災害の混乱に乗じて、KKWラッピングナシで続投してくれないかなぁと思っていたものですが、貼り付作業が開始されてしまいました・・・。見える範囲では、これくらいしか変化はなかった先週末のマンガライのゲート前です。
この他、車両面では特に大きな動きはありませんでしたので、一部運転を再開したBojongGede~Cirebut間の災害復旧関連を中心にお伝えします。
既報の通り、11月22日朝方発生した土砂崩れによる路盤流出。当初報道では単線運転による復旧まで1週間はかかると伝えられていましたが、通勤ニーズに応えるため、朝夕限定で単線運転による暫定運行が早くも27日より開始されました。それに先立って、25日深夜には保線車両による(?)試運転を実施。そして26日には6107F(女性専用便はBojongGede折り返しで既存の時刻に載せるのは面倒なため、引き続き運休中)のDepok返却も兼ねた試運転を実施。27日から運転再開のはこびとなりました。Bogor~Sukabumi間のBumiGeuris号も運転を再開しています。
先週日曜日の日中は被害の無かった下り線も重機搬入のため架線が外され、レールも輸送されてきた残土で埋まっておりましたが・・・。
まさかこんなにすぐに復旧するとは・・・。上りの架線は未だ垂れたまま。
現場をゆっくり東急が通過します。
安全性?そんなもんは気にしてはいけません。というわけで、さっそく乗車してきました。ダイヤは以下の通りで、朝は全て上り、夜は全て下りのブミグリス的ダイヤであり、Bogorでの宿問題を解決しない限り、旅行者の乗車は難しいですね。これまであんなに身近だったBogorが一気に遠くなったような気がします・・・。なおこの12本という本数はBogor駅構内と電車区への留置本数であり、車両出し入れのために客扱いしていると言ったほうが正しいかもしれませんね。
この日Bogorに到着した1番列車。
どうせKAIがロクに宣伝していないので、がら空きなのではないかと思いきや、いつもの風景に戻っており、ホッとしましたね。利用者は一日も早い復旧を待ちわびていたことでしょう。
Bogor駅に張り出されたポスター。多くの人がケイタイで撮影したりと見入っていました。
まず特筆すべき点は上り列車に乗車制限があるということでしょう。CLは9本で2駅からの乗車合わせて、13000枚の枚数限定で乗車券を発売し、売り切れた場合はAngkot又はJakarta行きの都市間バスを利用しろということです。当然通常ダイヤの半分以下の本数ですから、異常な混雑を避けるための策としては妥当なのものでしょう。Ekonomiは1列車あたりの人数が若干プラスされています。
当初、上り列車はBogor~Cirebut間は上り線を使用し、以前脱線のあった例のポイントで下り線に転線するかと思いきや、BojongGedeまでひたすら下り線を逆走しました。交換列車もないので、それで十分でしょう。無理に増発なんかして、行き違いをしても、逆に危険かもしれませんし。なお当然,、信号はBojongGedeまで使用していないものと思われます。Cirebutに渡り線がありますので、出発信号は設置されていると思いますが(もっとしっかり見ておけばよかった・・・)。
災害現場は5km/hの速度規制となっており、ゆっくりと進みます。
しかし相変わらず、見物人が後を絶ちませんね。
そして便乗して商売を始める露天商もいるわけです。1000Rp.也。
一部運転再開に伴い、土砂の鉄道輸送も開始されました。
建設残土をBogor~Cirebut間の線路際に集め、そこから現場までお手製の貨車に残土を積載した臨時貨物がシャトル運行されています。このため、日中の営業列車の運行は出来なくなっています。牽引機は日によって異なり、BBだったりCCだったり。この日はCCでした。
通常なら非常に危険な図ですが・・・。今は左側通行なので。
災害関連はこのあたりにしておいて、次はCOMMETのトホホな話題。
先月、いよいよの発売再開を果したIC定期券COMMETですが、なんと発売一ヶ月で、使用停止に。今月のチャージを楽しみにしていた私もこれにはガックリです。結局、自動改札機が使用不能の今、券面に区間、期限の印字が無いCOMMETでは不正乗車を助長するだけだということです。先にそこ気づいておけよって話ですが。それでも2度ほど、セキュリティのカードチェッカーで確認されたこと(そのうち1回はDepokの線路口改札という・・・)がありました。改札なんか整備しないで、全てこれで済ますようにすればよかったのに!これからは再びいちいち切符を買わねばならないと思うと、気が重くなります。
そして最後に皆様の多くが興味をお持ちかと思われる次期ダイヤ改正の話。とはいっても通勤線電車のものではありませんので悪しからず。詳細はまだ出ていませんが、要するところの昨年12月の通勤線電車の運行経路再編に合わせて、2012年1月1日にEkonomiを中心に長距離も整理するということです。
まずSerpong/Banten線のEkonomiLocalが全列車Tanahabang折り返しとなり、Duri・JakartaKota・PasarSenen(すでにこちらは休止中)への直通が廃止に。
次にJakartaKota発着のEkonomiの全列車がTanjungPriok発着に変更。これによりJakartaKota発着で残る長距離列車はEkonomiAC MajahapitやExsectifのGajayanaなどほんのわずかな列車のみとなってしまいます。またTanahabang発着のBerantas等のEkonomiも同じくTannjungPriokに集約され、Banten線のEkonomiLocalのみがTanahAbang発着として残ることになります。
既にBekasi線の中央線経由化、そしてSerpong線・Tangerang線のJakartaKota直通廃止で以前に比べてだいぶ賑わいを失ったKotaのターミナルが一層寂しくなりそうです。これによりBoogor線は常時4線使用が可能になるなどのメリットもありますが、せっかくこのような改革を行うのであれば、使用頻度が少なくなるKotaの客車区を廃止して、電留線を復活させたり、またKotaの容量不足問題も解消するのですから、休止中のTanjungPriok線もいい加減運行再開(大多数の長距離列車がTanjungPriok発着になるなら尚更のこと!)をしてもらいたいものです。
加えて、Feeder line(JAKK~KPB)やLoop line(MRI~JNG:環状線)への需要も増すわけで、利便性を低下させないためにも、現状の本数のままでいいのか?という疑問も生まれます。同時に電車のダイヤもいじらない限り、改悪で終ってしまうのが関の山でしょう。伸び悩んでいる長距離利用客がこれ以上バスに流れなければいいのですが。
ともあれ、Jakarta最大のターミナル駅、Kotaから長距離列車が消えるのはそう遠い話ではなく、今のうちに目に焼き付けておくことに越したことはなさそうです。
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お陰様で濃密な時間を過ごすことが出来き心から感謝致します。
これからもマンガライレポートを楽しみにしております。
こんばんは。先日は遠路遥々ジャカルタまで起こし頂きまして、ありがとうございました。皆様それぞれの目的が達成されたとのことで、何よりです。103系も最後に8連で現れたとのことで(笑)、お力添えでき光栄です。
引き続き、茶さまのジャカルタレポートも楽しみにおります。一度はまると抜け出せないJABOTABEK、またのお越しをお待ちしております。