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大きな変化なく・・・

基本的に先週いっぱいがレバラン連休でしたので、基本的に工場業務もストップしており、入場車両に動きはありませんでした。左側にちらっと見えているのは05-110Fで、車輪削正でしょう。また試運転線上にはナハ35・44がいましたが、それも同様の理由と思われます。日々のメンテナンスを通常通りやっているのは偉いですね。もちろん、工場の幹部連中は幹部連中で休暇が取れるわけではなく、繁忙期特有のPOSKOなる謎業務(Gambir・PasarSenen・TanahAbangないし、地方主要駅の駅の立ち番)に借り出されており、KAI/KCJの職員はお盆の帰省がなかなか許されません。スパルタンな会社です。

・Cakung~Cikarang間の信号改良をウォッチング

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Cakung~Cikarang間が京三製作所製システムに更新

大変レポートが遅れて申し訳ございませんが、去る6月6日、7日深夜にBekasi線Cakung~Cikarang間の信号切り替えが実施されています。このため、KCJ側ではBekasi線で終電前の2本をCakung止まりに行き先を変更し、最終Bekasi行きの時刻を繰り下げ対応しています。長距離列車についても、深夜帯にジャカルタ口に到着する上り列車に一部時間変更があったようです。

switch over
SNS上で呟かれています

さて、それを知っていながら、すっかりレポートを怠っていたのですが、というのもBekasi線の複々線化工事から日本勢は手を引いているものだとすっかり勘違いしておりました。私の認識不足でして、不覚のいたすところです。申し訳ございません。詳細はこちらにしっかりリリースされていますので、ご確認いただければと思います。
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=25545


ことのあらましを簡単にまとめると、こんな感じでしょうか。当初Bekasi線複々線化及びCikarang電化開業は日本の円借款案件として着工されるはずであったものが、日イ双方の諸般の事情から、2014年頃?に一旦工事が凍結。その後、喫緊の課題であるBekasi線の輸送力不足を解消するために、Bekasi~Manggarai間の複々線化は運輸省予算に切り替わり、インドネシア単独での改良工事として再開された。ただし、2012年に住友・三菱連合が落札した部分(信号改良・Manggaraiの架線柱更新・Bekasi~Cikarang間の電化)のみは、日本主導で継続された。これで、何故Manggaraiの架線柱だけが円借款案件で建て替えられたかも、謎が解けました。つまり、Bekasi線複々線化プロジェクトは、フェーズ1のみ実行に移され、円借款での整備は終了というのが正解ということなのでしょう。勉強不足で申し訳ございません。

これに気付いたのも、上のCakung駅のフラッグのおかげ・・・・。というわけで、そうとなればウォッチングしに行かねばなりません。車両ネタも少ないことですし、朝からBekasi方面に足を進めてみました。

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とりあえず更新されたBekasi駅上り方出発信号機

メインは京三製作所製の信号システムがいかなるものか、というところなのですが、目に見える信号機は国営信号機会社、PT.LENの標準仕様のものが、LED式になっているだけで、日本型の信号機を見れるわけではありませんので悪しからず。もし、そうならとっくに気づいていますよね。あくまでもシステムとして日本製のものになったということに過ぎません。じゃあ、何が変わったかというと、やはり一番大きいのはBekasi~Cikarang間が自動閉塞化され、閉塞信号機が設置されたことでしょう。これまではインドネシア標準の1駅(信号扱い駅、いわゆる連動駅)1閉塞で、Bekasi~Cikarang間は現状Tambun駅しかありませんので、2列車しか在線出来ません。そのため、長距離列車が続行で走ると、Bekasiでの抑止を余儀なくされました。さらにそれにBekasi折り返しの電車が巻き込まれ、Bekasi線の列車遅延に拍車をかけていたのですが、それが解消されたのは大きいでしょう。今年のレバランシーズンに例年のような大遅延が出なかったのも、これが功を奏しているのかもしれません。

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Len製です。

分岐器は場内信号と連動しているものの、従来のシーメンス製(だったかな?)のまま更新されておらず、踏切は踏切小屋の機器は更新(Bekasi駅西側しか確認していませんが)されていましたが、相変わらずのバケツリレー式(前の踏切ないし、信号所を通過時に電話で連絡を受ける)でした。踏切の機器もPT.LEN製で変わらず、です。ただ、信号機とシステム上連動させることは出来るようですが、インドネシアの事情を考えると、有人で扱った方が、安全だから、とのことでした。確かに、機器の右端に、マニュアルとオートマチックの選択スイッチがあります。

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踏切制御機

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踏切本体もやはりLen製

しかし、これでは全く何がどう変わったか、わからないので、Cakung信号所にお邪魔してみました。

ここにきて、ようやく目に見える変化を実感。

これまで、インドネシアの駅信号所というと、薄緑色の盤で構内配線図と信号、分岐器操作用のボタンが並んだ巨大なアナログ式の機材(要するところのPRCに当たるもの、しかし全くのマニュアル式のため、PRCと呼んでいいのか甚だ疑問。JABODETABEK管内のCTCにあたるものはManggaraiの指令所に存在。しかし駅とはおそらく連動していない。)がデデーンと構えていたわけですが、それが消え、机の上にデスクトップ画面が数台並んでいました。信号操作はPCのマウスで、画面上で操作する形です。残念ながら、撮影はちょっとご遠慮・・・という雰囲気でしたので、お見せすることは出来ませんが、簡単に言えば、大宮てっぱくのミニ列車運転コーナー脇にあった運転司令室のPRC制御盤?と同じものです。配線が白、在線が赤、開通進路が黄色で表示されるアレです。当然マニュアルモードですので、場内信号と任意の出発信号をクリックするとポイントが切り替わります。

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参考までにManggaraiの信号所 ※2012年撮影

とはいえ、ここまでは アナログ式からデジタル式に変わっただけなのですが、このPRC制御版と思しきCakung駅構内の配線・信号・開通進路を示す画面の他、Buaran~Bekasi間(電留線含む)の在線状況を示す画面も設置されており、駅信号所で当該区間の走行状況が一目でわかるようになりました。とにかく、ダイヤといものが存在しない(あるにはあるが、それに基づいて運行されていない、特にCakung駅等での待避パターンは当日の運行状況次第・・・)中で、よくこれまで乗り切ってきたな・・・と思う(すべては人海戦術によるものです)のですが、ここが大きな進歩ですね。もちろん、前述の理由で、機器はデジタルですが、操作は相変わらずマニュアルです。ただ、これまで、待避の可否、入線番線を乗務員とのトランシーバーによる通話のみやってきたことを考えれば、合理的になりました。とにかくBekasi線の遅れの原因となるCakung待避の停車時間短縮になればと思います。ただ、問題なのはこれも国鉄の悪しき慣習なのでしょうが、未だに信号所勤務が全国共通の4人交代8時間勤務、3勤務につき1休日であること。つまり、信号所を1人で裁いているんですよね。これはManggaraiも同様。そりゃ、無茶ですよね・・・。2人体制にするだけでも、渋滞も少しは解消出来ると思うのですが・・・。

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Buaran~Jatinegara間はこのように新型信号機に×を付けて未使用の状態

さて、冒頭のフラッグに戻りますが、ともあれこれでわかったのは、Cakung~Cikarang間信号設備改良とあるのは厳密にはCakungの管轄範囲からCikarangまでということで、Buaran~Cikarangまでの信号設備が更新されています。これは複々線化によるCipinang信号所の移設が済んでいないためで、移設後はJatinegaraまでの信号改良が完成する、とのことです。Jatinegara~Manggaraiはどうするのよ?って感じですが、住商のサイトの文面を見る限りでは、おそらくそこも更新対象でしょう。事実、Manggaraiに新しい信号所建屋、出来ていますからね(稼動が開始しているかは不明。現在のこの空港線絡みの工事真っ只中で、先に信号交換するというのはちょっと考えづらいですけど)。

Cikarang配線図
Cikaran駅のおおまかな配線。赤丸印の部分がおそらく用地未買収。

まあ、このBekasi~Cikarang間の電車運転に向けた信号改良が完成したことで、後は変電設備さえ整っていれば、原理上いつでも電車の乗り入れが可能な状態になりました。もちろん、遠出したときに客レから見える雰囲気では延伸区間各駅の橋上駅舎は既に形としては姿を現しているものの、電気工事等まだまだな部分もあり、あとしばらくは時間がかかりそうですが、数ヶ月に試運転が実施されてもおかしくないのではないでしょうか。一部用地未買収なんて話も聞きますが、現状で信号を設置したということは、未収用の部分は目をつぶり、見切り発車で行くということなのでは、と思います。Cikarang駅は列車線と独立した2面4線ですので、夜間4本留め置きが出来れば、延長分の本数確保はなんとか出来るでしょう。

おまけ
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Bekasi駅のコンコース?延長は単に16両編成Kertajaya対策でした

・H7編成8連化(6M2T)

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久々の205系6M2T車の登場

基本的に車両の動きのなかった1週間でしたが、H19が10連に戻ったと思いきや、今度はH7が車輪限度値割れで暫定的に8連化されています。今回、欠車したのはサハ205-127,サハ204-107の2両です。何故か205系が8連化されるときはいつも同じ運用に入っています。Tangerangとかに行かなくて何よりですけどね。

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テールライトカバーが・・・

大きなネタもなかったですので、Jatinegaraからの返しも狙ってみましたが、何故か上の画像の通りテールライトカバーが外れており、残念な写真になってしまいました。踏み切りでぶつけたのでしょうか。せっかく、Jatinegaraの築堤下を行く、今となっては貴重な205系の走行シーンだったのですが。

・8610F撮りなおし+続報

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8610Fの復活は朗報でしたが・・・

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東急車も今あるうちに撮るのが吉

工場業務がぼちぼち再開されている中で、滞っていた情報がぼちぼち入り始めてきているのですが、前回お伝えした8610Fの復活劇の裏で、8007Fが離脱していることが判明しました。現在、Depok電車区での留置が続いています。というのも、8610Fの床下機器故障(マト66の件と同様に断流器から発煙しています)は根本的に解決しておらず、8007Fとの機器差し替えにより凌いでいるようです。トータルで見たときに、車両状態は8610Fの方が良好で、そもそも8007Fは8039Fと8611Fの合いの子編成で、もはや元の8007Fではありません。ですので、8610Fの延命を優先した形ですね。ただし、情勢が情勢ですので、8007Fは即廃車ではないようで、とりあえず休車扱いのようです。それでも今更機器が調達出来る可能性はかなり低いわけで、生きているMM'だけ活用して、多編成の10連化が行われる確率の方が高いかも、しれません。全部T車化して、6M4Tでの10連化ってのもあり??なお、全く別件ですが、6127Fもなんらかの理由で運用を離脱しており、Depok電車区で休車となっています。

・その他の編成

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1080Fが珍しくBekasi運用でVでした~♪

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マト52もBekasiに

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ハエ11もBekasi

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ちょっと日が上がりすぎましたがハエ4も

信号ウォッチングしたついでに、午前中はBekasi線で張っていましたが、ネタ編成が集まっていました。ラッキー。そして、午後はBogorの定位置へ。

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影が出ていますが、本命はこの後なので・・・

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2017年度第一陣編成が連チャンで来ました。固定運用やっと外れましたね。

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で本番です。

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何度撮っても5000系は格好良い

この後、再度Jatinegaraに戻ってH7の返しを撮ったのですが、あのザマだったわけで、移動時間を返してくれよといいたいところですが、↓↓が撮れたのでまあ満足です。

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Senen周りのJakartaKota行き。往年のEkonomiACな7122F。

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撮ろうとするとやたら曇る6106Fがやっと晴れた

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特別車連結のTaksaka

・最後に残念なお知らせ

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Krakatau号、7月16日をもって廃止へ

2012年10月に久々のBanten線優等列車として登場したKalimayaに続く、急行列車第二弾として2013年7月のレバラン輸送からデビューしたKrakatauですが、運行開始4年にして廃止に・・・。結局、PasarSenen~Merak間の乗車率があまりにも低かったのが原因、とは言われていますが、日に1本のためにBanten線(Serpong線)内の停車駅にボーディングパス発券機等々の設備と人員を置くのが正直めんどい・・・というのもあるのでしょうね、きっと。TanahAbang~RangkasBitingから客レが消えたわけで、KAIによる出札は不要になっているのですから。結局、RangkasBitung電化後も唯一残っていたTanahAbang~Merakを直通する列車もこれで完全に消えました。こうなれば、もはや電車とRangkasから先の普通客レを乗り継いでわざわざMerakを目指す者だといるはずがなく、完全にJakarta~Merakそしてスマトラ連絡からKAIは手を引いたと言わざるを得ません。スピードも快適性も、バスとは互角に勝負できたはずで、ホントKAIのやる気のなさとしか言いようがありません。バスなんてひっきりなしに出ているのですから、プロモーションさえ上手くすれば、いくらでも客は乗ったでしょうに・・・。なお、17日以降、Blitar~Kediri~PasarSenen間は同じダイヤで、列車名をSingasariを変更して運行が続けられます。そりゃ、Merakに行かなくなればKrakatauの名は使えませんよね・・・。しかし、Merakがまた遠くなりました・・・。

以上