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(前回の続きです)乗船後、すぐに目に飛び込んできた二等船室の案内板。やはり日本から流れてきたこのフェリー、そうとわかれば、どこの船なのか知りたくなるというもの。さっそく船内探検開始。

そういえば、インドネシアのフェリーの画像を見るとデッキまで人が鈴なりであり、あんなに乗せて大丈夫かと思うほどですが、鉄道同様、個室という概念がないのか、この船、元ドライバールームや、1等室等が通路等を含め、全く使用されておらず、やむなく旅客はデッキに居るようです。わずかにある椅子席(船尾付近の2等元桟敷席にFRPベンチを設置)は冷房がないので、デッキにたむろす方が好まれているようです。デッキには色々な売店も出てますし、やはりインドネシアですなぁ、といった感じ。

この他、目に見える改造点としては甲板に祈祷室が設置されたことくらいでしょうか。ほぼオリジナルを留めているといっても過言ではないでしょう。甲板にいても仕方が無いので、さっそく例の冷房の効かない2等元桟敷室へ。よくもまあここまでギチギチに付けたなぁというくらいの間隔で座席が設置されており、しかも床は座敷仕様のままで一段上がっていたりして、移動するのは一苦労・・・。

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四国中央フェリーボートというところからやってきたみたいですね

まあ苦労の甲斐もあって、出自を知る手がかりをゲット。初めは、周囲からなにやってんだこいつ的な目で見られていましたが、説明すると、なるほどと納得していただけました。おそらく漢字=中国という認識しかないんでしょうね。日本から来たんですよというと、なんとなく空気が和やかになりました。一応乗客の目につく場所のプレート類は隠した形跡がありますが、良い感じに禿げてきておりました。このほかにも、救命胴衣の装着方法など随所に日本語が残っておりました。

とりあえず目的は達成しましたが、やっぱり気になるドライバールーム。立ち入り禁止とインドネシア語で書いてありますが、中に売店のようなものが見えたので、入ってみることに。

あ、暑い・・・。こりゃ張り紙出さなくたって、入る奴いないわ。ホコリと汗と、よくわからん物質が交じり合ったようなすさまじい空気でしたが、なんでこんなところに売店が??通路を左に曲がれば例の個室ですが、あまりの雰囲気ですので売店に行くことに。まず桟敷がそのまま残っており、その奥の扉を開けると売店。一応、店員居ますね・・・。だれが買いに来るんだろうか。

まず目に入ってきたのがコレ!

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たばこが安い・・・・。

そして驚くべきことに、案内看板の電気がまだ生きてます。

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売店部分こそ潰されていますが、何故か便所の案内はそのまま。

なんだか、この雰囲気といいちょっと怖いですね。暇そうな、店員のおばちゃんに聞くと、通常はそこの桟敷は冷房が付いており、アップグレード券を発売し、利用できるようしにしているとか。そしてここの売店も冷房完備。が、今は故障中で使えないとのこと。なんとついてない・・・。

しかしおかげでこんな手つかずの状態で残っているのかもしれませんね。こんなものも発見。元の船名もわかってしまいました。

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かわのえ2

とにかく暑いし、そう長居も出来ないな、と思っていた矢先、背後から声を掛けられ、びっくり。何処からともなく、おじさんが現れ、事情を説明すると、じゃあ来いよってことで・・・。

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秘密の通路はきっと日本時代のまま

なんと操舵室にご招待されてしまいました。売店の裏に厨房があり、その奥の秘密の通路から、上層階へ。

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そこはガンガンに冷房の入った船上の楽園(笑)

これまで船内で目にしたものを考えるに、この船、本当に大丈夫か?と不安も過ぎったものですが、なんてことはない。ピカピカに磨き上げられた、この操舵室を見るにつけ、とんだ杞憂だったということがわかりました。そしてズラリと並ぶは日本語表記!

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素晴らしい!

しばらくしたら、お暇しようかと思っていたのですが、このまま乗ってけよ、と言われてしまい、お言葉に甘え、Bakauhaniまで居候されてもらうことに。

しかしまぁ、ひっきりなしに対向の船とすれ違います。圧巻です。そんな中、先ほどのおじさんが、あれあれ!と指差します。なぁ~んと、阿波丸じゃないですか。この方、かつては日本の船会社の乗組員をしていたとか。どおりで日本びいきなわけです。そして私の計画もお見通しか;;フェリーターミナルの詰所でもすぐにわかったのもそうですが、Titian Murniはきっとスンダ海峡のフラッグシップ船(船内設備からしても明らかにグレードが高いはず!)なのでしょう。(前回、冒頭に出した写真がこのとき撮ったやつです)

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大渋滞

さて、いよいよスマトラ島が見えてきたぞ~と思ったら船は減速してしまい、ついに止まってしまいました。海の上の大渋滞です。さすがインドネシア。前にも後ろにもフェリーが数珠繋ぎ・・・。これはこれですごい光景です。これでは確かにこの区間に橋を掛けるなんて馬鹿げた話も出るわけですね。そんなの絶対に阻止したいところですが。日本の二の舞を演じてはダメですよ!

しかし船はいっこうに進まず。

日がどんどん傾いていきます。しかしこれが結果的に吉と出たのですが・・・

つづく