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スルポン線入線の証拠を、編成はTs3

国産電車KFW I9000の走行試験が続きます。急ピッチで電化工事の進むジョグジャ~ソロ間の開業に間に合わせるべく、KFWの試運転も佳境を迎えています。これまで先行的にTs3・Ts9がマンガライ~スカルノハッタ国際空港間で機器測定をメインとした試運転が続いていましたが、9月11日から走り込み試験に移行しています。なお、これに充当されているのはTs3のみで、一方のTs9は近日中にクラテン電留線へ配給され、今後ジョグジャ地区での試運転に供用される見込みです。

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機器から延びていたコード類は撤去され、性能確認から走り込みに
移行したことがわかります

というわけで、8連併結試運転はたった1日のみの幻に終わってしまいましたが、今回からは1日で距離が稼げる(マンガライ基点として最長距離)マンガライ~タナアバン~ランカスビトゥンの往復となっており、新たなシーンを見せています。ただし、この時期、スルポン線内で順光になるポイントがほとんどないのが難点・・・。天気自体もよろしくなく、近場で証拠写真のごとく撮影です。

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後ろ側は既にソロ行き

しかし、INKAがこのように走り込み試験を実施するようになったのは大きな一歩ですね。INKAというよりかは、運輸省規定が厳格になったということでもありますが。フィリピン向けなんて、マディウン~スラバヤで数往復の性能試験終わらせたら出荷、フィリピンで試運転もなしでぶつけ本番営業運転ですし・・・。インドネシアも数年前までは全く同じ状況で、2011年~2013年当時のKFWとて、夜間試運転をしれっと終わらせたら、いきなりUJI COBA OPERASIという名の営業運転に入っていたわけですからね。営業運転で走り込みをしていたわけです。そりゃ、調整不足で故障が頻発するわけです。
ですから、走り込みに移行したと言うことは、機器的な諸問題は既に解決済み、営業投入も間近ということを意味しています。3本目以降の試運転は、ジャカルタでは実施せず、ジョグジャ~ソロでの施行になるのでしょうか。

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都心の高層ビル群をバックにタナアバンを目指す
撮影:E103系

この走り込み試験は9月11日以降、9月25日までの毎日実施(9月24日・9月26日は予備日のため今のところ設定なし)されます。マンガライを9:50頃に出発し、ランカスビトゥン着は11:50頃、折り返し12:15頃に発車し、再びマンガライに戻るのは14:30頃のスジになっています。 往復約158㎞を14日間走行し、総走行距離は約2200㎞となります。

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