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中部ジャワの大地を行く205系M23編成

昨日(2月10日)、インドネシア全国ダイヤ大改正が無事施行され、新体系での運行がスタートしました。本来であれば、南本線複線化ほぼほぼ完成!!特急・急行増発&スピードアップという、2014年の北本線複線化開業に次ぐ華々しい改正になるはずでしたが、コロナ禍の大幅運休の煽りで、その全貌を見ることが出来ないというのは残念な限りです。そんな中にあり、やはり一大イベントとなったのはジョグジャカルタ~ソロ間の電化開業というのは言うまでもありません。



しかし、土壇場で様々な修正が入るインドネシア。予告されていた電車ダイヤは明らかに旅客需要を無視したもので(最悪の事態に備え、プラメクス用の空スジが用意されていたのでは?と思う程)、利用者団体からのクレームも殺到し、前日になって微修正をする結果になりました。ですから、事前にKCIから告知されていた時刻表とはかなり異なります。FDTJさんのジョグジャ支部が時刻表を作成されていますので、まずはこちらをアップします。

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KFWもジョグジャで再デビュー

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1日10往復に変わりはありませんが、間隔が調整されました

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ちなみに修正前のダイヤはこちら
一番需要のある朝7時~8時台のジョグジャ発が存在しないという、
あまりにもバカげたダイヤです

元々のダイヤが、どうしてこんなことになったのかは当然理由があります。列番を見ればわかる通り、大穴が開いている部分には空スジが存在しています。KCIは当初、3運用15往復体制程度を想定していたようですが、政府からの2021年の運行補助金がプラメクス10往復で算定されており、増額が為されなかったことから、やむなくプラメクスと同じ10往復での運行開始となりました。既にお知らせしている通り、ジョグジャカルタ~ソロ間の運賃はジャカルタ地区と異なり、8000ルピア均一運賃で、これもプラメクス時代と変わりません。これが距離制に移行できなかったのも政府補助金に変更がないからです。ご存じの通り、通勤電車利用者に対しては政府からの約半額の補助があります。本来のジョグジャ~ソロ間の運賃はおよそ16000ルピアところ、8000ルピアのみが乗客負担、残りが政府負担となっています。昨年度利用実績に基づいたこの年間の補助金が増額されない限り、ジョグジャカルタ~ソロ間の増発は出来ないのです。ですから、修正版時刻表を見ればわかる通り、1日10往復を維持したままま、深夜早朝を削り、その分朝に増発していることがわかります。なお、車両留置場所はクラテン、及びソロに変わりはありませんので、早朝深夜にクラテン~ソロ、及びクラテン~ジョグジャ間で臨時回送が設定されているものと思われます。ここにかかる経費は気にしないというのがインドネシア的ですね。またお気づきの通り、所用編成数が朝の間隔を詰めたために、2本から3本に増えています。ですから、3運用2予備というのが当面のジョグジャ地区の体制になります。とにかく、205系2本を転属させておいて正解でした。

加えてこれとは別にライナー用の空スジも引かれています。政府補助金が下りなかった場合の救済策として、補助金なしに運行が出来るライナーの設定(運賃20000ルピア程度か?)も検討されており、それも朝夕に運転間隔が空いた要因にもなっていました。こちらは、ライナー用の空港特急車両の転属に関わる手続きや、運賃授受システムが構築されていない為、先送りとなっています。ただ、ジャカルタで10本中5本も余剰になっている空港特急車を寝かし続けておくのも不経済ですから、ジョグジャライナーはうってつけの活躍の場です。早く実現すると良いですね。

205系4連によるYogyakarta→Solo間の前面展望はこちらからお楽しみください。



また、系統分離されたクトアルジョ~ジョグジャカルタ間の時刻は以下の通りです。

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さよなら?架線下Holec

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こちらも大幅に修正が入りました
というか、ほぼ従来のプラメクスダイヤを踏襲
4本中3本が時変って・・・ダイヤ作成者は何を考えてたんでしょう??


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こちらが修正前
クトアルジョ始発が早すぎとブーイングの嵐でした

こちらも政府補助金の関係で1日4往復体制が維持されており、空スジの存在が確認出来ますが、KRDE Holecによる1運用回しになります。需要のない早朝のジョグジャからクトアルジョへの送り込みが無くなり削減された一方で、日中に1往復増発が行われており、利便性が向上しています。しかしながら、夜のクトアルジョからジョグジャへの返し運用が消えたことから、特に修正後ダイヤでのクトアルジョからの最終列車は15:58と大幅に繰り上がってしまいました。しかし、以前のクトアルジョ18:55発のソロバラパン行き最終プラメクスの前にはクブメンからのクトアルジョ発18:20、ジョグジャカルヤ行き快速エアポートYIAがありましたので、今回の改正は合理的と言えるです。ただ、改正後の快速エアポートYIAも17:38とだいぶ繰り上がっていたりもしますが、そんな夜間帯の需要など大してなかったということでしょう(それよりも、17:38と17:50と近接しまくっていたのが問題、KAIとKCIでもう少し調整しなさいよ)。ちなみに、改正後もプラメクスの列車名自体は残るようですね。プランバナン遺跡まで行かなくなってしまったのに・・・。

なお、Holecは5本配置(ただし1本はエアポートYIA用)で、当面1運用3予備とかなり過剰な状態になります。ただ空スジを考慮すると、あと2運用の増発が考慮されていると思われ、そうなれば3運用1予備という適正な数となります。それまでの間は空港快速の代走に入る機会もあるのかもしれません。バティックラッピング編成はこのタイミングで全検入場かな。また、一時期予定されていたスルポン/バンテン線末端部への転属はこれで完全に白紙で確定です。いつまでもKAIから罐を借り続けるわけにもいかず、どうするつもりなのでしょうか。

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バティックカラーのM22編成もついにデビューです!!

さて、注目の初日の電車運用ですが、3運用中2運用が205系という、目論見通りの結果となりました。政府来賓の期間中はKFW、本開業時には205系と、これもまたインドネシア的本音と建て前です。当然運輸省は怒り心頭のようですから、ジョグジャの205系を乗って撮りたい方はお早めに・・・と言うしかありません。KFWリニューアル車の続報がありませんが、あと2本出てきたら205系を残す大義名分がなくなってしまいますので、あと半年くらいが勝負かもしれません。もっとも、ああ言えばこう言うKCIが、運輸省に新たな難癖をつける可能性もあり、全く先の展開は見通せません。そんなわけで、長らく空欄だった205系M22編成の運用開始日が2月10日と埋めることが出来ました(当方ではM23編成の運用開始日はお金を取って客を最初に乗せた2月2日としますが、本営業を基準にする場合2月10日です。このあたりはまとめる人の考え次第です)。長い長い武蔵野線205系譲渡の動きも、本当にこれで終わりですね。

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ジョグジャ~ソロ間都市間列車
新たな時代の幕開けです

ジョグジャ・ソロ空港快速を含めた統合時刻表は週末にでも作業して、来週には公開できるようにいたしますので、少々お待ちください。

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