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下り線のみ供用開始したブカシ駅新ホーム(向かって左側の6・7番のみ)
4月19日撮影

2019年までにジャティネガラ~チャクン間の複々線化が完成しているブカシ線ですが、土地収用が長引いていたブカシ駅付近、ジャティネガラ付近の諸問題も解決し、急ピッチに工事が進んでいます。3月30日終電後にジャティネガラ~ポンドックジャティ間の環状線外回り(パサールスネン方面)、4月27日終電後には同内回り(ジャティネガラ方面)の新線切り替えが完了、そして4月24日にはブカシ駅付近下り線の一部新線切り替えと新駅舎の一部供用が開始と、特に変化が激しくなっていますので、このタイミングで観察してきました。





では、マンガライからブカシ線でブカシ方面に進みます。

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旧線側に建設が進む高架橋

結局、2月のダイヤ改正で営業開始することのなかったマトラマン新駅、駅の工事は本体を作った後にしばらく止まってしまっていますが、現在は旧線の撤去と列車線の建設工事が進んでいます。特にマンガライ側は、高架で列車線はマンガライ駅に乗り入れることになりますので、このように橋脚が姿を現しています。

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マトラマンを境に旧線の路盤が残っていますが、流用せずに
新しい高架に作り替えられるでしょう

そして、今回大きな変化があったポンドックジャティ付近のブカシ線と環状線の合流付近です。撮影は4月19日ですので、内回り線は一部まだ旧線回りです。

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合流部

上の画像、手前のブカシ線の築堤で内回り、ジャティネガラ方面の線路が隠れてしまっていますが、その上のPC枕木がむき出しになっているのが、旧外回りです。既にその奥の新線経由に切り替わっています。新しいPC枕木が積んであるところが新しい内回りです。現在は既にそちらに切り替わっています。そんなわけで、定番撮影地のポンドックジャティもこれにて消滅です。

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おもしろいのは、わずか一か月間のために?渡り線が設置されていました

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内回りも新線経由になった今、使われていないものと思われます
というか、この部分にブカシ線の列車線が入って来るのですから、線路ごと撤去でしょう


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撤去されたジャティネガラ機関区にずらっとレールが並ぶ
新線側だけで4本もあるということは、全体的に北側に移るのでしょう

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跨線橋も完全撤去されてすっきり


昨年10月の様子はこちらからどうぞ

さて、ジャティネガラで途中下車・・・というか以前、チカランに行ったときに撮っていた画像がお蔵入りになっていましたので、ついでにアップしておきます。すっかりお知らせするタイミングを逃してしまいましたが、昨年12月16日より橋上駅舎の供用が開始され、旧駅舎の改札口は閉鎖されました。

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一気に近代化したジャティネガラ駅の改札内コンコース
橋上化されても北口改札意地でも作りません
JICA区間と大きく異なる部分ですね

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開放的な切符売り場
しかし、隣は改札ではなく柵で仕切られたままと謎な動線

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こっそりと設置されている長距離列車専用出口
電車への乗り換えに一旦駅外の歩道を歩く必要がなくなったのは大きいですね

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駅外に出るエスカレーター

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エスカレーターを降りると?

面白いのはここで、旧駅舎に入っていた駅ナカテナントは基本的に潰されましたが、ブカシ寄りにあったインドマレットのみは引き続き営業しています。しかも、これまで駅ナカ店舗だったものが、橋上化により、駅ソト店舗に生まれ変わっています。また、インドマレット看板の上に注目してもらいたいのですが、旧駅舎の上屋の一部も、そのまま通路の屋根に活かされています。

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エスカレーター裏にエレベーターがあり、往時を姿をしのぶことが出来ます

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がらんどうの旧駅本屋の改札口
今後、どのように活用されるのでしょうか?

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外観、旧駅舎の保存部分を覆うように新駅舎が建設されています
手前、奥それぞれの四角いガラス張りの塔脇が新たな駅入り口
(手前は長距離の出口専用)

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しかし駅構内にはまだ大きな変化はなく、引き続きウネウネです

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1・2番線は未供用、かつての配線の名残も

再びブカシ方面に進みましょう。既に複々線化が完成しているチャクンまではほぼネタなしですね。絶賛工事中のクランジ陸橋下には、中国部材の残骸がゴロゴロ転がっていました。クランジで列車撮影がてら途中下車。

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この1年で大きく進んだクランジ駅付近

クランジ駅と陸橋の間も、土地収用が遅れていた部分ですが、線路脇の市道?を北側に移すことで土地を捻出しています。隣接する民家は庭先を供出する程度で済んでいますが、一部はざっくりと建物ごと削られています。かつての道路部分が鉄道用地に収容されているのが上の画像でわかるでしょう。電柱や街灯も移設され、柵も設置されました。画像右端に映り込んでいる勝手踏切の今後はいかに??

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逆サイド
最後まで線路が繋がっていなかった区間もようやく接続されました

ようやく、本日最大の目的、ブカシ駅です。再び電車に乗って、1駅進みます。複々線化最大のネックだったブカシ駅付近ですが、以前にお知らせした通り、線路を南側に移す新プランを採用することで、複々線化工事が再開されています。ジャティネガラ~クランジ間同様に北側に列車線を増設して進んで来た複々線ですが、ブカシ駅手前で事業計画が放棄されたため、不思議な空間が広がっています。

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ついに木まで生えてきた列車線になるはずだった場所・・・

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もう線路があるんだかないんだかわからん状況・・・

未供用の工事中の区間でも、熱帯気候のため定期的に除草剤を散布しているのですが、ブカシ駅手前になった途端、草ぼうぼうに・・・。もはや、ここ工事が再開されるのは無いということでしょう。この草ぼうぼうの先に旧ブカシ電留線があり、この移転を待たない限り複々線化の完成は有り得なかったわけですが、結局KAIが移転に応じないまま、今日を迎えました。複々線化の土地収用では、多くの血が流されてきた?はずですが、結局最後まで動かなかったのは身内だったというのは、いかにもインドネシアらしい・・・。

で、北側に移せないならば南側に移せばいいじゃない!という、これまたインドネシア的発想から新プラン。線路脇の遊休地(ドブと草むらの埋め立て)を活用し、線路を建築限界ギリギリまで寄せてなんとか4線分確保するわけで、そんな無茶苦茶なと思ったわけですが、それがこの度、一部完成したわけです。4月24日から、ブカシ線下りは、ギリギリの一番右側の線路を走行するようになりました。配線図を以下にまとめましたので、ご参照ください。

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おそらくこんな感じ

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路盤を南側に若干拡大(上り電車から撮影)
今後線路を全体的に移設して、用地を捻出するのでしょう

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旧ブカシ電留線の向かい側(上り電車から撮影)
電留線撤去せずとも線増出来るんじゃないですか

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草に飲み込まれゆく旧ブカシ電留線
結局、土地を運輸省に供出しないなら、何のために使用停止にしたのか・・・

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駅手前ではしっかり4本分を確保(上り電車から撮影)
旧石炭ヤードの引き込み線用地を使えたのが大きかったですね

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新線切り替え後もブカシ止まりの電車は画像中央の渡り線を通って
2・3番線で折り返します
(上り電車から撮影)

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石炭ヤードを潰したおかげで広々とした駅構内
下り電車は4月24日以降、一番奥から2本の線路を使用

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構内通路から新線の下り方面望む
中央は上り線でまだ供用開始前

ざっとこんな感じです。配線図にも示している通り、チカラン方面からブカシ駅での折り返し機能を残すため、この先で3番線からの線路が新線と再度接続しています。また、画像では載せていませんが、行き止まり式の留置線(8番線)が設けられているのが面白いですね。工事着工前にはホームのない5番線の夜間滞泊を設定していたため、その代替としてKCI側が要求したのではないかと思います。


新ホーム及び留置線の様子は公式からどうぞ

撮影時にはまさかこんなに早く供用開始になるとは思ってもいなかったのですが、出来たところからとにかく使いたいインドネシアマインドからか、4月24日からブカシ線下りのみ、新ホーム側から発車しています。橋上駅舎は完成しておらず、地平改札口から連絡していることには変わりはありません。公式からのお知らせにある通り、KCIの各駅停車チカラン行きは7番線、KAIの特急・急行は6番線発となります。とはいえ、イレギュラーでチカラン行きを3番線から出すなんてこともあるのでしょうから、ご利用の際は駅の放送にお気を付けください。

今後は、工事進捗次第で新4・5番線の供用も開始され、旧ホームの解体及び列車線用ホームの建設に着工するものと思われます。完成後は、現在一部の特急・急行しか停車しない当駅ですが、基本的に全停車になると思われ、ジャカルタ東部・ブカシ住民にとって非常に利便性が向上します。ようやく完成形が見えてきましたね。

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