Dsc_0390_r                 車両の運輸省番号が製造年基準へ

バックデート記事で申し訳ございません。ダイヤ修正をはじめ、何かとドタバタしておりまして、お知らせが遅れております。さて、掲題の通りこれまで現地での運用開始を基準に振られていた運輸省ナンバリングが、先週週明け頃から突如改番されているのが目撃されております。そして、上記画像の通り、従来の運用開始年から、車両製造年に基づくものに変更されています。昨年末頃から、主に205系及び検査明けの車両から順次製造年(TP)の併記が実施されており、製造年への関心が伺いしれました(このときはJRからの指導かとも見えましたが、今回の件を鑑みるなり、そうではなさそうです)が、ついに運輸省番号自体を製造年による付番方式に見直しというわけで、政府の日本製譲渡車両への目がより一層厳しいのもになるかもしれません。

従来のナンバリング方では、「Kp q rr ss」とすると、pは車両分類(客車0、電車1、気動車2?)、qが等級でしたが、rrの部分がINKA製車両については製造年(但し等級を跨ぐ車両リニューアルに関しては改造年を表記してよい)、譲渡車両については現地運用開始年と基準が曖昧でした。 なお、ssは分類・等級・年のくくりによる、車両個体番号です。

もちろん、譲渡車両は、引き続き国内での形式及び車両番号を引き続き名乗っており、KCJ社内でも、元の形式で管理しており、運輸省ナンバリングは本当に形式的なものに過ぎず、ことさらデビュー年による分類というのは、常識的に考えて、的外れな付番方としか言いようがありませんでした。もっとも、我々日本人にしたら、製造年など調べればわかる話で、別に表記してくれなくたって問題ない上、逆に趣味的に現地での運用状況について調べるなら、何かと便利な付番でもあるのも事実でした。さらにもっと現実的な話で、譲渡車両のボロ隠しが出来たという大きなメリットがありました。古い日本型車両がそれより新しいINKA車両を置き換えるというように、一部の国家主義者たちに耐え難い屈辱を与えているだけに、従来の運輸省番号はそれをオブラートに包むといった効果がありました。果たして、今回の事象を一体誰が指図したかにもよるとは思いますが、今後製造年により、運用許可剥奪なんてことも発生する可能性もないとは言い切れず、インドネシアでの日本の立場はますます危うくなってきているのかもしれません。だいたい、今年の6000系とか本当に輸入出来るのか・・・。一体何年製だよ・・・・って話です。まあ、この辺もいい加減ですから、当該車両毎に年度を割り当てるなんてことは、ここの人たちにはなかなか難しく、形式毎の製造開始年か、終了年を付番するとかいう風に統一されてくることも考えられます。そうすると製造期間が長い形式では10年程度の誤差も発生するわけで、どちらの年度が採用されるかで、その車両の寿命も左右されてしまうのかもしれません・・・。私利私欲が渦巻いている世界ですので、実際より古い年度を与えられる車両というのは出てくるのではないでしょうか・・・。

まぁ、まずは全約784両への改番作業が終了するのを待つしかないでしょう。改番作業中の追跡調査はキリがなくなりそうですので、作業終了まで一旦棚上げしますので、ご了承ください。また注目されるのは、中間2両を廃車にしているメトロ車等の扱いで、従来は廃車2両分もカウントされており、欠番状態が続いておりましたが、新しい付番によると、欠車2両分はすでにカウントされておらず、Depok電車区に仮に留置されていたとしても、完全に廃車扱いで確定とみて良いでしょう(車両不具合等で、当該車両との車番差し替えで、復帰ということはまたあるかもしれませんが)。

とりあえず、先週中に見かけたものをチョイスして上げてみます。

Dsc_0392_r                  先ほどの続きで、6926号
Dsc_0394_r                 6826,6726廃車により、飛んで6626

おそらく1981年製に該当する車両は6123F(81 01~08),6125F(81 09~16),6126F(81 17~24),6127F(81 25~32)【6126F以外はいずれも推定】と思われ、その点、順当な付番ではないかと思います。

かと思えば、こんな番号も・・・。
Dsc_0458_r                   8604:K1 1 89 32 TP1976・・・・

最終編成の8642Fって、1889年製?だったような??(笑)
Dsc_0465_r                     とりあえず、8504:K1 1 89 25

東急車なんて、国内での編成組み換えで、そもそも編成で製造年揃っているなんて、ほぼないんじゃないかと思いますが、完全に無視されていますね。だいたいTPの1976自体、8604Fの場合間違っているんじゃ?一部中間車を除き、1975年製では??

さらに・・・

Dsc_0406_r              東葉1000の1081号ですが、K1 1 67ですか・・・

確かに製造年ではありますが、1000形への改造時に、制御機器等々、更新してるんだからさ。でも、この製造年当たっているんだよね・・・。よく調べたな、元番5822号。この番号で行くと、1090Fの方が、今後K1 1 67 01~を振られるんですかね。まさか1060Fをカウントしていることはないだろう。しかしまぁ、5809F、5817Fに至っては今年で50年ランナーですか;;
Dsc_0329_r               車内のプレートも律儀に交換しています

7117F以外は製造年が統一されている7000系ですが、この番号から推測するに、7117FがK1 1 82 01~なんでしょうね。当然7121Fは既に抹消されています。
Dsc_0645_r    先日、全検出場し運用復帰したH11ですが、わずか1週間で改番されています
Dsc_0646_r                     クハ205-71:K1 1 88 30 合ってますね

ここまで私鉄編成を見てきましたが、205系の場合、やや事情が異なります。私鉄編成では編成内に異なる製造年度の車両が混じっていた場合、スルーされていましたが、205系ではそれが加味されています。このあたり、やはりJREからの入知恵もあるんじゃないのかなぁと思ったりもするのですが。
Dsc_0653_2_r      が、H27から増結用に組み込まれたMM'90は改番されていなかったり・・・

TP1986とは書かれているのですけどね。205系の数が多すぎて、現場でも収拾がついていないのかも・・・。というか、元H27の車両って、1985年製ではないですか??
Dsc_0655_r              そして、こちら。サハ204-111:K1 91 20

前回のマンガレイレポートでも指摘している通り、案の定91年製として付番されてしまいました。埼京の0番台で考えてしまっているのでしょう。別にこれで誰が困るかって話でもないのですがね。

にしても、あいかわらずの適当ぶり。これだったら、まだデビュー順に番号振ったほうが、まだわかりやすかったかもしれませんね。とりあえず、全て新しい番号が出そろってから、一覧にして眺めてみようと思います。
          Dsc_0475_r         全検明けと言えば05-105Fもですが、早速改番されていました

他に改番前の車両が山ほどあるというのに、05-105は運用開始後わずか数日程度で、新ナンバリングへ移行してしまいました。
Dsc_0483_r           05系だけで80両もいませんから、他形式と混合ですね

一応、05-105Fは1989年製ですが、205系などとも年度が重複してくるために、付番がなかなか大変そうです。どうやって割り振って行くのでしょうか。

おまけ
Dsc_0240_r                 1976年製の05系・・・、ましてや112Fだぞ。

まだ改番前ですが、どうしてこうなるのだか。果たしてどんな番号になるか、ですね。

コメント

コメント一覧

    • tatra t3su
    • 2016年06月21日 09:35
    • 初めまして。何時も拝見して居りますが、コメントは初めてです。宜しくお願いします。
      >政府の日本製譲渡車両への目がより一層厳しいのもになるかもしれません。
      新車を買う金は無いけど、乗客が激増していて車両は欲しいので、安い日本製中古電車を沢山買って来て走らせているんですよね。
      何故インドネシア政府は中古電車購入を嫌がるのでしょうか。ご教授下さい。
    • パクアン急行
    • 2016年06月23日 00:58
    • <tatra t3su様
      別に電車がどうこうってことじゃありませんよ。国の方針です。社会の勉強をしましょう。別に電車が足りなくたって政府は困りません。そんなのどうでもいい話です。
      インドネシアは保護貿易国家(少なくともユドヨノ政権下までは)です。おそらく東南アジア随一ではないでしょうか。だから、モノの輸入には不寛容。だいたい外資すらを毛嫌いするくらいです。我々駐在員に対しても帰れと言わんばかりの対応。とにかく諸外国に対して排他的な国だとお考えください。
      だったら自分でなんとかしやがれよ!!と言いたいのは山々ですが、それこそ中国の思う壺。正直やっていられませんね。だから何十年経っても、当地鉄道支援なんて慈善事業の域を出ず、真面目なビジネスとしてなんて成り立つはずもない。まぁ、そんなところですよ。
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