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いきなり看板が間に合っていないというトホホな出だしでした・・・

では続いてINKAのパビリオンに向かってみましょう。全く長春と違って、事前告知が無かったわけですが、いきなりドーンと外から見える形で、モノレールが展示されていますので、インパクトがあり、あちらに負けず劣らず客の入りは上々でした。中には長春と勘違いして並んでいる人もチラホラ。そりゃ、一般人からしてみれば、ジャカルタ市主導で進んでいるJakartaMonorailと、INKA等インドネシアの企業連合(?)及び運輸省??でことを進めている、こちらの違いなんぞわかるものではないでしょう。

やはりこの辺はもっと明確に打ち出してもらいたかったですね。

前回のJakartaMonorailとの違いを出すために先に路線概要を。

SouthLine(Phase1):Cawang~Cibubur 約14km
SouthLine(Phase2):Cibubur~Nambo~Sentul~Bogor 約40km
WestLine:Cawang~Bekasi~Cikarang 約31km
EastLine:Batu Ceper~Serpong 約20km

JakartaMonorailが接続しているKCJ線のTebetのお隣、Cawangをターミナルとして、Bogor線のやや東側を並行してSentul経由でBogorに至る南線、そしてBekasi方面、工業団地も多いCikarangまでの西線の郊外線2線、プラス何故かTangerang線のBatuCeperとSerpongをショートカットする1路線(将来的には外環状線にでもする気か?)で成り立っています。いずれも路線ルートからして、おそらく大半を高速道路上に作るということになるそうな感じです。

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色々計画変更があるようで

という話がMajalahKa4月号に出ていたのですが、会場のムービーを見てみるとこんな感じで(非常に見づらく、確認する時間もなかったので、時間があれば再度行ってきたいところです)、まずはBekasi~Cibuburを作るようですね。そしてCawangから北へ伸びるフィーダー線も存在・・・。

いずれにせよJakartaMonorail に対してかなり野心的なプランということが見て取れます。車両性能は日本跨式のくせして80km/h!またあちらの3連より長い4~6連での運転で、郊外型モノレールの感が強くなっています。また無人運転も想定されているとか・・・。純国産でやりたいのはわかりますが、変に欲を出しすぎて失敗などないよう、くれぐれもお願いしたいものです。電気式気動車なんてまさにその典型ですし・・・。プライドが高いのはまあ悪いとは言いませんが、出来ないことにまで手を出して、結局出来ないというのは本当に勘弁願いたい(これこそがインドネシア人気質なわけなのですが)。コピー製品を自国製品と胸を張って言い張る中国人の潔さというのも少しは学んでもらいたいものです。

こちらもICチケットもどきを頂いて、モノレール乗り場へ。改札口は相変わらず、遊園地のぐるぐるバー・・・・。だからこれでは朝ラッシュの混雑を捌ききれませんって。

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やはり流線型がお好きなようで・・・

先々月号のMajalahKa誌がINKA特集でして、ちょうどモノレール第一号の完成式典を取材されていたのですが、今回のパビリオンはそれをそのまま持ってきたという感じですね。しかし先の長春車両があまりにも素晴らしい出来でしたので、これ、どうやってもハリボテにしか見えない・・・。

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これは酷い。一応INKA車の標準的な運転台機器はありそうですが、おもちゃにしか見えないですなぁ。

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INKAの車内

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ハリボテの次駅案内

一応国産モノレール第一号ってことなのですが、営業線での使用は考慮されていないでしょうねぇ。

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空港内アクセス、ピープルムーバーに使われる車両

そしてこの車両と抱き合わせに連結されてた車両がこちら。一回り小さいのが特徴のこの車両ですが、こちらはスカルノハッタ空港拡張時にピープルムーバーとして導入予定のもの。流線型の第一号よりも、現実性がありそう、というかこちらのモノレールの建設は間違いないでしょう。空港内の移動手段については様々なシステムが議論されていましたが、結局モノレールに落ち着いたみたいですね。そしてINKAが納入することでほぼ
決定でしょう。

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ピープルムーバーの車内 空港ターミナル間輸送ですので座席はほぼありません。

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一応、ドア上LEDが稼動していました

モノレールを抜けると、前代未聞、インドネシアンマインド炸裂の問題作!貨物モノレールがデーンと鎮座。世界初の貨物モノレールと満を持してアピールしているわけですが、重量物である貨物をゴムタイヤで運ぶという発想はどこから出てきた!?絶対何も考えていないでしょ。しかも無人運転の続行運転。そして既報の通り、既にスラバヤのTanjungPerak港への導入が決定しているのですよね、これ。

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これが問題の無人貨物モノレール

そして現物を見て、さらに衝撃。

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こんなチャチな作りで大丈夫なのか?

鉄道コキ車に鉄道台車の変わりにゴムタイヤを履かせただけという、手の抜きよう・・・。そう簡単に出来るものではないはずですよ?せめてKAI基準に則った形式とか、検査表記とかやめましょうよ・・・。展示の車両は完全に見本品であり、本物はこれの倍の長さあると思われますが、もう同型のものが生産開始されているとか・・・。これはかなり心配になりますよね。というかオペレーターはKAIなのか?

その先は各社のブースになっており、気になる展示が色々ありました。

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モノレールの建設もこの業者がやる模様

まずは土建屋さんのブース。モノレールとアパートメント開発を一体して行うようですね。これは是非とも実現してもらいたいもの。模型はBekasiあたりに作られるアパートみたいですね。これで入居者募ってから、モノレール出来ませんでしたじゃ、詐欺ですよね。南国のドリームハイツにならないことを願います。

お隣は突っ込みどころ満載のINKAのブース。知り合いの方がいれば、それでことが済んだのですが、あいにく担当は営業の部署から来ているようで、ややバトってしまう結果に(笑)。

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Commuterサービスをスラバヤ、メダンでやるとか書いている時点で胡散臭いのですが

ことの発端はこのポスター。担当者が暇そうにしていたので、この車両は何だ?と尋ねると、もうジャカルタで走っているとの返答。この野郎、外国人だと馬鹿にしやがって。

ジャカルタに居るINKAの電車はKFWだけだろうが!!

しかし譲らないINKAの担当。

何?新しい電車だ??先週送られてきたのはHolecACだろうが!

だいたいKFWの後、貴社では電車を作っていない、今工場に居るのはKRDIとEAC客車、そしてCC300でしょ!これでどうだ!

するとなんだか、もう少し話のわかりそうな方がやってきて、開口一番、

これはメダンの空港線用だ!と。

ナメやがって!

メダンは韓国からの新車で決定でしょ!そして、つなぎ役で送られたのはHolecACだよな!だいたい何故、電車の話をしていたのに気動車に摩り替わった?行き先にBogorって書いてあるぜ??

そしたらしまいにはスラバヤとか言い出す始末。ポスターに書いてあるのをそのまま読んでいるだけじゃん。だいたいHyundai改造のKRDEは下に載っているし、スラバヤはこれだよな?と言うと、ついに観念したのか、やはりこんな車両はないと・・・。

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最後は笑って誤魔化されました。 また来るよ!

初めから、無いのであれば、無いと言っておけばいいものを。全くこの無駄なプライドの高さには呆れてしまいます。せいぜい、電化が予定されているクトアルジョ~ジョグジャ~ソロないし、バンドン近郊用だとか言えば、まあ信じる余地もあったのですが。おそらくこの画像はKFWのイメージパースとかそこらと言ったところではないでしょうか。こんな状況ですから、モノレールのことなんて聞く余地もありませんでした。とりあえずINKA車両のオリジナルうちわも貰って、撤収してきました。

お隣は信号機器メーカー。といっても鉄道会社が1社しかないので、KAIとINKAにべったり(というかINKAの子会社?)の、なかなかブラックそうな会社でした。しかし会社パンフレットには色々面白いことが書いてありました。Holecなど一部電車の機器にも手を出しているようですね。

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いぶたま風の485系が!

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何故Holec登場時の模型がここに!?と思いましたがパンフレットを見て納得です

その先には空港を運営するアンカサプラⅡ社、スラバヤの港湾、そしてモノレールの設計屋的な何かの展示があっておわり。

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アンカサプラⅡのブースが一番真面目そうでしたね

とまぁ、こんな感じの今回のMonorailExhbition。見るだけなら十分楽しめるし、インドネシアでは珍しいなかなか鉄分も濃いイベントですが、余計なことを考えてしまうと、もうダメですね。後先考えず今を楽しむ、これがインドネシア流といってしまえばそれだけなのですが、これではいつまでたっても、公共交通の整備なんて出来るはずがありません。現実を見ないと・・・。

おまけ

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出る頃になって、ようやく設置されました;;

なお、こちらの展示は正式にいつまでと期日が出ていませんので、長春の7月14日より早く終了することも考えられますのでご了承ください。