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暮れのSisingamangarajaを発車するLebak Bulus行き
(シシンガマンガラジャ・・・なんだこの言い難い駅名・・・)

昨年8月からメーカーの手により続けられていた性能試験、勝手にMRTJ社員が運転台からの動画をアップしたり、酷い有様なのですが、それからもわかる通り、全て日本人の手による試験が実施されてきました。ですので、その時点でインドネシア人はハンドルは握っておりません。それでも、3月に開業させなければ、乞食大統領の面目が立たない為、どんな形でも開業させるとのこと。へぇ~。


そんなわけで、インドネシア人運転士のハンドル訓練も始めなければ、いい加減間に合わなくなってくるわけで、メーカーの手による走り込み試験と並行して、MRTJ運転士に対する実車教育と訓練も1月になり開始されています。これまで、基本的に午前中から昼過ぎにかけて実施されていた試運転が、夜間にも行われるようになり、午前はメーカー試験、夕方以降はハンドル訓練に充てられているようです。未だ車両はメーカーからMRTJに引き渡されていない(なので、車内の床などは養生されたまま)中でのハンドル訓練は見切り発車の感が否めません。そんな状況下でMRTJは一般向け試乗会を開始するなんて言っているのですから、何が何だかです(当初12月下旬開始だったのが1月下旬なり、先日2月下旬まで先延ばしになることが発表されました・・・)。せめて、メーカーから引き渡されてからでないと、試乗会など出来るはずもなく、メーカーというか住商からダメ出しが出たものと思われます。まあ、とにかく酷い有様です。それだけ、全てのスケジュールが遅れてるということです。もう、乞食のご機嫌取りなんぞ、やめましょうよ。これからは暴れん坊将軍プラ棒の時代ですよ。

閑話休題、いつまで経ってもどんよりな空模様にしびれを切らし、どうせ夕方の試運転だろと、ロケハンも兼ねて、シシンガマンガラジャの歩道橋兼TJ乗り場に行ってみました。なお、当日の試運転実施状況は歩道橋から駅の発車案内が見れますので、そこから確認出来ます。ウリナラLRTと違い、試運転も実際の試運転ダイヤに則り、信号現示に従って運転していますので!!この後、発車表示器が「調整中」の張り紙で隠されるようなことがあれば、関係者がここを監視しているという証拠ですな(笑)

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上り1本目

さて、久々に見るMRTJ車両。音もなく滑るようにやってくるその姿は、日本の都市型電車そのものです。で、上の画像この日の夕方1発目の試験。曇っていたこともあり、結構限界です。まあ右側通行なので、そもそも撮影向きではありません・・・。あくまでも、記録と観察です。

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ATOでしっかり停車し、ホームドアも連動
前面LEDには列番(運番?)と思われる001の文字も

なお、このあと約10分間隔で連続して5本が通過、列番は順序通り001~005の番号が振られていました。

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001のHIからの折り返しを

後追いですと、なんとか床下まで入りますので、記録写真を撮る分には使えそうです。Fatmawati~Lebak Bulusを除いて、なかなか沿線に高いビルがないのが難点ですので、数少ないお手軽撮影スポットと言えそうです。

おまけ
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誰も乗っていない車内を撮ってみた

先頭車に乗っている人が映ってしまうと、色々マズイことになりそうですからね・・・。

鉄道コム

コメント

コメント一覧

    • 流電幸谷
    • 2019年01月28日 20:14
    • 5
      撮影お疲れ様です。Youtubeに現地で撮られたMRTJの動画が毎日のように上がっていますが、内部事情は大変なようですね。
      スケジュールが遅れているとおっしゃっていますが、どこかにスケジュールは掲載されていますでしょうか?
      もしよろしければブログ内でご紹介くださるとありがたいです。
    • パクアン急行
    • 2019年01月28日 20:28
    • <流電幸谷様
      コメントありがとうございます。Youtubeにしろ、インスタにしろ、日本側から撮影禁止と言われているところで撮られたものが大量に上がっており、関係者は怒り心頭です。スケジュールと言いますか、日本側としては2018年度開業としか明示していないのにも関わらず、インドネシア政府が大統領選挙に絡み、勝手に3月開業と言いだし、日本大使館もそれに追随したのが全ての原因です。遅れと書くのは、ある意味語弊だったかもしれません。それでも、アジア大会絡みでは明らかに工事がストップしている面もありますので、前途多難です。当初のスケジュールについては、JICA資料に出ていると思いますので、国会図書館等で調べていただければ、と思います。
    • 流電幸谷
    • 2019年02月02日 14:24
    • 5
      ご返信有難うございます。返信遅くなり失礼しました。
      思いつく限り一通り調べてはみているのですが、どこも事業協力が決まった頃の摘要ばかりで現在の詳細な計画については私の技量では調べられませんでした。そこで、どこかで取り上げられているかご存じないかとお伺いした次第です。
      日本ですとほとんど情報の入手できない分野ですので、現地のメディア情報も含めてぜひブログで取り上げてくださればと思います。
    • パクアン急行
    • 2019年02月02日 21:38
    • <流電幸谷様
      長らく外にいる身ですので、国会図書館にどの程度のものまで収蔵されているのか、わからないのですが、考えるに当初のスケジュールを、そのまま当てはめているからこそ、遅れているのではないかと思います。

      地下に予想外の電線・配管等があり、スケジュールは着工直後から遅れが出ています。さらにその後、高架区間では駅部の用地取得が大幅遅延し、幹部が更迭されています。そして、いつの間にか開業時期が勝手に前倒しされ、2019年3月に決定。この時点で、絶望的です。さらに、アジア大会絡みでさらに遅延。今の現場はどこもかしこも修羅場です。JICAにぶら下げっている、オリコンパシコン等のコンサルの調整能力の無さです。現地メディアもこの辺の情報は規制されており、正直出てきません。大使館も相当敏感になっていますので、私から書けるのは、このくらいです。すみません・・・。

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