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今回はJABODETABEK管内のきっぷと購入方法について紹介します。


JABODETABEK管内では現在、KRL EKONOMIとCOMMUTER LINE(KRL AC:旧EKONOMI AC)2つの種別の列車(中・長距離客レ除く)が運行されており、種別ごとに運賃が異なり、事実上の等級制となっています。2011年6月まではこれに加えてEKSPRESSが運行されており、3等級制となっていました。もうおわかりとは思いますが、種別ごとに充当形式は分かれており、EKONOMIには日本製含む自社発注車のK3※※系、COMMUTER LINEには冷房付き自社発注車のKRLI系か大方のお目当てであろう日本から渡った譲渡車両の各形式が充当されています。なお2011年12月改正で環状線CILIWUNG号廃止以降は専らそれ専属編成であったKRLIは活躍の場を失い、COMMUTER LINEは事実上100%譲渡車両で賄われるという、トンでもない(?)現象が発生しています。

余談ではありますが、譲渡車両のインドネシアでの正式な形式呼称ではK1※※※※系(一部のManggarai工場出場車にはこの形式プレートが見られる)であり、扱いはエグゼクティブクラスなのです。今でこそCOMMUTER LINEとなりやや値上げがされましたが、かつてのEKONOMI ACはいかに乗り得な列車であったかがわかります。ではK2車両は無いのか??という疑問も生まれますが、実は過去には存在しており、都営6000系“HIBA”が2001年にPakuan Ekspresとしてデビューするまで設定されていた列車(Pakuan Bisnis)がそれであり、ステンレスのRheostaticや転換クロスシート装備のHolecがK2※※系を名乗り充当されていました。現在、それらはロングシート化の上、K3に格下げ、また一部のHolecは転換クロスシートを装備したままManggarai工場の片隅で朽ち果てています。というわけで、それ以降JABODETABEKの通勤線からK2は姿を消したのです。もっとも長距離列車としてはK2客車が日常的に乗り入れて来ます。

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現在のきっぷ。CL用には05系が登場。(EKONOMIは都営6000のまま変わらず)

また前枠が長くなってしまいましたが、本題に入ろうと思います。主要区間の主な運賃は以下の通りで、日本のように小刻みな距離制運賃にはなっておらず、非常にザックリとしています。例えばBogorに行くのにJakartaKotaから乗ろうがManggaraiから乗ろうが運賃は変わりません。ですから1駅、2駅の利用では損をするわけです。もっとも私たちにとっては数十円の世界ですから、気にするほどでもないのですが。

JakartaKota~Bogor:CL7000Rp./EKO2000Rp.
JakartaKota~Depok:CL6000Rp./EKO1500Rp.
Depok~Bogor:CL6000Rp./EKO1500Rp.
JakartaKota~Bekasi:CL6500Rp./EKO1500Rp.
TanahAbang~Serpong:CL6000Rp./EKO1500Rp.
Duri~Tangerang:CL5500Rp./EKO1000Rp.

2012年6月現在

これら運賃は突発的に変わることもありますのでご注意ください。運賃改定の情報などが入りましたら、またこちらでお知らせいたします。ちなみにかつてはJakartaKota~BogorはEkspres11000Rp.、EkonomiAC5500Rp.でした。EKONOMIは運輸省、乗客団体等からの圧力があるため価格改定は見送られています。

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一回り大きいサイズの車内補充券(ペナルティチケット)。末期の急行用は8039Fの背景だったような・・・
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Serpong線客車列車の乗車券は大きさも発売場所も通勤線とは別もの

なお無札乗車に対しては車内でペナルティーチケットが検札時に発行されます。従来はEKONOMI AC10000Rp.,Ekspres30000Rp.でしたが2012年6月1日より均一50000Rp.に大幅値上げされていますので注意が必要です。きっぷコレクションの為には無札乗車も一度くらいはやってみる気になりましたが、50000Rp,はちょっとデカイですね・・・。COMMUTER LINEにEKONOMIの乗車券で乗車したときにもこれは適用されてしまいますので、ご利用の際はご注意ください。COMMUTER LINEの乗車券を初めから買っておくのが無難でしょう。

さて、きっぷの購入方法ですが、インドネシアのきっぷ売り場は全て有人窓口です。窓口(Loket)も行き先や種別毎に分かれている(分け方は駅によってだいぶ異なります)ので窓口上の表示、或いは窓口に掲示されているラミネートを確認して、そこの列に並んで購入します。以前は発車時刻が近づかないと発売しないこともありましたが、Ekspresが廃止された現在では時刻に関係なくほぼ発売されています。ただ注意したいのはSerpong線のParungPanjang以西まで走る客車普通(EKONOMI LOCAL)で、こちらはある程度時刻が近づかないと発売されない駅もあります。またBogor線のSukabumi発着のBumiGeulis号には特殊な乗り方がありましたが、現在Bogor線内は回送扱いになっているようなので、今回は割愛します。


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KCJのフラッグシップ駅でもあるSudirman駅には運賃表示もあります
(現在、急行廃止によりデザインは変更されています)

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ラミネートのデザインがまたイイ!
窓口を確認したらそこに並んで行き先と種別、(プラス枚数:観光客っぽいと枚数を聞かれることがたまにある)を告げれば大丈夫です。ただし日本のように運賃表があるわけでもないうえ、窓口スタッフはこちらが運賃を知っているのが前提という態度ですので、それど同時にRp.札又はコインをドンと出します。夕刻のJakartaKota等カオスな場所(ちゃんと並ぶ駅がほとんどなのですが・・・)ではモタモタしていると後ろの客に割り込まれます。最悪運賃がわからなければ10000Rp.札を出せば現在買えないきっぷは無いはずです。もちろんそのときはお釣りにも気をつけなければなりませんけどね。

例えばBogorまでのCOMMUTER LINE購入の場合は
「アーセー(AC) ボゴール(Bogor) サトゥ(Satu:1)」
と告げればOKです。COMMUTER LINEと言うのが面倒なのか、現地の人はそうは言わずにEKONOMI AC時代と同じくACと言うのが主流のようです。対キロの運賃がザックリしていますから、仮にJakartaKotaでUniversitas Indonesiaまで購入してもきっぷはDepokまでのものが出てくるでしょう。

無事きっぷをゲットしたら改札口に進み、スタッフにきっぷを見せ入場します。車内検札があるのできっぷは無くさないように!なお出札時のきっぷ回収は2011年5月頃より一部の駅を除いて省略されていますので、そのまま記念にお持ち帰り下さい。もし回収が行われていても、

「Mau Koleksi」

と言えば、回収されることはありません。