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これが遺影になってしまうのか
唯一の新塗装カット
11月16日撮影

11月25日10時過ぎ、ジャティネガラ発デポック行き1729/1730列車に充当中のメトロ05系102Fがチャワン~ドゥレンカリバタ間で力行不能となるトラブルに見舞われました。自力走行自体が不可能と判断され、その後Djoko Tingkirに牽引されてデポック電車区に搬入されています。当地での車両故障回数が最も多く、年平均走行距離が最も短い05‐102Fについては、当ブログで、KCIで最も危ない編成として再三にわたり告知を出していますが、ついにこのときが来ました・・・。このまま運用離脱、廃車の可能性が非常に高いかもしれません。

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KFW無き後、数年来の定位置プリオク線を行く05-102F
旧塗装時代

ご承知の通り、05‐102Fは6105Fと共に元祖チームプリオクこと、プリオク線専属編成(今年に入ってから、他の05系にも続々とサークルPになってしまいましたので、もはやこの括りすら不要になってきていますが)。この2本に日替わりor週替わり編成1~2本を加えた3運用体制なのが常になっていますが、05‐102Fは11月22日の午後に月検査のためデポック電車区に回送(入れ替わりで1週間ほどデポックで寝ていた6105Fがプリオクへ)されていました。 それが昨日、車両繰りの都合か、珍しく朝ラッシュ対応で05‐102Fがデポック~ジャティネガラ間を1往復する運用に入っており、これまた珍しくガンガンに晴れていましたので、こんなチャンスはもう無いかもしれないとUIの女子大生踏切に立ってみました。

が、05‐102Fを拝むことは出来なかったのです・・・。

この日、怪社でジャカルタ南部に所用があり、6130Fも運用復帰しており、05‐102Fと合わせてほぼ連続で下って来ることがわかっていましたので、やる気満々で待ち構えていたわけです。しかし、6130F通過後アプリの在線位置を見てみると、明らかに後続列車との間隔が開いています。なんだか1729/1730列車の進み具合があまりに遅くないか?いや、チャワンを出てから動いていない??調べてみると、まさにこれが05-102Fではないですか。これ最悪の事態ですよ。日が回り込まなくなるギリギリのタイミングで6130F、05-102Fが通過し、満を持して怪社に出勤と目論んでいたのですが、全てかパーになりました。ちなみに6130Fも完全もろ被りだったので戦意はもろ下がり(被りなんてまだ可愛い方です;;)。あぁ、ちょっと足を伸ばしてテベットストレートに行っていれば撮れたのに・・・、と思う一方、運行再開を期待してこのまま待つべきか、それともチャワン方向に進んで様子を見に行くべきかと選択を迫られるわけです。

しかし、下手に動いても、1ユニットカットで回送するなんてこともよくありますので、移動中にすれ違ってしまうおそれも(過去に経験あり)。しかも、まだまだ朝ラッシュ明けで、前後の列車は団子状態ですので、仮に自走不能となれば、後続列車が救援で後ろから押す可能性もあり、それならそれで、なおさら待機していたほうがいいはずだ、と待機を選んでしまったのですが、これが全ての間違いでした。

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05-102Fをパサールミングーまで推進してきた1090列車ナハ39+34編成
10連になっているので、これも本来順光時間帯に回収したかったのですが・・・

蓋を開けてみると、パサールミングーまで後続の1090列車が一旦客を下ろした上で救援、で、1090列車はパサールミングから営業再開。しかもその間には、KCIお得意の単線並列発動で、マンガライ渋滞(チャワンを先頭にゴンダンディア、タナアナアバンまでの大渋滞w)を解消すべく下り線の優先走行を上り線を使用して開始(マンガライ~パサールミング間)。様子見をしているうちに、上り列車はパサールミングーで全列車抑止になってしまい、上り線もUIまでの大渋滞。これで下手に動くと、これまた車内で缶詰になる恐れもあり、ますます待機するしかなくなってしまったのですが、Djoko Tingkirも左側通行でパサールミングに先回りし、チャワンから押されてきた05-102Fと連結。が、そのまま発車はせずに、後続の渋滞が解消するまで退避することに・・・。そうこうしているうちに私の方もタイムアップ。まあ、そのまま待っていても、光線は真反対に回っている上、この腹が立つほどの快晴でしたので、まあ諦めはつくのですが、位置情報でおや?と思ったときにすぐ動かなかったことを悔やむばかりです・・・。直感で移動していれば、なんとか18両編成での救援が見れた?


このときも旧塗装でしたね
(この直後に塗装変更されたものと思われます)

まあ配給シーンはさておき、最大の不覚は化粧直し後の姿をロクに撮っていないということです。05-102Fは6105Fとほぼ同時期(9月末~10月頃)に前面再塗装を受けています。11月に入り、朝のプリオク線も日が回り始めるようになりますので、そろそろ撮りに行こうと思った矢先の故障・・・。しかも、今回の状況を見るなり、復帰の可能性はかなり低そうな予感・・・。やれジョグジャ配給だ、やれ武蔵野12陣だとネタに翻弄され、結局撮らずにおわってしまうとは痛恨の極み。6105Fと揃ってから一気に撮ろうなどと考えずに、先週末に歩留まりが悪くとも、1本だけのために朝プリオクに行っておくべきでした。早期にご臨終した7121Fに次いでメトロ車全編成の中で最もカット数の少なかった05-102F、そんなもんだとは思っていましたが、あまりに突然のお別れで死に際すら見せてくれないとは。最後の最後まで縁の無い編成だったんですねぇ。

既に05系の本線系統での終日運用が消えて久しく、プリオク線かデポックの予備車になっているか、はたまたこの日のように突発的な代走か何かで朝または夕方だけ1~2往復走るというのが、最近の05系の定番ですが、その朝だけ運用でも、このようにトラブルを起こしてしまい、今回は現場復旧の困難なレベルの致命的故障(ユニットカットすら出来なかったというのは、制御関係の故障?)です。ラッシュ明け直後だったのがまだ良かったものの、営業的にもボゴール線全線に1時間以上の遅延を発生させたというのは、代償があまりにも大きすぎます。これで残る05系の本線運用も今後は全てなくなり、プリオク線が最後の活躍の場となることでしょう。これまでも幾度となくトラブルに巻き込まれた当たり屋編成05-102Fですが、今度こそはもう復活しないのでは・・・・と諦め半分で続報を待つことにします。

なお、前日の24日には205系H18編成がパルンパンジャン電留線で入れ替え中に脱線しており、やはりDjoko Tingkirがブキットドゥリ電車区まで牽引するという事象が発生しています。脱線というと、何故かそれだけで注目されてしまいますが、軽度も浅いですし、脱線程度ではよほど当たり所が悪くない限りすぐに復帰しますので、こちらは運用復帰後、編成をキャッチ出来次第お伝えします。脱線よりも、恐ろしいのはやはり、ある日突然逝ってしまう機器トラブルなのです。

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102Fに次いでサークルP入りしていた112F
デポックに戻って以来、帰らぬ編成に

6000系や7000系に比べて、設計が新しいことから、デビュー以来10年間は非常に安定した走りを見せていた05系ですが、ここに来てバタバタと落ちていくというのは、経年劣化という他ありません。安定していたからこそ、当地でもあまり手が加えられていない(国内で6000系がチョッパのままB修を受けているグループもあるのに対し、05系はほぼ何も変わらずですし・・・)ということもあり、運用開始初期には様々なトラブルに見舞われた6000系チョッパ車よりも先に落日を迎えるという結果になってしまったというのは皮肉ですね。それにしても、更新すべき機器を放置しておくと、こうも目に見える形でトラブルが出るというのをKCIも良くわかったのではないでしょうか。今はまだまともに動いている6000/7000チョッパ車さえも、いつ集中的にガタが来るかもわからず、この先数年間車両導入計画のないKCIは難しいかじ取りを迫られます。6000系のVVVF改造か、それとも8000系購入を決心するのか。びっくりサプライズに期待します。



チョッパ音が聞けなくなる未来はすぐそこまで来ています

◆現在所属する05系の稼働状況は以下の通り(11月25日現在)
05-102F:車両故障 NEW
05-104F:ブカシ疎開
05-108F:プリオク運用
05-110F:デポック予備
05-112F:休車(9月頃から運用実績なし)
※05-112Fもこのまま離脱が濃厚です。

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