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電気と車両さえあればいつでも開業が可能な状態のまま2,3年近く放置されたSerpong線ParungPanjang~Maja間ですが、この4月1日ダイヤ改正にて晴れて電化開業を迎えたのは周知の通り。せっかくの春季休暇があったのですから、開業日にレポートすべきだったのですが、それはあいにく適わず、ようやく先日になって乗車が叶いました。

とはいうものの、Majaまで行く電車はまだ日に5往復であるため、ある程度計画を立てないと上手く回れません。当然乗るべきはTanahAbang発午前中唯一の8:10発Maja行き。

隣の6番線には既に8:00発(快速)RangkasJaya RangkasBitung行きが停車中。この時間帯、7:30発(快速)BantenEkspres Merak行き、7:40発CommuterLine ParungPanjang行きと連続しており、その後8:00発のRangkasJaya、そして今回乗車するCommuterLine Maja行きと続きます。

これまで何度か述べてきましたが、今回電化開業したMajaというのは非常に中途半端な位置でして、これまでの普通客レ(EkonomiLocal)の乗客の流れを見ている限りでは、Majaの利用者というのはさほどのものではなく(そもそもMajaは快速通過駅!)、ほとんどがRangkasBitungまで乗りっぱなし、或いは下車するとしたら手前のTigaraksaであり、何でこんな中途半端なところまで電化?と多いなる疑問符が残っていました。しかも先に運行開始された冷房急行、KalimayaEkspresのガラ空きっぷりを見るなり、これまで1500~2000Rpで乗れるEkonomiLocalしか走っていないところ(しかも乗客層は圧倒的に行商人)に9000RpのCommuterが入ったところで、朝夕はさておき、日中なんてどれほどの乗客がいるのかという疑念があったのですが、いざ乗車してみると、そんなものは一瞬にして払拭されました。

まだまだこの国には需要が眠っている(いかに自分が日本の既成概念に囚われていたかというのがよくわかります)のです。そしてやはり遠距離になればなるほど鉄道需要は高まるのです。これまで比較的空いている(Tangerang線ほどではないですが)ローカル線のイメージのあったSerpong線もこれを気に、混雑路線として沿線と共に成長して行くことは間違いないでしょう。

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今日の午前1発目のMaja行きはバカ殿!(後期車なので冷房の効きは上々♪)

さて、ホームに降り立つと、今度の電車はParmerah駅を出ましたとのことで、ほどなくするとやってきたのはバカ殿こと都営6281F。6連でちょうど良いやなんて思っていたのは、とんだ勘違いでした。

8:00発のRangkasBitung行きはいつもどおりの満員で定刻に出発しましたが、その後はどんどんこの列車に乗客が集まります。そしていよいよ発車時刻。なんと今日はこちらも定刻発車。素晴らしい!

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Parmerah, Kebayoranとさらに乗車が続き、車内はこんな状態に↑↑。確かに快速通過駅では30分穴が開いていたわけですが、改正前のこの電車の行き先だったSerpongではこれといった下車は無く、そのままParungPanjangへ。ようやくここで幾分の下車はありましたが、まだまだ立ち客が居る状態です。しかも客層は他線のCommuter同様の小奇麗なミドルクラスと思しき人がほとんど。

ParungPanjangからは単線になるため、対向列車行き違いのため、少々停車。やってきたのは石炭貨物でした。停車中にはもはやジャカルタ近郊では風前の灯となった構内露天商が色々なものを売りに来て、ターフやテンペが飛ぶように売れて行きます

ParungPanjangを出ると、いきなりやってくるのが、今回延長区間最大の見所。チサダネ側をS字カーブしながら橋梁を渡ります。窓を開けて撮りたいところですが、混んでいるので後におあずけ。当然、沿線撮りもしたいところですが、駅からかなり離れており、道路もなく、なかなかハードルの高そうな撮影地です・・・。

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Cirejit駅

急カーブを曲がったところで、延長区間最初の駅、Cirejitに到着。ホームはまだ高床化されておりませんが、以前に比べると近代化された感があります。まあどんな田舎でも場末でも電車がやってくると、風景が変わったような気がしてしまうのだから不思議です。

続くDaru駅もかつてCikoya駅を訪問したときに、紹介しましたが、当時既に高床化工事の真っ最中であり、今や旧駅舎は解体され、Ciyayur同様のつまらない駅になってしまいました。(というわけで画像はなし;;)。なお、改良に合わせて、行き違い設備が設置されています。もっともいずれ複線化されますので、当然ですが。

駅を出てしまえば、周りは熱帯のジャングルと水田が織り成す、ジャワの原風景が続きます。しかし何も無いところを走っている割には、Serpong線はカーブの連続(おそらくチサダネ川の河岸段丘にそって線路が敷かれているのでしょう)で、このゆっくりさがBogor線とは違うまた魅力でもあります。なお沿線ではところどころ宅地造成も始まっており(時系列が前後しますが、Serpoong~Cisauk間は真っ只中!)、この景色と日本製電車を楽しむのも今のうちといえるかもしれません。

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踏み切り上で盛大に止まるTenjo駅

お次はTenjo駅。元々交換可能駅で、ここもまだ高床化されておらずオリジナルの姿。相変わらず踏み切り上での停車は健在で、4ドア車がその上に停車するとやはり迫力があります。曲がりなりにも本数が増えて、踏み切り封鎖時間は今後も増えていくのでしょうから、地元住民にとっては良い迷惑です;;

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Tigaraksa駅

そして次はTigaraksa。予想通り、下車が多く、ようやく座席にも空席が出てきました。前に通ったときは2面4線になりそうな気配でしたが、2線のみでとりあえず電化開業をしたようです。将来的には夜間滞泊が出来るように4線になるでしょう。ちなみにてっきり電車対応の駅舎になっているかと思いきや、まだ昔のままでした。まあ次に改良されてしまうのはここではないか、と予想します。

で、お待たせしました。今回の最初のお目当て、Cikoya駅に到着。撮影をするためにここで一旦下車します。降車したのは私だけ??ではなかったようです。

が、しかし!

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・・・・(右側はまだ使用されていません)

何でこんなところに観光バスを止めるんだよ・・・。まあ仕方ありません。それよりも、以前は駅前に唯一ある商店のおばちゃんがきっぷ販売を代行していましたが、その方式がどうなっているのか気になります。

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昔と変わらぬCikoya駅

さっそく駅本屋を除いてみると・・・、

なんとセキュリティーが2名も!電化に際して配置されたそうですが、なんとも羨ましいお仕事なことで;;これで給料同じだったら、Manggaraiのセキュリティーが怒りますね、きっと・・・。当然ジャカルタ市内のセキュリティーのような殺伐感も無く、非常にフレンドリーで、相変わらず駅で遊んでいる商店の子どもたちも彼らになついてました。

で、帰りのきっぷを買おうと、Loketを覗くとTutup!

ありゃ、KAIのイケイケドンドンな風潮で、おばちゃんを解雇したのか!?これは電車利用者は必然的に車内運賃適用という罠(今のKAIならやりかねないですよ)なのか!と勝手に憤慨していると、後ろからお姉さんに次のCommuterに乗るのかと声をかけられ(完全に公道をお見通し;;)、じゃあ、と窓口が開きました。

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普通のKAIの制服とは全く異なり、子どもたちがあまりにもなついているもんですから、商店の娘さんと勘違いしていました・・・。聞くとKAIのスタッフだそうで、電化に合わせて、委託駅からKAI管轄になってそうです。へぇ~。

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とりあえず、駅前商店の冷たい紅茶で一休み。すると既に一眼レフを担いだ先客が居り、何かと思えば現地鉄道ファンでした。程なくして後続のEkonomiLocal Rangkas Bitung行きが到着。

これがMajaに着くと、それと交換でCommuterLineのTanahAbang行きが到着です。

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戻ってきたバカ殿。

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ぴったり踏み台で止まるかと思いきや、ずれてしまいよじ登るしかありません。野郎にはセキュリティーも手を貸してくれないようで、乗って来た電車で再び戻るという不可解な動きをする日本人を笑ってみているだけでした;;

すでに席はほとんど埋まっており、なんとか1席ゲット。考えてみればMJ10:05発→THB11:37着とまさに休日のお出かけにピッタリなわけで、日曜ともなれば需要があるわけです。

この後、Maja行きは午後までないですので、Ciyayur駅東側でしばし撮影。

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KFW Ts3,4がSerpong線で改正後初めて営業を開始していました

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水田を絡めるのはなかなか難しい・・・。

こんどは逆サイドからやってみようかと思います。

で、Serpongに戻って昼飯をとり、午後のCommuterに先行する形でEkonomiLocalに飛び乗り、再度Majaを目指します。しかしEkonomi Localは相変わらず大入りです。ちょうどやってきたのはKRD改造のロングシート車で、こういうとこは助かります。

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電化最東端、Maja駅に到着!

先ほどはCikoyaで折り返していましたので、これにて電化区間全線走破です。

駅から線路伝いにしばし戻りまして、本日2度目のお楽しみ。

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緑の中を行くメトロ車両♪

手前の水田に稲があればそれこそ最高でしたが、別形式が入ったらまた来たくなってしまいますね!駅からも近いですので、今後撮影者が増えそうな予感。

この列車、Majaで折り返しが30分近くもあるので、ゆったり駅に戻ります。歩いていく途中、Merakからの急行Kalimayaが通過。これを受けてCommuterが発車するわけですね。

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Majaに停車中のメトロ6000系

駅南側には調整池(?)があり、駅自体も良いロケーションです。

さすがにこの電車の車内はガラガラで久々に冷えた車内で存分に寛げました。車内を徘徊してみると、声をかけられまして、またここにも地元鉄道ファンが乗っており、わざわざバンドンからこの区間に乗りに来たそう。向かい側にはボゴールからやってきた鉄子2人も座っていました。

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KFWもMaja入線するようです

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一度ここで撮ってみたいですなぁ~

CilejitでKFWとの交換をウォッチングし、例のS字カーブを車内から撮ったら、1日の疲れがドッと出たのか、気づいたらTHB・・・。

というわけで、最後の方、だいぶ駆け足でしたが、ParungPanjang~Maja間の電化開業レポートを終わりにしたいと思います。

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TanahAbangでは0分接続でFeeder LineのKFWが到着!快適に家路に着きました。