
かつてのマンガライ入線を彷彿させる、うねり構図は見納めに
先週1週は一度たりとも晴れることなく、さらに木曜から土曜まで雨が降り続いた結果、ジャカルタ中水浸しの様相です。邦人社会で実しやかに囁かれる4年に一回の雨の年、確かに2013年の洪水はジョーナン社長が長靴で現場に入った伝説の年ですので、今年の雨が異常なのも道理なのかもしれません。2017年は私自身に被害がなかったからか記憶に薄いのかもしれませんが、8年ぶりに部屋の中まで水が入り、昨日の更新が出来ませんでした。
今回の洪水はいつにまして酷く、原状復帰するのに当分時間がかかりそうですので、しばらくネタの回収に線路際に出ることも出来ません。ブログの更新間隔が開く可能性がありますが、ご了承ください。
KAI memohon maaf kepada para pelanggan karena terganggunya perjalanan dan pelayanan kereta api akibat banjir yang menggenangi jalur tersebut. Saat ini petugas telah berada di lokasi untuk melakukan perbaikan secara berkala dengan menyesuaikan kondisi cuaca di lapangan. pic.twitter.com/0GSmWpSfk2
— Kereta Api Kita (@keretaapikita) February 21, 2021
なお、これほどまでの長雨でも優秀だったのがKCIで、地道に続けてきた側溝整備とドブさらいが効果を上げているようで、20日早朝にスルポン線のポンドックランジ~クバヨラン間が浸水したものの、すぐに水ははけ、7時には通常運転でしたので、大したものです。ただし、長距離列車はチカラン~チカンペックの間で大規模な路盤流出が発生しており、21日時点で運転再開の見込みは立っていません(ど根性で、22日中には再開させるのでしょうけど)。
KA 42 Argo Parahyangan (Gambir-Kiaracondong) keberangkatan pkl. 18.40 WIB
— Kereta Api Indonesia (@KAI121) February 21, 2021
KA 8A Argo Lawu (Gambir-Solo Balapan) keberangkatan pkl. 20.00 WIB
KA 4 Argo Bromo Anggrek (Gambir-Surabaya Pasar Turi) keberangkatan pkl. 20.30 WIB
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。
KCIは2月17日終電後、もはや何回目??となるマンガライ駅の線路切り替え工事を実施しました。今回の線路切り替えで、マンガライ駅テベット寄りボゴール線下りの新しい本線が完成し、Balaiyasa Manggaraiに最も近い線路を走行するようになっています。今後、現在の上り線が旧下り線の位置に移動し、ボゴール線側に限っては完成形となります。朝見ると、KCI公式ツイッターがツイ消しされていたため、雨か何かでウヤったのか?と気になり見てきましたが、しっかり切り替えは完了していました。

下り線の切り替えが完了したマンガライ駅場内(テベット側から望む)
一番左が下り線で、従来は高架線の右側を経由していました
今後、ブキットドゥリの入出庫線と共用している上り線が1本左に移ります

新線を走行するボゴール行きの電車
画像を見ればお分かりの通り、いよいよ高架化も間近ということがわかります。既に駅部分はほぼ完成しており、残すはテベット側、チキニ側それぞれのアプローチ部ですが、今回の線路切り替えの結果、残すは分岐器を設置するのみです。一部報道によれば、マンガライ駅の高架化完成は2021年の予定だったが、コロナ禍の影響により来年以降に延期(おい、コロナ禍で列車本数が減ったおかげで予定より工期が短縮されているの間違いじゃないか!?コロナ禍がなくても2021年完成は無理過ぎる)とのことですが、西側半分の高架化は2021年中頃に完成とのこと。高架化完成後は、ボゴール線はこの配線から見ても明らかに高架ホーム発着がメインとなることが予想され、マンガライ駅の風景は一変します。というか、KCI単独で白紙改正が必要ですよね、こうなると。

チキニ寄りの高架アプローチ部

チキニ寄りの高架アプローチ部
ついでに、チキニ側の様子もアップしておきます。これを撮ったのはかれこれ1か月以上前になってしまいまして、現在は架線柱も完成しています。こちら側もあれよあれよという間に形になってしまいましたね。最後まで揉めていた闘争小屋の部分も、結局、大きな力が動いたようであっさりと潰されてしまいました。

車内から見た合流部

既に分岐器も設置済
そして、立体化したのに平面交差(笑)

車内から見た合流部

既に分岐器も設置済
そして、立体化したのに平面交差(笑)
ちなみに、この合流部はチキニ駅が直前の部分にあり、どのような信号関係の扱いになるのか、非常に気になります。現状、チキニは停留所駅で信号扱いはありませんので、こんなところに分岐が発生すると、マンガライの場内があり得ないほど長くなります。しかし、テベット側でも1閉塞潰した前科がありますので、こちら側も1閉塞消えるのかもしれません。朝夕のチキニ渋滞は必至です・・・。ブカシ線を全て環状に振ったとしても、長距離はマンガライ完全完成まではガンビル発着で残りますからね・・・。
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