DSC_0672_R
出区する空港快速エアポートYIA用の
新型KRDE(K1 2 18)

先日投稿した通りグノースの罠を回避し、再びジョグジャに足を伸ばして来ましたので、ネタが陳腐化しないうちに、まずはこちらから紹介します。ジョグジャカルタ新国際空港(YIA)の建設と並行して進められている空港新線ですが、約1年前に空港のみ正式オープンしたものの、鉄道の方は本気で作業している気配無く、果たして今年中に開業出来るのか(というか、コロナで開業したとしてもソロ空港線同様に利用者は壊滅的で、工事を一時休止しているのかと・・・)思うほどでした。





1月にはまだ高架線もほとんど姿を見せていませんでしたが・・・

しかし、このところ新聞紙面がジョグジャ空港線関連記事で賑わっており、各紙7月の試運転開始をアナウンスしています。公式からも進捗率は9割を超えているとしており、INKA工場でも空港新線開業に合わせた新型KRDEの増備車が目撃されており、待望のジョグジャ空港新線開業がそこまで迫っていると感じさせます。鉄道、高速道路いずれも無く、市内から遠すぎる新空港の汚名は、コロナ明け、国際的観光地ジョグジャカルタに観光客が押し寄せる前に何とか返上することが出来そうです。

DGR公式ガセ情によると進捗率93%とありますが、レール敷設及び駅施設が
4割というのが気になりますw

とはいえ、予定は未定のインドネシア。あくまでもお上言う「ぼくの希望」でしかなく、そんな順当に7月に試運転が開始されると思ったら大間違い。公式ガセ情を鵜呑みにしていると、N〇Aやじゃ●新のように痛い目に逢います。陰湿JAPを標榜する当ブログとしては、やはり現場確認してみないことには気がすみません。そんなわけで、再び秘境駅ウォジョに向けて空港快速で出発です。

DSC_0713_R
丘を越え・・・

DSC_0717_R
ひたすら田んぼを走って・・・

DSC_0735_R
約40分、ウォジョ到着
おや、今日は結構降車ありますね

1月に乗ったときのウォジョ駅での降車客はわずか5名ほどという悲惨な状況でしたが、コロナ終息~世間の平常化の流れを受けて、鉄道利用者も僅かながらに増えています。とはいえ、20人いるかいないかでしたけど(笑)

DSC_0753_R
ありゃ、こういう日に限ってダムリのハイエース1台しか来てないよ・・・

ただ、これではハイエースに乗り切るわけもなく(繰り返しますが、それでも20人いるかどうかです!!)、ダムリスタッフが空港側に連絡を入れ、1台を回送手配。別に急ぎでもないので、2台目に乗車です。鉄道車両4両分フルに降りてくることをそもそも想定していないのが面白いですよね・・・。まあ、ウォジョ接続など、モノ好き以外使わないというものです(上の記事リンク参照)。

さて、ここからが本題です。

DSC_0761_R
おお、ついに姿を現してきたYIA空港駅

DSC_0765_R
ですが、1か月後の試運転は無理でしょうよ、これでは・・・

DSC_0806_R
1年前から設置されている鉄道駅の看板
本当の駅が出来るのは果たしていつ?

おや、ずっと工事中で入れなかった駅となるべきスペースに、何やら看板が出来ています。ドアも施錠されておらず、見学が出来るようなので行ってみましょう。

DSC_0803_R
ブディカルヤ巡視時などの設置される報道対応の看板ですね

この看板にも、しっかり7月試運転開始、8月開業と明記されており、各種報道から出ているジョグジャ空港線に関わる内容はこの看板のコピペということがわかりました。5月~6月あたりに運輸省関係者の視察があり報道対応したのでしょう。つまり、ろくに進捗確認していないにも関わらず、7月に試運転開始するぞ!!といきなり宣言されてしまい、今頃現場が大慌てといったところではないでしょうか。そして、運輸省が8月開業を急ぐのは7月までの国内正常化、8月のからの外国人受け入れ開始という、政府の脱コロナスケジュールの生き写しと言って間違いないでしょう。コロナで疲弊したジョグジャの観光産業復活への起爆剤として、大統領は大いにアピールすることでしょう!!こうなると内心穏やかでないのは運輸相ブディカルヤご本人であり、スカルノハッタ空港線の強硬開業の記憶が蘇りますね(笑)ブディの首は皮1枚でなんとか繋ぎとめられるのか!?(笑)


スカルノハッタはアジア大会、ジョグジャカルタはアフターコロナと、
ジョコウィは鉄道を政治の食い物にするのがお得意なことで

せっかくなので沿線にも出てみましょう。どうせ、すぐに戻ってもウォジョで待ち惚け、エアポートカフェ(笑)入店という流れになってしまいますのでw

DSC_0815_R
国道を跨ぐ立派な鉄橋
この辺はかなり進んでいますね

DSC_0817_R
道路橋じゃあるまいし、なんだこの工法は・・・
そもそも田んぼの上に走らせているわけで、沈まないのか?

DSC_0834_R
在来線との合流部・・・空港からおよそ5㎞
やっと路盤が完成したところ

先ほどの鉄橋前後はレールも敷設されているようですが、あとはどこもこんなもんでしょう。電化設備が不要とは言え、あと1ヵ月では無理でしょう。まして、いきなり試運転だなんて。スカルノハッタのときよりもヤバイ雰囲気を感じるのは私だけではないでしょう。


政府広報によると開業時に車両は4本(新車)用意するとのこと
しかし、所要45分では30分ヘッド運転出来ませんよ
既存車と合わせ5本運用、1本予備か?


その後の報道によると、所要39分とのこと
まあ、それでも30分ヘッドは無理

さて、この空港線が開業すると市内~空港はおよそ40分で結ばれることになり、現状のウォジョ接続と比べれば幾分便利になります。地元民のほとんどはマイカー利用であり、鉄道の空きっぷりとは裏腹に空港は相変わらずの密密状態でしたので、外国人の受け入れ開始後、どれだけ観光客の利用を獲得できるかがカギになりそうですね。値段設定がどうなるのかわかりませんが、市内直通ダムリバスよりも安く出来れば、そこそこの利用者を掴むことは出来るのでは、と思います。斜め上を行く人たちなので、また最初は快速を特急に格上げして10万ルピアとかうボッタクり価格を吹っかけてくる可能性も無きにしも非ず・・・ですが。

気になる車両需給関係については、次回の記事でお知らせします。

◆今月のPVは爆死しました◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力お願いします!!
鉄道コム

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット