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9月21日のゲート前

大変お待たせいたしました。遅れておりました、マンガライレポートVol.106、9月15日~9月21日の動きです。KFWの離脱、そして横浜線第四陣の着岸で、正に激動の渦の中に飲み込まれた感でした。当分夜のお仕事はしたくないです・・・。

さて、ゲート前には既に22日にPurwakartaに廃回されたRheostaticの姿、そして後日Purwakarta送りになるであろう青いHolecも停車中。譲渡車の姿は、右の奥にかろうじで横浜線が移っております。当時、TanjungPriokでは水切り真っ最中であり、奥のこの205系は前日夜に配給されたH14です。



では、先々週の動きを。

前回のマンガライレポートでお知らせしている通り、KFWが順次離脱しており、9月17日をもって、全車の営業を終了しました。HolecACも既に運用落ち、KRLIは音沙汰なしということで、つまり9月18日以降、ジャカルタ通勤圏の電車は100%日本からの譲渡車で運用されることになりました。国策でKFWを離脱させるとはKCJにとっては正に渡りに船であり、長年の悲願?が適った次第。KFW及びHolecAC(も含むのか??)の行く先ですが、以前書いたとおり、ジョグジャ地区への転用が濃厚とは思いますが、暫定的にスカルノハッタ空港線で使用されるのではという話も最近出てきています。というのも、ジョーナン社長が豪語したとおり、本当に2015年内に空港線が開業するとなれば、当然、車両を落札したINKAにて新型車両の製造がそろそろ始まらなければ、あそこの生産能力を考えたら間に合わない訳なのですが、一向に作る気配はありません。ですから、KRDEの要領で、KFWの中扉を封鎖、クロスシート化し、空港線用に転用されることは多いにありえるのではと思います。

ちなみにKFWの離脱、現地鉄オタの間では全く騒がれていません・・・。というか離脱していることに気づいているのか、奴らは・・・。JALITA廃回のときには散々騒いだくせに。

というわけで、KFW4連計9本が離脱したため、8連換算で4本+フィーダー用4連1本の編成を捻出せねばならず、自ずと慌しい動きがありました。

最初は205系から。既に車両トラブルを起因として、ハエ31が8連化され、連日Bekasi線運用に就いていますが、8連の不足により、今回ハエ7が6扉車を抜いて8連化され、同じくBekasi線で運用を開始しました。

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Manggarai駅を発車する8連になったハエ7。

しかし、どうも順繰りが悪く、なかなかめぐり合うチャンスがありませんでした、来た!と思うとことごとくハエ31という・・・

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ですので、後追いでご勘弁を。大窓8連とわかればそれでいいのです;;

さらに東急信者にとって朗報が!

ここのところ、205系の影で、一気に影が薄れていた東急8500系ですが、KFWの不足分を補うために、続々と運用復帰しています。

まずは8607F。

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8607F全検出場!

Depok電車区で全検中だった8607Fがピカピカになって運用復帰です。同時に、冷房換装も実施され、どうやら日本製品が使われているようで、ギンギンに冷える東急が帰ってきました!!方向幕は前回出場時から手を加えられておらず、KAIマークのほか、現地行き先が表示できるようになっています。また前面車番が東急フォントではないものの、表記されています。なお、入れ替わりでメトロ6106FがDepokに入場しています。

新ナンバリングは以下の通り。
・8607(K1 1 07 68), 8707(K1 1 07 69), 8948(K1 1 07 70), 8828(K1 1 07 71 ), 8743(K1 1 07 72), 8924(K1 1 07 73), 8807(K1 1 07 74), 8507(K1 1 07 75)

続いて、既に何度か登場している8608F。

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8608Fも運用復帰

全検は実施されておりませんが、Depok電車区で長らく休車状態になっており、その間に冷房が換装されています。但し、先日お知らせしているとおり、8607Fとは異なり、都営の冷房換装で御なじみの、TERMORAIL化されています。都営で凝りたんじゃないのかね・・・。

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再掲ですが、THERMOの印

最後に、8618F。こちらも長らくDepok電車区で休車状態になっており、冷房換装案件も聞いておらず、以前から完全に冷房が死んでいましたので、こりゃヤバイんじゃないかと思っていましたが、奇跡の(?)復活です。何らかの修理は行われていたと思うのですが。

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見たところ、以前の姿となんら変わっていない8618F

しかし、後日現地鉄道ファンに、3号車を良く見てみろと言われ、再度観察してみると・・・。

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なんと8935号と差し替えで8611Fの8911号が入っているではありませんか!

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シャッターが切り遅れてこのザマですが、右端の車番に注目

8618Fは2008年の入線ですが、1両だけK1 1 07がまぎれており、判別のポイントです。側面行先表示機がKCJロゴで封鎖されていないのも、見分けられる点だと思います。といっても、言われなきゃ気づかないわな、こりゃ。

というわけで、8611Fからの部品取りで8618Fを復帰させた可能性が大。少なくとも、冷房なんかは、差し替えまくっているのでしょうねぇ。ちゃんと備品を調達して、しっかり修繕している例もあるのですから、ケチケチせずに、全編成を8607F方式で、今後検査を通してもらいたいですね。

お次は広告車の話題。

前回の撮りこぼし分から、05-108F。

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Tangerangからの入区運用を狙い撃ち!(所定BukitDuri入区がDepokに変更でこんな画に・・・)

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05-608が歯磨き粉関係の広告に。このデザインはこの1両のみ。

続いて、新たにペンキの広告が複数の車両で確認されました。

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05-109Fもどんどん広告に侵食されています・・・

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当該は05-709

同じ広告が05-112Fにも。こちらは2両組み込み。(109Fも来週には1両増えているかも、ですね・・・)

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中間全てが広告ラッピング化した05-112F

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当該は05-812

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及び05-212

ちなみに、色&デザイン違いも存在するようで、05-104Fにて確認済み。

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緑色バージョン。デザインも微妙に異なります。

当該は05-304.編成写真はまたいずれ撮ります。

先々週の動きは以上、なのですが、TMG6161Fの6168号車運転台に入る機会がありましたので、ちょっとご紹介。まあ9月中更新最後ののマンガライレポートということで(単なるこじつけ;;)

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何か不思議な物体が付いておりますね

すっかり、記事にするタイミングを失い、気づけば深夜試験も終ってしまっていたのですが、9月上旬頃から中頃にかけて、Bogor~BojongGede間で、ATS走行試験が秘密裏(?)に実施されておりました。Bandung地区に引き続く、第二弾というわけですが、ついにインドネシアにもATSが上陸か・・・といったところです。アナログ大国インドネシアにおいて、こういう余計なものは付けない方が良い(機器故障で、輸送障害が増えるだけ)と思うのですが、ここまで本数が増え、世間体を考えたらいたし方ないのかな、と。

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というわけで、乗務員室扉の上の出っ張りがATS車上子なんです。

このお国柄を考えたら、線路内に地上子を置くのは得策ではなく、以前から議論のあったところですが、地上子を地面から上げた結果、こういう形におさまったようです・・・。肝心の地上子側の写真を見たままで、すっかり撮るのを忘れており、ここに貼れないのですが(後日上げますね)。

でも、果たしてこんなブツでしっかり反応するのかと、かなり懐疑的です。

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車外の出っ張りの裏側。 何やらスピーカーの付いた箱が2台あります

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そして肝となるのが、おそらくこのBreakUnitなるもの。貫通扉脇に設置されており、コードで先ほどの機器、およびスピードメーターに繋がっております。

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車内放送用GPSと連動しているのかは定かではありませんが、GPS式のスピードメーターが設置され、やはり前出の機器にコードで繋がっています。

なお、ATS車上子は、6168号の助手席側にのみ、設置されており、試験は片道運行であったことが伺えます。また、もし実用化したとしても、助手席側にしか設置しないとなると、編成向きをいよいよ統一しなければならなくなるでしょう。

保安装置になんて、一切興味の無い人が書いておりますので、何かありましたら、ご教示いただけると幸いです。

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