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ネタ編成の追っかけもしばらく難儀しそうです・・・
アンコタ1回乗り継ぎで到達

これまでの増発対応から一転です。既報の通り7月3日から新たに緊急活動制限(PPKM)の続くインドネシアですが、昨年同時期のPSBB同様に何ら拘束力のない施策であり、公式ガセ情によれば毎日5万人/日の感染者増で推移しています。1年以上の愚策を経て流石にまずいと政府も思い始めているようで、7月12日からは電車(KCI,MRT,LRT)及び市バス(TJ)への乗車が許可証制となり、特定業種以外は利用不可となりました(とはいえ、偽造許可証が作り放題で、チェックを厳格にしろ!!とKCI各駅に通達が出ているほどなのですがw)。




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ロックダウン一切ならん!!
最近グループ内に大量に流れてくる乞食画

よって、12日時点で事実上日中の乗客はゼロとなり、実際問題1両に1人いればマシというくらいの空気輸送っぷりで、線路際から眺めているのが悲しいほど。だったら日中は全運休にするか、大削減にした方が現業への負担も減りみんな幸せなのではないかと程でしたが、お上の「これはロックダウンではない」との方針から全列車運転が継続されました。ロックダウンすれば、少なくともジャボデタベックの住民には休業手当てを出さなければなりませんからね。とはいえ、これでは去年のPSBBから何ら進歩はなかった、と言わざるを得ないのですが、なんと17日から、日中の大削減に踏み切っています。なお、KCIと同時にMRTは、昨年の一時期同様に一部駅の閉鎖、通過処置を同日から開始しています。歩調を合わせていることから、お上から何らかのお達しがあったものと推測されます。

【7月17日からの削減ダイヤはこちらからダウンロード下さい】

【7月19日・20日の限定ダイヤはこちらからダウンロード下さい】


ちなみに、この削減ダイヤ、当初まったく公式からのお知らせが無く何も知らずに構えていると、狙っていた列車がアプリ位置情に出ていない?アプリのエラー??いや、明らかに列車間隔が空きまくっているぞ!と気づいた次第で、18日の夕方になってようやく時刻表がアップロードされました。別に、そもそも客がいないんですから今回ばかりは事前にお知らせしても騒動にはならなかったでしょうに・・・と思うのですが、それとも突然お上に言われ、リリースする暇もなかったということでしょうか。なお、18日夜には、さらに運休列車を若干追加した19日・20日用の時刻表もアップロードされています。詳細は上記リンクをクリックいただき、ダウンロード下さい。

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祝!6106F復活!!
これを冒頭の撮影地で待っていたらウヤっていた!!

運休列車は、臨時ドゥリフィーダー16本(全列車)、全区間運休100本、区間運休25本(いずれも17日・18日実績)となかなかの規模になっています。それでもボゴール線・ブカシ線は最大でも20分間隔くらいで走るもののスルポン線の削減ぶりはすさまじく、日中タナアバン発が2時間近くも開きます。また、タンジュンプリオク線は毎時1本化されています。

当初予定では緊急移動制限は20日の犠牲祭までと、犠牲祭帰省の阻止が本来の目的と見えましたが、全く効果が見られないことから延長がほぼ確定路線になっています。しかし、これを考えると、今回の日中削減、特にスルポン線の減便ぶりを見ると、この4連休で偽造許可書を用いた強硬帰省者の締め出しとも見て取れます。果たして緊急移動制限が2週間延長となるのか、セットで鉄道の削減も続くのか、注目です。

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タナアバンだってアンコタの手にかかればオチャノコサイサイ
6105Fは俄然元気に終日運用中でした

とはいえ、私も含め、全ての住民は移動制限の影響をまず受けていません。さすがに抜け道として運行を続けていた高速バスは目を付けられてしまったようで、ジャカルタ市内のバスターミナルから出る便は運休に追い込まれました。ブカシ発は残っているので、ブカシまでオンライン配車なり、タクシーで突破してしまえば理論上越境も可能なわけでありますが・・・。越境はさておき、ジャボデタベック圏内の移動に制限はありませんので、電車は止まっても、網の目のように走る公権力外のアンコタを利用すれば、鉄道沿線どこまででも行けます。いかんせん1乗車当たりの運賃ですので、コストアップにはなりますが、鉄道の代替輸送として大活躍しています。ジャカルタコタからボゴールまでアンコタ乗り継ぎも可能です。だいたい去年と異なり、オンライン配車アプリにも規制をかけていないので、そんな苦労しなくとも、いざとなればどこでも行けますよね。


謝罪会見も日本に見習った(笑)
緊急移動制限総司令官ルフット・パンジャイタンの原稿棒読み会見
絶賛炎上中

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これはなかなかクオリティが高い・・・
風刺画・コラ画厳禁の国でここまで来るとはいよいよw
ちなみに、Cuma Janjiとは「約束だけ」の意

そんなわけで、先週末も鉄活動には何ら差し支えなく平和なジャカルタです。スディルマン通りを除いて、車通りも普段通りに戻ってきました。ピンポイントで実施してる検問の場所も、もう知れ渡ってしまっていますから怖いものなしです。抜け道を残さないことこそが、コロナ対策の一番の決め手とは思うのですが、まあ利権関係がありすぎて出来ませんよね。本当にこの1年間、日本とインドネシアは仲が良くて宜しいことです。

☆今週の動画☆
緊急活動制限下のジャカルタの様子を動画でもご覧ください

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