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今年で瀬戸大橋開業25周年!20周年記念では、スーパーサルーンゆめじ用の“211系”を引っ張り出してリバイバルマリンライナーを走らせ、さらに、宇高連絡船を求めてインドネシアへ行く!!というツアーまで組まれたのは印象的すぎて、ついこの前のように思えてしまいますが、もう5年も経ってしまったのですね。それに比べて25周年の今年はちょっと地味なイベントで終りそうな予感・・・。

だから、というわけでもありませんが、年末のちょっとした連休を使い、フェリー目当てにスンダ海峡へ足を伸ばしてきました。今週はKRLネタは少なそうなので、このタイミングを見計らって更新です。

実は私が物心付いた頃、すでに瀬戸大橋の時代でしたから、宇高連絡船に乗る術は無く、苦し紛れに宇高国道フェリーや四国フェリーを利用しておりました。瀬戸内はやはり船で渡ってナンボですので。しかし前述の宇高国道フェリーすら廃止となるご時世。だが瀬戸内を追われ身になったフェリーの一部はここスンダ海峡で余生を送っているのです。

当然出発は鉄道で。当時はまだJakartaKota7:10発だったEkonomiLocal(快速)BantenEkspresMerak行きからスタート。

が、しかし!いきなり出鼻をくじかれました。いつもは開いているはずのBanten線用窓口はカーテンがピシャっと降りたまま。それでもMerakに行くと思しき乗客たちが列をなして待っているところを見ると、いつか開くはず??

しかしホームを見ても、通常なら入線してくるはずの折り返し列車が入ってこないところを見ると、やっぱりおかしい。しようがないので駅員に尋ねると、「はぁ?Banten線はAngke発だろ?」とのこと。「はぁ?」はこっちのセリフだ。ダイヤ改正は明後日だろうが。そもそも改正後はAngkeさえ入らないんだぜ?どうも納得がいかないので、BantenEkspresとPatasBantenのみKota発着で継続されているはずだ!と言い返しても、とにかく今日はAngke発着はらしい・・・。だいたいKotaに入らないなら入らないなりに案内出さんかい。なんで窓口に“7:10Merak行き”と書いてあるんだ?

まあ時間に余裕を持っていたのがせめてもの救いですが、通常ならKota発車時点で座席は埋まり、立ち客が出るほどの混雑列車。下町にタクシーで乗り付けるというのも無粋(というかバジャイでないと通れない道とかありますからね)なので、バジャイをAngkeまで飛ばします。

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Angkeに入る客レも過去帳入りですね

Angkeは7:25発とのことでしたが、なんとか機回しにも間に合い、セーフでした。気になる混雑状況はというと、案内が出ていないので、ガラッガラ。しかし車両はなんと全車元KRDの通勤客車という大ハズレ。しかもオールロングシート改造車(しかも座席木製でガッチガチ)という大凶。まあ仕方ないですな。

かろうじでここの構内には売店が残っていますので朝飯を調達し、早いとこ乗り込みます。もちろん最後尾。デッキに出ずに、座ったまま後方展望が楽しめるというのが通勤客車の唯一のチャームポイントですので。

結局発車時刻までにKampungBandan方面からの電車は無く(Angke始発だった)、Kotaから移動するにはバジャイかアンコタしか方法は無かったようです。それでもじわじわと乗客は増えてきて、座席はほとんど埋まってしまいました。

TanahAbangからはいつも通り、ドカっと乗車があり、行商や物売りも加わり、Serpong/Banten線普通列車特有のカオス感につつまれました。しかし当分の間はもう乗り飽きた区間ですので、そんなことはお構いなく、朝飯だけ食べて仮眠。

目が覚めるとRangkasBitung。なおRangkasBitungでは後から発車している(快速)RangkasJayaが先着しているので、ここでも下車はほとんどナシ。それよりかさらに乗ってくるではないか。ここからが未乗区間、といいたいところですが、実はこの前KalimayaでSerangまでは乗っているんだよね・・・。一応、通過駅が若干あったBantenEkspresもここからは各駅停車。

そしてそのSerangでようやく下車という下車がありました。そして私の目もようやく覚めてきました。

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ようやく車内も空いて来たので活動開始(笑)

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ゴレンガン屋の兄ちゃんの動きも軽快になりました。

この先ちょいちょいと下車が続きます。そして車窓はジャワの田園風景が続きます。長雨で稲は元気に育っており、青と緑、そして赤土のオレンジのコントラストが最高でした。

今回のメインはフェリーですので、BantenEkspresの旅はこの辺にしておいて、話を進めましょう。ちなみにさきほどまで賑やかだった車内も、Merakの1,2駅前ですっかり閑散としてしまいました。

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農業地帯に突如怪しい工場群が現れると、いよいよMerakです。

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海だ~!南国の海を見るとテンションが上がってしまうのは何故でしょう??

そして列車は12時丁度にMerak駅に到着。なんだかんだで5時間近くも乗っていたんですねぇ。さて、このMerak駅、フェリーターミナルの目の前に立地という抜群のロケーションにあるにもかかわらず、フェリーに乗り継ぐ客はおそらく我々だけの模様。JakartaからMerak行きのバスなんてひっきりなしに出ているのだから、もう少し鉄道にも頑張ってもらいたいところですね。いくらJakarta~Merak5000ルピアとて、この設備と本数ではねぇ。ちなみに数日後からは冷改K3を使用した(急行)KalimayaがMerakまで延長されるはずにもかかわらず、なんの告知もナシ。今のところ乗車率はヤバイ状態ですが運転は継続されていますので、ダイヤを上げておきます。利用しやすい時間帯ですので、フェリーウォッチングをされる方は、Kalimaya号をオススメします。

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乗って残そうKalimaya号!通常価格は40000Rp.

このMerak駅、せっかくのロケーションにもかかわらず、摩訶不思議なつくりをしております。なんとも形容しがたいのですが、駅本屋が道路に面しておらず、本屋を出るとその先は廃ヤード(その先の路地からは住宅がありますが)??しかし驚くべきことにフェリー乗り場からの連絡通路が直接ホームに繋がっている!ただ、これでは無札で駅に入れてしまうので、線路端からの乗客用も兼ねて、掘っ立て小屋でキップを売って(本屋より明らかにメインな感じですが、最近この手の小屋は閉鎖傾向にあるので、はたしてどうなることやら・・・、なのですが。)おります。

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すぐに始まった機回し。この先、線路もロコ1両分しか現存しておらず寂しい雰囲気

ですから、当然この連絡通路めがけて歩いて行くと、フェリー乗り場はこっちではない、と謎の言葉を投げかけられましたが、Tidak Apa Apaと進んでいきます。

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通路を進んでいくと、赤いファンネル♪が見えてきましたが、どこの船でしょう??

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ひっきりなしに入港してくるフェリー。ずいぶんとチンクシャな面のが来ましたが、果たして出自は??

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今度はもっとスマートな感じ。この塗装、どこかで見たような?

しばし船をウォッチングしていたのですが、何故かこの通路を通る人はすでにキップを持っており、あとは船に乗るだけの模様。どうやら無札で構内に入ってしまったようですね・・・。つまり、あの連絡通路を使えるのはフェリー→鉄道乗り換え客専用ってことですな(結局、駅からフェリーターミナルへは線路をちょっと歩いて、コンクリの壁の隙間から道路に出るしかない!これが正規ルートの模様;;)。まあ入ってしまったものは仕方ない、ついでにフェリー会社の詰所に行ってお目当ての宇高連絡船の時刻を聞いてこよう。そうお目当てとは、Merak~Bakauhani間に就航している唯一の元連絡船、元阿波丸改め、Titian Murni。(落花生様のサイトが無ければこうもスムーズにありつくことができませんでした、ありがとうございます!)

フェリー会社の方に来意を告げると、同じ目的で来ている人が少なからず居るのか、あぁ、あの船かと、非常に円滑な対応をしていただけました。しかも、“この船が日本から同社に来たのは90年頃。来た当時は「スーパーフライ」という船名もう30年以上の古い船だけど、エンジンは調子がいいし、全然問題ない。”というどこかで見覚えのある丁寧な解説までしていただけました(笑)しかし気になるのが、何故ここに来たときにスーパーフライという船名だったのか。来た当時はまだレールも残っていたという話ですし。

で、時間のほうはというと、14時半頃来るらしい。おお、あと1時間半くらいか、じゃあ待っていてもいいな。というわけで、一旦外に出て、昼飯でも食べてくることに。フェリー乗り場の本屋は鉄道駅とはややずれたところにあり、そこからはずっと仲見世通がバスターミナルまで延々と続いておりました。どこも同じようなメニューばかりなので、適当なところで昼飯とします。

まだまだ時間があるので、アンコタに乗って、海の見えるところまで行って見ることに。

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まあこれだけですが・・・

実は背後には線路があり、海と絡めて撮影したいところでしたが、列車を待っていると船が行ってしまうので今回は断念。沖合いに係留されているフェリー(廃船?)や貨物船を眺めて、そそくさと戻ることに。

が、Titian Murni、遅れているらしい。入港は16時?なんだそりゃー。だったら列車撮る時間あったじゃん!と苦し紛れに駅へ。

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特に意味はないのです

で、あと2時間どうする。さすがにここでさらに2時間はキツい。と、目の前をどこかで見覚えのあるような船が。

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なんだか、怪しい。いかいも瀬戸内が似合いそうな船ではないですか?

この区間、阿波丸以外にも多数の日本からやってきた船が居るわけで、チャレンジするに越したことはないわけです。というわけで、急遽予定を変更し、急いで乗船券を購入し、桟橋へ。

数社のフェリー会社がこの区間に参入しているわけですが、窓口は共通。乗船券の価格も均一11500Rp. 一等も二等もありませんし、乗客はただ列に並ばされ、入港した船に割り振られるだけ。つまり、船をこちらが選べるわけではないのです。

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古い建物ですが、なかなか近代化されています

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そして極めつけはこちら。なんとICチケットなのだ!
しかも億劫な回転式バーじゃないし、ズラリと並ぶ様はまるでMRTの改札口!!

新たなお目当ては、さきほど目撃した、TRIBUNA1。連絡通路を急ぐも、すでに乗客は別のバースに誘導されており(誘導員のおっさん曰く、これも日本製だとか言っていますが・・・)、やはり、あれに乗りたい。とりあえず交渉は成立し、一番遠い第三バースへ急ぎます。ちょうどタラップが切られる寸前。滑り込みセーフ!

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我が目に狂いは無かった(笑)

つづく