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7月18日終電後から翌未明にかけて、BonBonことオランダ製電気機関車ESS3201の復活後初の本線上試運転が実施されました。

会社最寄り駅から終電でDepokへ。今日の最終電車は明治神宮前行きでした(笑)

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終電が行ってしまい、寝静まり返るDepok駅。残るのは線路際の住民と、鉄道ファン数名。果たしてこんなところにBonBonがやって来るのかと不思議でなりませんでしたが、某電車区のB氏がBonBon側に連絡を取ってくださいまして、既にManggaraiを出発しているとのこと。一安心です。来るまでの間、現地の鉄道ファンと鉄道談義に花を咲かせて待つこととします。ピクトリアル誌にも出ていた通り、BonBonのコンプレッサー、パンタグラフ等はRheostaticからの流用品を使用しているとのことですが、電動機だけは別に取り寄せたようです。

PondokCinaを出たあたりから、フォーンの音で近づいてきていることが実感できるようになります。夜のましてや終電後では線路内に何があるか、誰がいるかわかりませんから、最新の注意を払って運転されていることがわかります。

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いよいよです。時間が近づくにつれて、またいつものおなじみの面々が増えてきて、最終的にBonBon目当ての人は10人を超えたのではないでしょうか。

近づいてくると、なんとデッキまで人だらけ。どうやら、修復作業に携わったManggarai工場のスタッフさんが乗ってきたようです。皆、動くBonBonにご満悦の様子。
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100年のときを超えて、帰ってきた、BonBon!何度か私もBalaiyasaで眠っていたBonBonを見てきましたが、まさかこのように動く姿を見れるようになるとは夢にも思っていませんでした。しかもこんなすぐに。

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後ろには2両の大統領専用?客車、DjokoKendilを携えています。客車にもKAIのスタッフがかなり乗っており、お祭り騒ぎの様相で、まるで昼間のような賑やかさに。私も車内に入れさせていただきましたが、埃まみれでBalaiyasaに放置されていたときが嘘のように磨き上げられて、ACもガンガンです。1両はバーカウンターらしきものを備えていました。


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暗い中で見ていると、日本の旧型電機をも彷彿させますね。100年前のジャカルタにタイムリップしそうです。このESS3201は1914年製で、TanjungPriok,JakartaKota-Bogor(BuitenZorg)間で主に使用されていました。復活後は貸切専用列車となるとのことですが、おそらくこれらの区間で走行することになるでしょう。私の希望ではこれぞジャワという景色がまだ残っているSerpong線のParungPanjangかはたまたMajaあたりまで行ってくれれば、沿線の風景にもマッチしてよいと思うのですが。

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保線車両の通過を待って、機回しが開始。

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やっと釜出し状態が解消され撮りやすくなりました。しかしDepok駅にこんなレトロな列車が来るなんて・・・。この位置でしばらく撮影タイムが続いた後、BonBonは再びManggasraiへと引き返してゆきました。

ちなみに私はもう帰る手立てがないので、近くにある某雑誌社のオフィスに居候させていただきました。


コメント

コメント一覧

    • 落花生。
    • 2012年07月24日 01:29
    • おーこれは素晴らしいですね。見てみたかった。立派な産業遺産ですから。是非昼間の本線走行を早く見てみたいものです。Djoko Kendilを従えてだったら、貸切運行もありですね!
    • パクアン急行
    • 2012年07月24日 12:31
    • <落花生様
      コメントありがとうございます。知らせを聞いたときは本当に驚きまして、これはもう行くしかと思い、翌日の寝不足覚悟で出撃してしましました;;そうですね、おそらく今年中には復活運行が始まるのではないでしょうか。BonBonは現在Balaiyasaに再入場し、塗装と最終調整が行われているようです。貸切やってみたいですね。
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