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列車線ホーム側は目下工事中、未完成でした・・・

既報の通り、昨年4月からコロナ運休中だったブカシ線普通列車、通称プルワカルタローカルの電車区間乗り入れが12月31日付けで正式廃止となり、チカラン駅で系統分断されるかたちで1月1から運転を再開していますが、電車利用者の安全性確保と無賃乗車防止の為、列車利用者は電車利用者動線から分離するというのが、特に始発終着駅での原則となっています。果たしてその分離を手狭なチカラン駅でどのようにしているのかが気になり、どうにもならない曇り空ですので、久しぶりにチカランまで足を伸ばしてきました。




こちらの記事もご参照下さい

もしや一旦線路を剥いだ列車線ホーム側の工事が完了したのでは?なんて思いましたが、さっそく乗り鉄YouTuberたちが動画をアップしており、プルワカルタローカルは暫定的に電車ホーム側から発着していることがわかりました。しかし、肝心の改札、コンコース付近を映したマニアックなものはなく、現場に行ってみないとわからない状況でした。

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チカラン駅に到着
これを見てピンと来た人はかなりのジャカルタ通

さて、チカラン駅に到着すると、早速変化が。というのも電車の発着番線が1番線から4番線に変更になっています。従来はこの3・4番線ホームは柵で〆切になっており、降り立つことは出来ませんでした。つまり、1・2番線ホームがプルワカルタローカル用に転用されたわけです。機回しがあるといっても、日に4往復では別に本線に支障を来すこともなく、問題がないといったところでしょう。


証拠写真はこちらから

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というわけで、このように動線が分離されていました

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電車利用者が駅ナカテナントのロティオとその裏にある便所とムショラに行くには
境界線を跨がなければなりませんが、隙間が空いており行き来は出来ます

コンコースはご覧の通り、このように綺麗に電車エリアと列車エリアが分断されています。ただ、不要不急とは言えない便所が列車側にありますし、ロティオも商売あがったりになってしまいますので、微妙な隙間が空いています。おそらく、列車改札時に限り完全に柵が閉められるか、見張りのセキリュティが立つのでしょう。電車利用者が柵を越えてもお咎めはないのでしょうが、列車利用者がアルファマートに入ろうとすれば、セキリュティに笛を吹かれるでしょう。

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改札口

プルワカルタローカルのチケットはジョグジャのプラメクスや空港快速と同様にアプリからのQRチケット又は窓口発売の感熱紙(これもQR式)ですので、一番端の職員用通路がローカル用入り口になっており、QR読み取り用のパソコンも置かれています。しっかり案内看板も新調されており、Pintu Masuk KA Lokal:ローカル乗り場と書かれています。

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一番右の青い看板の窓口がローカル用チケット売り場
KAIの待機列用の規制線がなんだかものものしいですね
系統分離しても、結構混むのでしょうか

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駅売りのチケットもいつまで残るかわからないので
窓口も記念に撮影

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1月1日からの時刻表
無駄に一部通過があるのが、いかにも国鉄の普通列車ですね
(都心乗り入れ時は一部が快速扱いでしたのでその名残なんでしょう)

まさにインドネシアのなんとかなるさの精神で、やっつけで分離をした感じですが、なかなかコンパクトにまとまっているとも言えます。しかし、1番線を普通列車用に確保した場合、KCIの電車は結局、4番線の1本しか使えず、今後の増発に影響します。果たして列車線側が完成した場合、普通列車はそちらに移るのでしょうか。これまで特急・急行は全通過だったチカラン駅ですが、町の規模からしても、一部の優等は止めて然るべきですし、このように立派なホームを作っている以上、KAIとしても停車させる気があるものと思います。すると今度は特急・急行と普通の乗客との分離が課題となり、優先順位からしたら、普通列車はKCIの電車側からの発着のまま残りそうな気がします。すると、この姿が完成形なのかもしれません。列車線が完成すれば、現在本線として常時空けておく必要のある2番線、3番線も留置用として使えますので、KCIの電車は3番・4番の2線回しになれば、十分な本数は確保できるでしょう。

1970年代後半のジャボタベック電車(KRL JABOTABEK)の運転開始以降も中距離通勤者に考慮し、各駅停車の電車と電車区間は主要駅のみ停車の普通列車入り乱れての運行で、まさに国電と中距離列車の競演というまるで日本の大都市圏と同じ運行スタイルが、マニア心をくすぐるポイントでした。ほんの10年前まで、電車は電車で急行電車を走らせている一方、それよりも停車駅の少ない普通が走っていたわけですから。しかし、電化区間の拡大と行商等の通勤客以外の締め出し政策で次第に普通列車の運転は縮小され、2018年4月1日改正で、牙城とも言えたスルポン線のランカスローカルが全廃、系統分離。そして、今回のプルワカルタローカルの縮小で、電車区間に乗り入れる普通列車は完全に消滅しました。これにより、電車区間内は全て各駅停車に統一されており、快適性は向上している一方、所要時間が伸びているのが問題となりつつあります。そんな中で急行電車(KA Premium)の復活が計画されていたわけですが、普通列車の正当な後継としてE217系が走り出す日は果たしてやってくるのでしょうか?

おまけ
トホホなタンブン駅の今
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上り線の危険な鉄板ホームは健在、橋上駅舎は未供用
この半年、工事がストップしてしまっていますね・・・

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そこを貨物列車が高速で通過

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全く工事している気配ないですね・・・
チカラン・ブカシを優先させて、一括で完成させる気か?

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先に完成している下りホーム、何故か乗らないお客さんがたくさんいますが、
ダイヤ上支障がない場合、上り電車も下りホームに入れているようです
(こういう心遣いは感心します)
※チカランから帰りに乗った電車はタンブンで下り貨物とすれ違うダイヤだったため、
鉄板ホームに入るしかなく、さらに上り貨物の通過待ちもしました

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コメント

コメント一覧

    • Wati
    • 2021年01月25日 17:21
    • こんにちは。

      > 今回のプルワカルタローカルの縮小で、電車区間に乗り入れる
      > 普通列車は完全に消滅しました。

      長距離の普通3等列車も全滅したという事でしょうか?
      2013年11月に入手した普通3等列車の時刻表と運賃表をアップローダーに上げます。
      ttp://s.kota2.net/1611561988.jpg
      (URLの先頭にhを追加して下さい)
      具体的には、これらの列車です。

      本時刻表の下の注記を読むと、「マンガライ、ジャティヌガラ、ブカシ、カラワン、チカンペックには停まらない。始発駅から乗れ」とありますね。
      チカンペックにすら停まらない普通列車って凄過ぎ。

      あと、ジャカルタからスラバヤまで、最安Rp.33.500で行けるなんて、いいなぁ。(^_^)
    • パクアン急行
    • 2021年01月25日 19:39
    • >Wati様
      貴重な時刻表ですね。私もこれ、駅でもらった記憶があります。
      ただ、これ2011年か2012年のものではないでしょうか?2013年年末まで
      にはジョーナンの乞食締め出し政策で全車指定席化&冷房化と引き換えに
      運賃200%~300%上げが完了していたはずです。それにしても、運賃が安いまま
      で、ジャボタベック区間全通過というのは、まさにジョーナン改革の真っただ中
      ですね。

      この安すぎる運賃は全車自由席非冷房のおっしゃる通りの長距離3等普通(快速)ですが、
      その乞食締め出し政策で急行に格上げされていますので、列車自体は残っていますが、
      普通3等としては消滅です。車両も、この時刻表にある大半は新型のステンレスかプレミウム
      に置き換わっていますので、過去の面影はほとんどないですね。

      来月にジョグジャが消えますので、Ekonomi Lokalの種別が残るのはバンドン、スラバヤのみに
      なります。一応、スマランにも日に数本だけ残っていますが、もはやそのレベルですので。
    • Wati
    • 2021年01月26日 14:59
    • こんにちは。

      >>> 今回のプルワカルタローカルの縮小で、電車区間に乗り入れる
      >>> 普通列車は完全に消滅しました。
      >> 長距離の普通3等列車も全滅したという事でしょうか?
      > 乞食締め出し政策で急行に格上げされていますので、列車自体は
      > 残っていますが、普通3等としては消滅です。

      なるほど。
      よく分かりました。

      >> 2013年11月に入手した普通3等列車の時刻表と運賃表
      > これ2011年か2012年のものではないでしょうか?

      私は引っ越しが多かった関係上、紙資料はスキャンしてオリジナルは捨ててきました。
      その画像ファイルの日付けが2013年11月だったので、そう書いた次第です。
      気になったので、その当時の日記を読み返したところ、「机の上に積み上がった大量の資料をスキャンし片付けをした」とありました。
      なので、2013年のものでは無さそうです。

      > 2013年年末までにはジョーナンの乞食締め出し政策で全車指定席化&冷房化と
      > 引き換えに運賃200%~300%上げが完了していたはずです。

      当時の時刻表では、ジョグジャはルンプヤガン、ソロはジュブレス、スマランはポンチョルに停車するとありますが、乞食締め出し政策と急行化によって、ジョグジャはジョグジャ、ソロはバラパン、スマランはタワン駅停車になったのでしょうか?

      かつて、2等ですら非冷房なのに、突然出てきたAC3等という奇妙な設定がありましたが、これと関連しているのでしょうか?
    • パクアン急行
    • 2021年01月26日 18:35
    • >Wati様
      こんにちは。
      ご承知の通り、各主要都市では一等二等と三等で停車駅をわけていますが、三等のうち、全車指定席の急行化&冷房化時に新型に置き換えられた一部の列車は一等二等駅への停車に振り替えられているものもあります。また、最近では三等でも一等を連結する列車も増え、かつてのような明確な振り分けが出来なくなりつつあります。総じて三等駅への停車は減少している印象です。ソロジェブレスなんて、一時停車列車がほぼ無くなりました(ちなみにソロの三等停車駅は2つあり、ソロジェブレスとプルウォサリで、プルウォサリの方がまだ栄えています)し・・・。

      冷房化は二等よりも三等を優先して進めていましたので(中途半端な二等は三等冷房化完成時に廃止の予定でしたから)、2009年の時刻表からAC三等が突然出てきます。2009年~2014年にかけて増備された2&2ボックスの新型車充当の全車指定席急行です。
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