Dsc_0388_r                   東海色の103系、帰らぬ旅へ・・・

11月16日終電後(17日未明)、廃車のため103系E20,E27編成のCikaum配給が施行されました。Cikaum配給は2015年1月以来約2年ぶりの設定です。2016年度分のメトロ6000系到着に備え、廃車回送が設定されると言われたまま、先延ばしになっていましたが、支社間を跨ぎ、なんとか調整が付いたようで、これを皮切りに、Manggarai、Depokそれぞれからの廃車回送が続々設定されそうな予感です。そして、その先鋒となったのが、かねてより噂されていた103系E20,E27編成となりました。これまでもマンガライレポートの表紙画像として度々登場してきましたが、ついにCikaumへ旅立つときがやってきました。

Dsc_0249_r                 0時前にお迎え釜がようやく工場内へ
             (結局、この客車版DjokoTingkirは出番なしでした)
Dsc_0256_r       入れ代わるように、DjokoTingkir牽引で工場内から103系が姿を現す

E20,27編成は2014年8月20日にDepokからManggaraiへ廃車前提で回送されて以来、門外不出(構内入れ替え時除く)でしたが、2年数か月のときを経て、本線上へ姿を現しました。

Dsc_0272_r                 編成間の緩急車には荷物車を充当
Dsc_0302_r            
          そしてこの位置で、先ほどの牽引釜を連結し、編成組成
Dsc_0308_r                         連結完了

廃車回送の編成は前回同様、釜+廃車編成+緩急車+廃車編成+事業用KRD(DjokoTingkir)となっており、BalaiyasaManggarai出場線上で一旦停止の後、CC201を連結しました。客車区がなくなったおかげで、駅ホームから簡単にウォッチング出来るのは思わぬ収穫です。緩急車には釜からの空気指令でブレーキ制御が効くらしく??(103介して引き通し出来てるの??)組成後、入念に作業員がチェックしているのが確認出来ました。
Dsc_0356_r                 午前1時を回り、ようやく7番線に入線
Dsc_0368_r_2                       信号開通まで小休止

7番線入線後は、信号変わり次第すぐ発車ということで、各車両の詳細を見ている暇もなく、先頭部分でそのまま待機。しんみりと感傷に浸る間もなく、ほどなくして駅長のカンテラが上がり、Cikaumへ向けて、ゆっくりと出発していってしまいました。

Dsc_0400_r              通い慣れたManggrai駅ともこれでお別れです

Dsc_0403_r                         ついに出発
Dsc_0405_r                        クハ103-822
Dsc_0407_r                         モハ102-2009
Dsc_0408_r                         モハ103-752
Dsc_0410_r                        クハ103-815
Dsc_0413_r                         クハ103-632
Dsc_0415_r                         サハ103-210
Dsc_0416_r                        モハ102-321
Dsc_0417_r                       クモハ103-153
Dsc_0421_r                     お決まりのDjokoTingkir

数名の鉄道ファンと、電車区関係者に見送られ、E20,27編成は静かに、Manggrarai駅を離れていきました。さようなら、103系東海色!!

★編成データ★

◆E20編成:2004年10月7日運用開始, 最終全検2012年6月。2013年3月上旬車両故障にて運用離脱。

◆E27編成:2004年12月7日運用開始, 最終全検2011年7月。同12月上旬車両故障にて運用離脱。2013年6月中旬、Bogor電車区に自力回送されるも復旧はなく、2014年8月20日、E20編成と共にManggarai工場へ配給。2016年11月16日廃車、Cikaum配給。

コメント

コメント一覧

    • ねるねる
    • 2016年11月17日 09:58
    • はじめまして。
      武蔵野線唯一の新製冷房車編成であった頃が懐かしく思い出します。
      第二の勤めもこれで終了ですね。
      最終的な処分は、現地車両の如く野積みでしょうか?
    • shrozou
    • 2016年11月17日 18:09
    • 元は武蔵野線の車でしたね103系だらけの時代に通学で使っていた世代なんでまだ武蔵野線に103系が走っていた時代たまに乗ると妙に懐かしかった記憶が
    • パクアン急行
    • 2016年11月18日 00:51
    • <ねるねる様
      はじめまして、コメントありがとうございます。E20って、武蔵野線唯一の新製冷房編成だったのですね。普段利用していた頃には全然気にしていませんでした・・・。片やE27は1967年製の最古参クラス、と言いたいところなのですが、今年導入された6101Fと2年しか変わらず、まだまだ現役続投も夢ではなかったのではないかと、なんだかやりきれない思いにも駆られてしまいます。
      <shrozou様
      私はまさに毎日これら車両に毎日乗っていたわけで、長大トンネル区間で正直ウンザリしていた身でして、逆に滅多にこない205に憧れすら抱いていましたが、いざなくなってしまうと寂しいわけで、こうしてジャカルタまで追っかけてきてしまった次第です。まあそれも、ついに廃車回送なわけで、私のジャカルタ生活の一つの区切りでもあります。
    • shrozou
    • 2016年11月19日 13:09
    • パクアン急行様 コメントありがとうございます ご承知の通り103系は京浜東北や山手線の様な駅間の短い路線向きで、103系が走っていた時代の武蔵野線の様な駅間の長い地点ではモーターの唸り音や揺れが酷い車両でした… しかし京浜東北や山手線から消え、比較的首都圏では最後まで103系が在籍していた当時たまに乗ると音や振動が懐かしかった
    • 野津田車庫
    • 2016年11月19日 23:57
    • こんばんは、深夜帯の廃車回送レポートお疲れ様です。
      原始的な構造のお陰で長寿命を誇っていた103系も遂に命脈尽きましたか・・・2004年10〜12月に掛けて導入だったので12年余りの活躍でしたが、日本から搬出された時点で新製から37年も経過していた事を考えると、都営6000形と共によく長期間持ち堪えたな、と改めて驚きです。
      とはいえ、購入するかは別として今後2020年までに日本から大量に出る廃車車両はせいぜい東急8500や都営10-000、西武2000などごく少数を除けば走行機器がブラックボックスのVVVF制御電車が中心になるだけに、今しばらく整備が容易な抵抗制御車は予備的に残しても良かったのでは?と愚考してしまいます。
    • パクアン急行
    • 2016年11月22日 02:42
    • <野津田車庫様
      返信が遅くなりまして申し訳ございません。103系、譲渡当初はその後の稼働に半信半疑でしたが、まさか10年以上も走るとはやはり、驚きですね。さすがにこの廃車ばかしは致し方ないのかなと思います。
      おっしゃる通り抵抗制御の出物など、もはや数に限りがあるわけで、本来ならばこれら全て買うのが得策なのですが、メトロ6000のVVVF車が入ってきてしまった以上、KCJもVVVF車に再び色気を出しているようですね。さっさと6000が壊れて、軌道修正された方が、長い目で見たら良いのかもしれません(笑)
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