Dsc_0323_r               日本に有利でないのはもはや明らかでした

日中、いや日本の勝手に一人で走り回っていた受注競争はあまりにもバカバカし過ぎ、とんだ茶番劇に巻き込まれていた格好でしたので、特にコメントする必要もないだろうと、静観していましたが、ついに馬脚を露わしましたので、ぼそっと更新。あくまでも、当方の独断と偏見ですので悪しからず。

ことの発端は、昨年の大統領選挙でジョコウィが当選してしまったこと。すでにジャカルタ~バンドン間の日本による高速鉄道計画は前ユドヨノ政権下でほぼ確定していた案件であり、ちょうどフィージビリティスタディが開始されたところでした。しかし、ジョコウィ政権はジャワ島にかける金はない!として、高速鉄道計画を白紙撤回(ジャカルタ州知事時代にはMRTにも待ったをかけましたからね、この人は。おそらく華人の末裔です)しました。そして、その数か月後に、中国と高速鉄道計画についての覚書を締結。この時点で、暗に日本はお断りと言っているようなものだったのです。もちろん、面目があるでしょうから、日本もそこで引き下がるわけに行かず、要するところマスコミが揶揄する、日中の新幹線受注競争がスタートしたわけですが、何もここがスタート地点ではなく、既に今述べた通り、既にこの時点で日本に勝ち目はなかったのです。さらに注目すべきは、受注先確定と言われていた去る8月17日(独立記念日)の直前、親日家として知られるゴーベル商務相が、新幹線受注に向けた訪日していたのですが、その帰国直後に更迭されたということ。全くこの件に関しての報道はなされていません(注:その後の一部の新聞等ではこの件に触れられているものもあるようです。10/1加筆)。しかし、ホント古今東西、鉄道を政治から断ち切ることが出来ませんね・・・。
Dsc_0337_r        これでE2タイプが導入されたら笑いものですが、、流石にないか・・・

そして、予定されていた独立記念日にての受注結果発表は遅れに遅れ、9月にずれ込み、その結果はまたしてもの白紙撤回。当方としてはこの時点で、中国に軍配が上がると見ていたのですが、最終的に日本が中国の提示する金額よりもさらに下げた価格を提示したとのことで、さすがに、これで中国に決定したのでは、示しがつかなかったのでしょう。中国も、これにはきっと衝撃を受けたに違いありません。そして苦肉の策で、中速鉄道に切り替えるという意味深発言に至ったものと思われます。ちなみに中速鉄道というのは中国用語だそうです。そのことからもわかる通り、中国はその時点で引き下がったわけではなく、水面下での交渉を続けていたのでしょう。そして昨日、日本側からも、中国で決定と報じられました。
Dsc_0353_r              おや、台湾高鐵まで中国のに含まれていますね

まあこの件に関しては国内でも相当問題視されているでしょうし、皆様怒り心頭とは思いますが、今更どうこう言おうとも、結果に変わりはありませんので、その辺は控えておくことにしますが、これがインドネシアだ、ということです。

もっとも私は、アンチ新幹線の人間ですので、正直なところ勝手にしてろ、というのが率直な感想。たかだか、東西約、1000㎞、夜行列車で翌朝には着けてしまう島に高速鉄道なんて要らないし、急ぎたい人は飛行機に乗ればよほど速いわけで、運賃ばかり高く(この国の場合、補助金適用で異常に安くなるかもしれませんが)中途半端な乗り物は必要ないのです。さらに言えば、この国に高速鉄道の運営能力が果たしてあるのかということ。こんなことを書くと怒られるかもしれませんが、今回、中国に決定してそれでよかったのではと思います。現在の通常鉄道の惨状を見る限り、この人たちに高速鉄道を運営する能力があるとは到底思えません。正常に運行される可能性は限りなく低く、最終的には大事故が起きるでしょう。それを日本の責任にされてはたまったものではありません。今回、中国に受注させることにより、新幹線ブランドに傷がつくのを回避できるのに加え、おそらく運営会社も中国資本により設立され、中国人を雇い入れるのでしょうから、KAIとの関係は断ち切られ、曲がりなりに運営能力は若干向上するわけです。

オレンジの会社に喧嘩を売りたくはないですが、もし日本が本気で受注したいのなら、リニアなどという妙な乗り物を自己資金で建設するなんてことはやめて、その金を海外に振り分け、自己で鉄道運営するくらいのことをしないと、中国のやり方には太刀打ちできないでしょう。

もちろん、猫の目のようにインドネシア人の方針、要求は変わりますから、中国が受注したからと言って、一筋縄に行くようにも思えず、後になって、なんやかんやと注文を付けられ、あのお国の人ですら音を上げるのではと思います。まずは、苦しみを味わえ!!と言ってやりたいですね。

さて、一応、当ブログは基本的にJABODETBEK圏ないし、中古車両に特化したネタでやっていますので、最後に書かせていただくと、今回の件はなにもこれに限ったことではなく、KCJの内部で起きていることにもまさに通じるものであるということです。初めから決まっているものに、あえて不毛な争いを強いる。そして、どうも、205系の大量譲渡以来、マスコミを通じて一種のジャカルタブームが起きているようですが、新車購入に比べたらタダ同然で手に入るから、喜んで譲り受けているだけであり、それ以上でもそれ以下でもないということです。性能だの品質だの、そんなのはどうでもいい。別に彼らからしたら日本から買う義理はないし、だからと言って、道理の通じる人間でもないということです。インドネシア人は親日家だなどという妄想はまず捨てるべき、ということです。