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<Bogor線>
205系を増投入。Kota発着の約半数が205系での運転に。
朝夕にDepok始発の環状線直通Duri行きを新設。

<Bekasi線>
朝ラッシュ時の遅れを最小限に留めるため、運用の見直しを実施。
終日、概ね20分~30分毎の運転に増発。

<Serpong線>
Maja行き大増発。
ParungPanjang行きも増発。Serpongまで日中概ね30分毎に。

<Tangerang線>
複線化完成。
朝夕30分毎,日中40分毎の完全パターンダイヤへ。

<FeederLine>
朝夕のJAK~KPB間を大増発。

と、こんな感じに改正されるはずだったのですが、色々変更があるようで・・・。

かねてより噂されていたKCJ管内の6月1日ダイヤ改正。ときを同じくして、ジャワ島北本線の一部複線化(日系誌も報じている全線複線化はガセです!)に伴うダイヤ改正も実施されることが先に発表されました。KCJとしても増え行く10連205系をこれ以上遊ばせておく手はなく、自ずとこちらも改正を仕掛けてくるはずで、予想通りKAI・KCJ総出を挙げてダイヤ大改正が実施される運びとなりました。特に今改正では一部の乗客が不便を被るネガティブな部分は含まれておらず、特に事前の抗議運動もなく、予定通り1日から新ダイヤへ移行しました。

こちらも後日、別記事で改めて紹介することになりますが、前述の北本線一部複線化により、長距離列車の到達自分が大幅短縮。それにより、一部長距離列車をピーク時間帯から外すことを実現したと建前上はKCJも鼻高々で、これにより、今後増える205系運用の空スジ分も確保しているものと思われます。しかし、頻発する短距離特急のArgoParahyangan, Argo Jati等は朝の発着をずらすわけにはゆかず、やや解消したようにも思えますが相変わらずManggarai,Gambirの渋滞は存在しています(Gambir乗り入れが廃止になるまでこれは永遠に続くでしょう・・・)。

しかし問題なのは6月1日より供用開始されるはずだったTangerang線及びSerpong線のParungPanjang~Maja間の複線化が同日に実施されなかったことです。もっともTangerang線は改正前・後とも最大数である3運用というのは変わりませんでしたし、他線と独立しているために、旧ダイヤを流用した暫定ダイヤで走らせれば済んだわけですが、Serpong線となると話は別。ダイヤを組んでみればわかりますが、平気で交換の出来ないCikoyaとか、Tigaraksa、はたまた駅間でCommuter同士または普通客レと等々行き違いをしているんですよね・・・。前回のマンガライレポートで書いたとおり、今年1月19日に発生したTigaraksa~Cikoya間での路盤流出の復旧が進んでおらず、6月1日の複線化など絵に描いた餅。それを運輸省は6月1日には複線化出来ると豪語し、KCJも調子に乗って複線化前提でダイヤを作成。そして当然運輸省は言いだしっぺですから、それに対してはOKを出してしまったというのがことの真相。そんなこんなで、Tangerang線は複線化供用開始の6月8日に再修正、というか本ダイヤに移行。またSerpong線は12日より一部列車の設定取り消しが実施されました。Majaまで日に15本もあるというのは幻に終りました・・・(それでもまだ13本ありますけどね・・・)。

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6月某日に開かれた乗客フォーラムの集い。KCJからはエバ嬢も参加してました。

なお、ダイヤ修正にあたっては乗客フォーラム(俗に言うKRLmania.com)の各線区毎の代表が集まりKCJ本社で担当者と意見交換を実施しています。私も傍聴人として参加してきました。結局のところManggarai及びGambirを何とかしない限り抜本的解決策はありませんから、その場では傍聴人に徹するしかありませんよね(笑)お題はダイヤ改正だし、フォーラムの人たちの関心事は朝夕のラッシュ時間にしかないみたいでしたから。日中の話題に及べば、そりゃボゴール線のランダムぶりをなんとかしろ!とでも、遅れないダイヤはこうやって作るんだ!とでもなんとでも言いようはありましたが、KCJ担当者もここのところ不眠不休でお疲れの様子でしたので、ここは引き下がっておきました。まあ吐くべきものは事前に吐き出していますし。

では各線毎に改正の概要を見てゆきましょう。

・Bogor線 ※Depok~Bogor間などを回送扱いする列車はカウントしていません。

改正前  運用数:32運用(うち205系は5月末時点で6運用) 
      運休3運用(空スジの状態)
      運転本数:274本(但し2014年5月より運転再開したDP32番運用は含まず
      ←調査せずに終りました、すみません・・・)

改正後  運用数:32運用(うち205系は9運用)
      運休6運用(うち5運用がBOO~JAKの205系限定運用)
      運転本数:297本(当初アップされた時刻は一部運休の列車が掲載されており6月3日に修正版が再アップされています)

このダイヤ改正の基本的なスタンスはBogor線に205系を投入、その玉突きで余った編成を他線区に回し、Serpong線・Bekasi線を増発です。ですから6月1日時点では運用数に変化はありません。予備車が増えたため、従来日中各電車区に入区し、運休扱いで空スジになっていた列車を運行することで総本数も増えていますが、朝夕は依然として変わらず。さらに朝ラッシュ時にはDepok発Duri行きが2本設定されましたが、蓋を明けてみるとピーク帯の環状線直通の本数は変わらず。単に需要の少ない、Duri~Jatinegara間を廃止し、回転率を上げているだけ。しかも全ての205系がまだ充当できる状態にありませんから、空スジが存在しており、実際のBogor線の朝の本数は若干減っています。そこは10連化で相殺しているのでしょうけど、今回も最懸案事項であるBogor線の朝ラッシュ本数は抜本的増加になりませんでした。まあ空スジ含め、概ね6分間隔ですから、これ以上の増発はManggaraiとGambirを何とかしない限り、難しいということですよねぇ。ですので、目先の輸送力増強は10連化しか道はなく、一刻も早い、残る205系の運用入りを望みたいものです。メトロ車も10連に組みたいところですが、今の部品枯渇状況を見ると、中間予備車の復活は絶望的です。逆に強力な後ろ盾がついた203系は今後も再10連化が行われるかもしれません。

参考までに・・・
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※205系で運転する列車:下り 1452・1454・1008・1010・1034・1048・1050・1056・1058・1068・1070・1074・1078・1086・1088・1094・1104・1106・1112・1124・1128・1132・1136・1140・1148・1150・1158・1160・1168・1176・1178・1182・1188・1192・1202・1210・1222・1228・1230・2204・1232・1234・1242・1246・1258
※205系で運転する列車:上り 1033・1047・1049・1055・1057・1067・1069・1073・1077・1085・1093・1087・1103・1105・1111・1123・1127・1131・1135・1139・1147・1149・1157・1167・1175・1177・1179・1181・1187・1191・1201・1209・1221・1227・1229・1231・1233・1239・1241・1245・1257・1269・2205・1275・1277・1289・1291


・Bekasi線
改正前 運用数:8運用
      運休:1運用(4月中頃より運転開始)
      運転本数:103本(4月中旬より114本) 

改正後 運用数:9運用
      他運休:1運用
      運転本数114本

先日デモの発生したBekasi線。Bogor線に比べ圧倒的に運用数も少なく、混雑もBogor線の比ではないBekasi線ですが、先日のフォーラムでは最も注目が集まり、地味にアツくなりつつあるBekasi線です。4月中頃より一部列車の増発が行われていましたので、改正前、後の運用数、本数に変わりはありません。しかし時刻表を見ればわかるとおり、以前だったら日中ぽっこりと40分以上の大穴がぽっこりと空くことがありましたが、予備車の拡大で、日中入庫する運用はBekasi、BukitDuriそれぞれ1本ずつになり、平均20分間隔程度での運転間隔が維持されるようになりました。これは大きな進歩です。総本数が変わらないのは、どこかで調整をしているのでしょう。さて、現在Bekasi線で問題になっているのは朝ラッシュ時の遅延です。いかんせんBekasi電留線の容量が小さいですから、一旦電車が出払うと、折り返しが戻るまで電車が来ないことが発生します。そのため、Manggarai,Gambir渋滞にはまった列車が、7時台以降Bekasiに戻ってこないという事象が・・・。特に臨時Parahyangan,ArgoJatiが設定されて以降、その遅れが深刻になっており、デモの発生に至ったようです。そのため、KCJはかなり神経をとがらせており、見た目の時刻表ではわかりませんが、7時台まで極力Bekasi駅を定刻発車させるように、運用が差し替えられています。夜間Bekasi駅構内滞泊を実施し、Bekasiからの始発電車を7本にしています。この辺、乗客の声で地道な努力をするところは、なかなかのものですね。

参考程度に
Bekasi_2
今後、Bekasi駅の発車時刻など再度変更の計画もあるようです。

・Serpong線
改正前  運用数:6運用
       運転本数:86本(運休12本) 

改正後 運用数:8運用
      運休:1運用
      運転本数104本

修正後   運用数:9運用
(6月12日) 運休:1運用
        運転本数104本

この改正で一番大きな変化があったのはSerpong線でしょう。昨年4月からMajaまでの電車運転が始まっていますが、その本数はわずか5往復に過ぎませんでした。それがこの改正で一気に15往復に。しかし前述の通り、ParungPanjang以遠のトホホな事情により、6月12日より2往復が廃止され、13往復に。しかし、それでも日中60分から100分毎の運転というのだから驚きです。しかしながら、朝の1往復はParungPanjang止まりで残ったものの、午後の1往復は全区間で設定が取り消されており、そのとばっちりでその運用が賄っていたTanahAbang~Serpong間も1往復廃止。せっかく日中でも20分から30分毎の間隔が保たれていたのに、1時間の大穴が空いてしまい、なんとも残念な限り。ただ、その削減分を補うためなのか、朝に増発が為されており(ですから、修正前と後の本数は見てくれ上、増減なしなのです)、わざわざこれだけのためにBukitDuri電車区から応援に駆けつけるという運用が出現しております。しかもこれ、史上初のSudimara行きが登場!またこれにより、従来はSerpong線運用はBukitDuriに1日1本しか戻らなかったものが、Maja行きの廃止分も加味され、日に3本がBukitDuriに戻ることになり、なんともゆとりのある車両運用になりました。まあ線区に電車区を持っていないため、車両メンテナンスに余念がないようですね。なお、Maja以遠へ直通する普通列車は一部削減されており、Angke発着の本数は13本から11本に減少しています。特にParungPanjang5:00発のAngke行きは、TanahAbang行きのCommuterLineに置き換えられています。今後さらに電車の増発が行われるでしょうから、、古きよき普通列車がSerpong線内から姿を消す日も近いのかもしれません。但し、TanahAbang発着の座席定員制の快速RangkasJaya,及び座席指定制のKalimaya号は引き続き、各2往復体制で存続しています。Serpong線だけは普通列車とあわせた時刻表を作りますので、しばらくお待ち下さい・・・。

公式SNSの受け売りですが・・・6月12日修正ダイヤまとめ
Serpong616
上段が新規設定又は区間変更の列車。下段は設定取り消しの列車。

勘の良い方は気づくと思いますが、これには誤植があり、本来ならParungPanjang発TanahAbang行きがもう1本あるはずです。さっさと公式が修正時刻を上げてくれればよいのですが、しばらく時間がかかりそうですので、お手持ちの時刻表に各自修正してご利用下さい。Majaまで行かれる方は特にご注意下さい。

・Tangerang線
改正前  運用数:3運用
      運休:1運用
       運転本数:48本(運休28本) 

改正後   運用数:3運用
(6月8日) 運休:2運用
        運転本数60本

Serpong線ほどではないですが、地味に増発されているのがTangerang線。運用数は変わらずですが、なんと言っても複線化の効果は大きく、行き違いの制約がなくなったため、パターンダイヤ化&増発を実現しています。1運用がBukitDuriに戻るのは変わらずですが、入庫している間の日中のスジは運休扱いではなくなっており、現在の運休本数は丸々営業していない2運用分(52本)ということになります。5運用が全て投入されると、朝ラッシュ時は完全15分毎,日中20分毎の運転が実現します。細々とRheostaticと都営6連がコタまで日に数往復行ったり来たりしているだけの時代を知るものにとっては、衝撃的な事実です。

とりあえず、これも公式SNSからの広いものですが・・・
さっさと時刻表をアップしないKCJが悪いっ!

ff6de480.jpg

ちょっと見にくいですが、ご勘弁下さい。

・FeederLine(Ejek)

最後にFeederLine。いつから走っているのか、もはやわかりませんが、昨年の7月まで長らく朝夕のみManggarai~TanahAbang(環状線増発でTHB折り返しは後に廃止),Duri,Angke間に2運用、そして2011年11月の運転系統整理後から、終日JakartaKota~KampungBandan間1運用のFeederLineが設定されておりました。しかしそれが一転したのが昨年7月。Angke駅閉鎖により、折り返しが出来なくなり、このときの修正ダイヤでManggarai~Duri~KampungBandan~JakartaKotaと運転系統が1本化され、全線3運用回しとなりました。これにより、朝夕のJakartakota~KampungBandanの本数は半減。最重点区間でもあるManggarai~Sudirman~TanahAbang間も微減という改悪。当然、それに対するクレームは出るというもので、この6月改正から運転形態が刷新されました。時刻表をご覧になれば一目瞭然ですが、Manggarai~KampungBandan~JakartaKotaを2運用、そしてKampungBandan~JakartaKotaのみを1運用で賄うことになり、朝夕のKPB~JAKKは激増。逆にMRI~KPBは減少という、どう考えてもニーズに逆行しているダイヤとなりました。JAKK~KPBが増えるのは朗報なんですけど。というわけで、環状線ユーザーからクレームが殺到し、早速11日にダイヤ修正。結局、従来のようにMRI~DU系統とJAKK~KPB系統に分離することで一件落着。Angkeが廃止されたときに何故Duri折り返しに変更しなかったのか、そっちの方が疑問なのですが、まああるべき姿に戻ったという格好ですね。なお時刻が修正されたのはMRI~DU系統のみで、JAKK~KPBは6月1日時点のダイヤが踏襲されているようです。そんなわけで、日常的に設定されていたManggarai発環状線廻りJakartaKota行き(又はその逆)はわずか1年で幕を閉じました。当方、一度も全区間と通しで乗らずに終っちゃいました・・・。コタからDuri,TanahAbangまで乗り換えなしで行けるという点では便利な列車だったのですけどね。

修正後のダイヤ(MRI~DU~KPB系統のみ)
e801a804.jpg

やっぱりこれも公式SNSから・・・。早くPDFを書き換えて。

だいぶ駆け足になってしまいましたが、とりあえず各線網羅出来ました。なお情報の収集には細心の注意を払っておりますが、これら時刻データの正当性は一切保障いたしません。また時刻修正、運休、増発が随時行われています。ご利用の際は駅係員にお尋ねいただき、最新の時刻を入手下さい。