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約10日間沈黙を続けた205系いよいよ運用開始なるか?

1月20日、ソフトオープニング(UJI COBA OPERASI)というかたちながら、晴れて電化開業を果たしたジョグジャ~ソロ間、通称ジョグロ線。予定通り31日までの間、政府、地方政府、沿線有力者等の招待客を乗せ、大きなトラブルなく所定のダイヤで乗り切りました。そして、いよいよ明日2月1日からは一般乗客の受付も開始となり、既にKCIからもリリースされています。KCI公式としてはやはり205系が本来の車両のようですから、205系がいよいよ客を乗せて走り出すかもしれません。




2月7日までの時刻表はこちらからご確認下さい

205系が90km/hで疾走する動画は下記よりお楽しみください。


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ついに公式リリースされた一般開放
1週間の日程で実施されます

なお、引き続きソフトオープニングとなりますので、乗車には公式アプリからの事前の登録が必要です。加えて登録出来るのはKMT(コメット)他の各種電子マネー又は国営QR決済リンクアジャの所有者のみで、乗車時に1ルピアが差し引かれる1ルピア乗車キャンペーンと同時に実施されます。ジョグジャ地区ではKMTの発売がまだ実施されていない(あるいは1日からゲリラ的に駅改札付近での手売りが実施されるのか?)為、鉄ヲタを除き、リンクアジャを強制ダウンロードしろということなのでしょうか??ジャカルタではもはや公共交通利用者に欠かせない電子マネーですが、ジョグジャでは地方部での電子マネー保有率向上に寄与している高速道路すらないわけで・・・。

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乗車駅選択後、時刻表から乗車する列車を選ぶ必要があります


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整理券は時限性で指定の時刻経過後は発車時間前でも無効になるので
注意しろ!とのこと。

またKCI公式アプリ、KRL Access Ver.2にコロナ対応で実装されるも、運用開始されていなかった乗車整理券発行機能も、このソフトオープニングに合わせ、ジョグジャ地区で先行的に試験運用されます。つまり、2月1日~7日の1ルピアキャンペーンの乗車では、アプリから乗車列車を指定、アプリ上で整理券発行が、乗車登録を兼ねているのです。コロナ禍における70%乗車定員厳守の切り札とされていた整理券方式、諸般の事情でこの半年間、稼働することはありませんでしたが、ジョグジャ地区での試験運用の結果次第では、ジャカルタ首都圏でも本格稼働することになるのかもしれません。

ちなみに、たいそうなシステムのように見えますが、別にこのアプリと改札機がリンクしているわけではなく、自動改札の前に立っているKCI職員にこの画面を見せた後、改札機にKMTをタッチするというアナログなものです。

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試しにアプリをチェックしたところ、これまで開けもしなかった
整理券発行フォームがクリック出来ました。
が、まだ駅名や列車の選択画面は用意されておらず・・・。

これが上手く運用できればジョグジャ~ソロ間の本開業後も、当面の間はソーシャルディスタンス確保のため、整理券方式が存続される可能性もあります。とは言え、現状の快速プラメクスは1両座席定員60人×5両≒300人(1号車は半室のため実際は260人くらいか)の70%がチケット発券の上限(180枚くらいか)です。それがロングシート化で立ち席が認められ、ジャカルタ首都圏の基準に基づけば、ソーシャルディスタンス中の電車1両当たりの乗車上限は70名程度ですから、70名×4両で輸送力増強になります。しかし、乗車方法は列車指定式で、現状ののプラメクスと大差なく、ふらりと駅に乗って気軽に乗れないというのは残念な限りですね。当然コロナ禍が過ぎ去れば、指定制も乗車制限は無くなり、タッチアンドゴーで乗れるようになりますので、これまでプラメクスが満席で泣く泣く不便な都市間バスに乗車していた人が大量に電車を利用することになるでしょう。

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充当車両もKFWから205系にバトンタッチするか?

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ジョグジャなら3ドアで十分ですから、客としては
座席の多いKFWの方が当たりかも

さて、ここからが本題(?)。注目は205系の動きです。噂通り1月20日~31日までは政府系の関係者が多く乗車するため、KFWのみの限定運用が組まれていました。結局205系は1月23日にM22編成、M23編成がガウォック~スロウォット間で留置場所交換の為、それぞれ片道走ったきり稼働実績がありません。しかし、機能保全の為にもそろそろ走らせるべき頃合いと見え、一般客の受付開始と共に運用を開始するのか注目です。また、昨日の記事でも紹介した通り、ダイヤ改正=ジョグジャ~ソロ電化本開業は2月10日で確定の見込みです。本来なら既に2週間前で予約出来るはずの2月10日以降の特急・急行の予約が不可、時刻の閲覧も出来なくなっていますので、今度こそ延期は無いものと思われます。ですので、ジョグジャ~ソロの電車運転は8,9日を最終的な修正期間とし(客扱いはしないだけで、走り続けるのではと思います)、10日の正式開業という運びになりそうです。先日のZoom上の発表では14日と運輸省が発言していただけに、早まるとは意外です。

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コメント

コメント一覧

    • 平成電電
    • 2021年01月31日 17:49
    • ほほう、インドネシアの都市鉄道は着席禁止ゾーンを設けてソーシャルディスタンスを取らせているのですね…
      インドネシアはやり方は原始的とはいえ効果的ですね、
      日本もやればいいのに…
    • パクアン急行
    • 2021年01月31日 23:24
    • >平成電電様
      昨年3月下旬の大規模な社会制限(PSBB)開始時からインドネシアの電車、バスは全て定員の5割~7割程度に制限されています。座席も1席空けです。過去記事又は東洋経済オンラインの方をご参照下さい。
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