekom Sel公式ショップ“Grapari” 国際線からだと真反対、ターミナルの果ての果てにある店舗です
⇒すべてが正規料金。SIMカード本体(Rp.20000程度)に、希望GBのパケットを入れてもらうだけ。1週間の滞在なら5GBもあれば十分。その時期のプロモの有無にもよりますが、10万ルピアあれば余裕でお釣りが出ますよね。が、ここにも落とし穴が!!店舗でID登録とパケット購入全部やってもらったにもかかわらず、いざネット使うと全部プリペイド側から差っ引かれていたというオチ。つまり、Grapatiの店員が毎度毎度の土人仕事で、パケット登録の手順をしっかり踏んでいなかったんですね・・・(情報提供:Train Pochi様) なお、その後市中のGrapariでクレームし、無事パケットは追加払いなしで入れてもらったそうです。

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国際線出口とは真反対にずっと進んでいくと、端の端にTelekomSel公式ショップ
Grapariが現れます。

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実は国内線側のほうがお店もいっぱいあるし、何より通路がゆったりしているし、
充実しているんですよねぇ。どうみても設計ミスだろ??

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税関審査を受け、そのまま出口に向かうとファミリーマートのある出口に
自動的に誘導されてしまいますが、それはNG。そもそもそちらは駐車場に連絡している出口です。
SkyTrain、バス・タクシー乗り場へは左折して出口へ!!

う~む、初心者にはなかなか手厳しいインドネシアです。これで果たしてあと数週間後のアジア大会を迎えられるのか。外人観光客がゼロだったこの町に、ある日どっと押し寄せる観戦客。どこの喫茶店でもWifiがあるというのがせめてもの救いかもしれませんが、通信と交通という二大インフラが外国人に対して門戸が開かれていないというのは大問題。外国人が右往左往するのが目に浮かびます。

ですので、インドネシア入国後のドタバタ、またインドネシア人とのやり合いを回避されたい方は、事前のWifiルーターレンタルをお勧めします。


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