輸送力増強工事の続くSerpong線ですが、緑に囲まれた真新しい路盤をゆく列車の写真をときおり見かけるようになり、これはもしや??ということで久しぶりにSerpong線へ足を伸ばしてきました。なおオール各停化により、比較的空いていたDepokEkspresに充当されていた6連のTMG6000系(Hiba)はBogor線でお役御免となり、Serpong線は6連Hibaの吹き溜まりとなっていました。
まずはSerpong駅。約1年ぶりの来訪になりますが、かつて2面4線ながら4番線は切欠けホームになっており、Serpong方面への出発が出来ませんでしたが、完全なる2面4線に改良されております。
新設された分岐機 ParungPanjang方より臨む
先を進みましょう。以前は進行方向向かって右側の線路のみ使用していたわけですが、すでにここでは複線化が完了している模様。この先カーブになるのですが、こんな急カーブだったっけと不思議に思っていると、こういうことでした。
旧線との分岐部・・・
嫌な予感が的中し、Cisadane橋梁は完全に新線へ切り替えられておりました。ここは結構有名な撮影地だったのですが、ParungPanjangまでの電車があまりに少なかったので、結局撮らずじまいになってしまいました。ときおりアップされている画像というのもここの写真だったんですね。せめてもの救いは旧橋梁が残っていたことですね。こういうのも別に嫌いじゃありません。
橋が新しくなっても、人間が渡るのは変わらないようで、しっかり待避所も設けられています。コンクリートの橋になって渡りやすくなってますしね;;さすがにガーター橋を渡る勇気は私にはありませんので、せっかく出来た新しい方を渡って対岸へ。対岸では田畑を潰して大規模な宅地開発が始まっていました。いずれ道路橋も必要になるだけでなく、Serpong線も増発しないとなりませんね。あまりの暑さで、1本だけ撮って撤収します。
あまりに綺麗過ぎて、ジャカルタに思えません(笑)
この後は12月改正で増発されたParungPanjang行きでParungPanjangへ。複線区間はずっと続き、ParungPanjangまで複線化がいつのまにか完成していました。確か、Bekasi線の複々線化が土地収用問題及びManggaraiの立体化の目処が立たない等からの理由により一時凍結、とりあえず出来るうちにやっとこうということで、確かそっちの予算がSerpong線に回ってきたとかいう話がありましたが、どうやらそうなのかもしれません。まあいずれSerpong線も輸送力不足になるのは明らかであり、この判断は正解でしょう。出来るうちにやっておかないと、どうせ土地収用で苦労するんですから。
というわけで、JABODETABEK一の秘境駅?ことCiyayur駅は見納め・・・。立派な対向式2面2線へと変貌しておりました。Cisaukは元々2面2線の交換駅でしたが、ほぼ同様でにホーム上屋工事の真っ只中でした。平然とこの区間ですれ違いをしていましたから、複線化は昨年12月改正に間に合わせてしまったのかと思ったものの、両2駅の工事状況を見ると、改正後もしばらくは単線運転をしていたのかもしれません。車両の動向は現地ファンからの情報が結構入ってくるのですが、こういう施設系のネタは実地に赴かないとなかなかわからないんですよね・・・。まだまだインドネシアでは撮り鉄が主流です。
Ciyayur駅が・・・
工事中でも使用します;; Cisauk上りホーム
終点のParungPanjangは、既報のとおり2面4線化が完了していますが、現在の本数では持て余し過ぎですね。いずれはParungPanjang折り返しの大半はMajaまで延長(電気と車両さえあればいつでも出来ます)されるはずですが、どのような使い方をされるのでしょう。
これより先の工事状況も気になるところですが、それはまたいずれ。
しかしわずか1年で大変貌を遂げるインドネシアの鉄道。そこが魅力的でもあり、また恐ろしいところでもあります。今あるものは今あるうちに、早いとこ記録しとかないとなぁ・・・。
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