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未だに全貌が明らかにならない長距離列車・・・

しばらく間が空いてしまいましたが、2021年2月ダイヤ改正レポートの最終回?はジャワ島管内の長距離列車です。紙の時刻表が発行されなくなって久しく(2015年だかが最後ですね‥・)、そもそもコロナ運休の頻発で、スジだけ引いてあるものの果たしていつ運転再開するのか、いや再開時には早速の時刻修正なんてことも有りうるわけで、物理的に紙の時刻表は作れる状態ではなく、全列車を詳細に見渡す気力も体力もないのですが、ジャカルタ発着列車を中心に大まかなところをチェックしてゆきます。



とりあえず、2月10日からのジャカルタ発着の時刻です。

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ちょうど改正翌日から中華正月の連休でしたので、いくらか本数は増えていますが、それでもガンビル発着、スネン発着共に13本しかないというのは泣けてきます・・・。しかも、こんな状態では2019年12月改正から何が変わったのかと言われても、ほぼ同じとしか言えません。ジャカルタ地区での改正のキモとなる列車はこの時点でまた運転再開していませんでした。

・アルゴブロモアングレック、栄光の1列車を奪還

パッと見でわかる大きな変化は下りArgo Bromo Angrekの列番が2列車及び4列車に戻っていることです。これは過去記事でお知らせしていますので、覚えている方もいらっしゃるのではと思いますが、史上最大規模の大増発!!を謳った2019年12月改正ではスラバヤグブン~バンドン間のArgo Wilisがバンドン~ガンビルの区間延長となり、由緒正しい山線~南本線経由であることから、Argo Bromo Angrekは栄光の1列車の座をArgo Wilisに譲りました(つまり、インドネシアでは速達性よりも歴史性を重んじているということ)。しかし、2019年12月改正のやりすぎ感は内部からも漏れており、そもそも、そのわずか4か月後にはコロナ禍に襲われ、そのままArgo Wilisの区間延長は休止。そして、このダイヤ改正でも復活することなく、Argo Bromo Angrekが晴れて?1列車の座を取り戻しました。


・特急列車の速度向上

また一部区間で最高速度が100㎞/hから105㎞/hに引き上げられ、Argo Bromo Angrek、Argo Sindoro, Argo Muria等では20分弱のスピードアップを実現しています。なお、元々そんなに本数の多くない北本線ですので、本数はひとまず現状維持のようです(元々高速バスに客を取られていたArgo Cheribonなどコロナ禍で自然消滅しそうで怖いですが)。

・ジャカルタコタ発着の長距離列車再び消滅

昨年6月以降の長距離列車一部運転再開時に運転時刻(昼発から夕方発に)が大幅に変更されたJayakartaとSingasariは、そのまま夕方発で正式ダイヤとなりました。さらに言えば、2019年12月改正時にJayakartaはジャカルタコタ発に変更されていますが、結局スネン発に戻っています。つまり、これでジャカルタコタ発の長距離列車は再び消滅したことになります。

参考:2019年12月改正ダイヤ
年末年始の増発期間中のガンビル発の時刻表

【わずか4か月で散ったインドネシアの歴史に名を残す最強ダイヤを目に焼き付けよ!!】
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クリックすると拡大されます

・山線(バンドン線)は大幅な削減を実施

おそらくこれを貼った方がわかりやすいと思いますので、貼っておきますが、ほんと2019年改正ダイヤは神がかっていたとしか言いようがありません。まさに史上最大の本数です。ジャカルタ~バンドンが日に18往復ですよ!!(Parahyahgan及びバンドン以遠直通列車の合計本数)よくぞ単線の山線区間でこれだけの本数を捌いたと思います(厳密にいえばスネン発のSerayuとMarabarもあったので21往復!!)。Parahyanganだけ見ても、臨時含め14往復スジが存在したわけです。が、なんと改正後は10往復に減少しているようです・・・。そして、コロナ運休につき、現在設定されているのは2往復のみ・・・。いやぁ、こんな状況なので、正直記事にするのも憚られ、アップするのが遅くなってしまったわけなのですが・・・。

・山線、バンドンを跨いでの直通運転は廃止(スラユ除く)

さらに、前述の通りの2019年改正のやりすぎ感とコロナによる需要減で、バンドン~ガンビル間をサービス延長し、Parahyanganの補完列車として設定されていた列車も全てバンドン止に短縮され、Argo Wilisの他にTurangga、Mutiara Selatanのガンビル乗り入れ、Marabarのスネン乗り入れが廃止されました。ガンビル~バンジャルを直通するPangandaranも運転再開していないことから、バンドンを挟んで東西に直通する列車はスネン発のSerayuを除いて全廃状態です。コロナ運休ではなく、ほぼ完全廃止です。つまり、これは史上最長・最長所要時間列車の消滅を意味しています。

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2019年12月改正で超横綱級に昇格したMutiara Selatan
走行距離958㎞、所要時間20時間20分という迷列車はこれにて消滅
(改正後は同696㎞、12時間15分に短縮←それでも長いけど)

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ネタに乗っておいて本当に良かった
マディウンで降りたけど・・・

ちなみに、このMutiara Selatanですが、スラバヤ側でも短縮がなされ、改正後はバンドン~スラバヤグブン間の運転です。

と、ここまで暗い話題がだいぶ続いてしまいましたが、2021年2月ダイヤ改正の最大のキモは南本線の複線化完成です(スラバヤ市内除く)。山線(バンドン線)はだいぶ減量されてしまいましたが、ジョグジャカルタ、ソロ、マディウン方面では、大幅なスピードアップと増発を実施しています。ただ、これも最近まで全貌が明らかになっていなかったのですが、今週末のムハンマド生誕祭、ヒンドゥー新年を挟む連休を受けて、一部列車の運転再開がアナウンスされ、ようやくダイヤ改正の中身が見えてきました。

・南線で大幅スピードアップを実現

まず、スピードアップで言うと、ガンビル/スネン~ジョグジャカルタ/ソロ間で全列車、概ね30分~40分程度、ジョグジャカルタ/ソロ~スラバヤ間で60分程度の短縮を実現しており、複線化と最高速度引き上げ(100km/h→105㎞/h)の効果が発揮されています。ジャカルタ発で見ると、スマラン・ソロ経由マラン行きMajapahit及びジョグジャ経由ブリタル行きSingasariがおよそ60分のスピードアップとなっています。

・南線関連では新列車が続々登場予定

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日付限定ですが、Fajar兄弟も帰ってきます
てかFajar YKはこの撮影地まで来ませんね・・・(てか車両がK3だし;;)
でも、ちゃんとこの区間を走るFajar SLOも設定されるみたいだから、まあいっか

各列車の運転再開状況(設定日)は公式SNSやKAI Accsesをご確認いただきたいのですが、そんな中で、しれっと新列車の名称が出現しています。

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Brawijayaってなんだ?
しかもガンビル発が15:40だって??

このBrawijaya、設定時刻から明らかなとおり、従来のガンビル発スマラン~ソロ経由スラバヤ行きBangunkartaのダイヤを踏襲しているようですが、行き先がスラバヤグブンからマランに変更されています。では、Bangunkartaの愛称が消えたのかと言うとそうではなく、2019年12月改正で登場していたスネン発ジョグジャ経由ジョンバン行きAnjasmoroがBangunkartaに名前を置き換え、これも14日から日付指定で運転を再開します。Bangunkartaはその名の通り、主要経由地であるJombang, Madiun, Jakartaの略語が由来(起きろジャカルタだぞ!ではない模様)で、2013年のダイヤ改正前まではまさにジャカルタ~ジョンバン間の運転でしたが、ジョーナンが唱えたアイドルタイムの有効活用策で、スラバヤまで延長されていました。今回、ジョンバン止まりに戻り、さらに発駅がガンビルからスネンに移ることで、経由地こそ異なりますが、先祖返りした格好です。


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東側からも新列車登場!!

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かなりカツカツの回し
もう1本用意出来れば、そのうちチルボンまで延長されそう


南本線の複線化完成では、これまで特に本数の少なかったソロ以東の改善に力を入れているようで、本来であればこのほかにも新規設定列車がお目見えするはずなのですが、まず今回設定が始まるのがマラン~ソロ~ジョグジャ~プルウォクルト間のKerta Negaraです。Brawijayaと言い、マラン発着の増強に力を入れているようです。

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Mutiara姉妹、Selatanは短縮でもTimurは延長

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走行距離が一気に倍増し615㎞に!!

これまで地味な存在というか、ジャカルタ在住者には全く縁の無かったMutiara Timur、それが今回スラバヤ~ジョグジャ間の区間延長が為され、一気に大関級の列車に昇格しています。運行時間の兼ね合いから、ジョグジャ遠征時に撮影出来ないのは残念ですが・・・。チケットの取りづらいスラバヤ~ソロ・ジョグジャ間の夜行が増えるのは良いことですね。今後、昼光の列車も増えることでしょう。

と、目ぼしいところはこんな感じでしょうか。とにかく100%運転に戻っていないため、実態がつかめない状況ですので、今後の運転状況で判明した点などあれば、改めて紹介いたします。

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