
この時代にまだこのご尊顔を拝めるとは・・・
10月28日付け記事でお知らせしている通り、10月からマンガライ及びバンドンから複数回設定されていたプルワカルタ廃回ですが、ひとまず終了している様子ですので、この機会に久々のプルワカルタ詣です。事前情では周囲が壁が設置され、構内からもセキリュティがきつすぎて撮れない(よって鉄ヲタ掲示板にも全然画像が上がっていない・・・)とのことでしたので、今回は人間でないドローンも念のために持参しました。

多数の鉄ヲタに見送られ、廃車回送が到着した先は?
これまでも壁に覆われているものの、セキリュティのいる駅側にはなんら障害物はなく、車内から撮ればいくらでも撮れた訳ですが、現地に到着するや、駅側までびっしりと覆われてしまったのにはびっくり。さらに裏手に回っても、昨年までは穴だらけだったり、そもそも重機搬入口があるため、 やる気になれば撮れるという、インドネシアあるなるな状況が続いていました。しかし今回、先に種明かしをすると、重機搬入口を含め完全に封鎖されました。人間ドローンもやる気になれば出来るのですが、設備の老朽化が進んでおり危険性が高い為、ドローンを持ち込んで正解でした。

2020年11月下旬のプルワカルタ全景①

2020年11月下旬のプルワカルタ全景②
ちなみにプルワカルタに来るのはこれ以来で1年半ぶり
さて、すっかり忘れていたのですが、2019年1月の解体作業終了後(ただし、冒頭のRheostatic含め一部除外車あり)、3月~4月頃にも数回の廃車回送が設定されていたのですね。それに加え、今回2020年10月頃に施行されたものを含めての、プルワカルタ構内の状況です。燃えてどうしようもない状態のものも含め、ざっと80両以上はあると思われます。状況からして3段積みはしなさそうですので、やはり一旦これで打ち止めなのでしょう。クレーン車も撤収していますし。2019年1月に解体対象から外れたKL3エコノミー電車(Rheostatic)の他、廃機関庫に押し込められていたメトロ・東葉5000/1000も山になっていますので、いよいよ解体のときも近そうですね。
こちらの機関庫と比較してください
こちらの機関庫と比較してください
しかし、それよりも驚きなのが、もはや荒廃の美という領域にあったあの廃機関庫が、この1年の間に見事にリノベーションされているのことです!!

一部崩壊も始まっていたレンガ造りの機関庫がこの通り真っ白に
そして、カンプン側から内部撮り放題でしたが、それも全て塞がれました

窓枠はかつてと同じですが、新しいガラスが入れられています

一部崩壊も始まっていたレンガ造りの機関庫がこの通り真っ白に
そして、カンプン側から内部撮り放題でしたが、それも全て塞がれました

窓枠はかつてと同じですが、新しいガラスが入れられています
つまり、KAIはこの機関庫をまだまだ使い続ける気なのです。1000/5000が庫から追い出されたのも、リノベーションするためだったのですね。ただし、壁があるため内部がどのようになっているかはわからず。ピット線がそのまま残されているのかどうか気になります。

わかる人ならすぐわかるはず

わかる人ならすぐわかるはず
上空から見ると、機関庫に至る真新しい作業用道路が整備されているのもわかります。かつては草ぼうぼうの泥沼だった部分です。やはり、この廃機関庫を何らかのかたちで活用するのは明らかです。さらに、この道路はかつてカンプン住民用だった勝手踏切に繋がっており、一旦は廃止された勝手踏切(ただし、今回からは関係者専用)が今まさに再整備されています。つまり、今後、解体用重機もこのルートから搬入されることになり、周囲の壁が再撤去されることはないことは確定しました。加えて、作業用道路脇にある機関庫への引き込み線は草に覆われ、最近使われた形跡がありません(全景①の写真からは分岐した引き込み線の1本がコンクリで埋められているようにも見えます)。2019年訪問時には草が刈られバラストも見えており、廃車車両の搬入にも使われていましたが、今回は駅構内の側線から鉄道用クレーン車でそのまま吊り上げ、山積みにしているものと思われます。となると、機関庫内にもはや線路は敷かれておらず、倉庫にでも転用されるのではないかと思われます。噂によると、機関庫の所有がKAロジに移っているようで、今後KAロジが本格的にKAI車両の解体業務を請け負うことになるのかもしれません。今後も年間100両程度コンスタントに廃車が出続けるなら、まあ十分成り立つ仕事でしょうからね。
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線路内はもともと立ち入り禁止です。