DSC_0132_R
え?旗は棒だけ設置して掲出無しですが・・・
ラッピングもなんだかパッとしませんね

KCI車両にも盛大に国旗が掲出された昨年の独立記念日。今年は新色とメラプティの競演が期待できましたが、今年は2019年と同様の記念ラッピング車(ムルデカトレイン)205系ハエ13編成を用意する一方で、旗の掲出はこのコロナ禍で自粛(?)の方向に・・・。KAIでは8月1日からラッピング罐を用意していましたが、KCIのムルデカトレインは8月17日の当日のお披露目、一部編成への旗の掲出も16日から17日にかけてと、慌ただしく行われました。用意周到に実施された昨年までとは、やはり様相が異なります。





2019年版は秀逸なデザインでしたよねぇ

DSC_0134_R
ラッピングも全車ではなく前後2両のみと節約志向・・・

まずはムルデカトレイン。既報の通り、16日にブキットドゥリ電車区でラッピングが完了し、17日のプロモーションムービー撮影用にマンガライまで回送で往復運転を行っています(肝心の走行シーンはほとんどカットされています;;)が、実はこのときは国旗は設置されておらず、さらには前面KAI Commuterロゴも設置されていませんでした。しかし、流石に記念列車ですので、ロゴくらいは設置されるだろうと思っていると、さすがに17日には設置されて出てきました。というか、在庫あるなら他の編成にもいい加減貼ればいいのに、出し渋るのは何故??


今の情勢を考えれば第二国歌(Tanah Airku)を採用したのは正解と言えるでしょう
しかし、ラッピング貼り付け作業は良いにしても
他編成の国旗掲出も間に合っていないという・・・

一応仕上がった2021年版のKCI公式独立記念日ムービーはこちら。インドネシア国歌と言えば、Indonesia Rayaですが、昨今の状況を鑑みてか、当日朝に隣近所のテレビ等から流れてくるのも、この第二国歌ばかりでした。ちなみに、私が勝手に第二と呼んでいるだけで第三なのか第四なのかは知りません(笑)それにしても今年の準備はグタグタ。この動画撮影時点ではハエ13編成はロゴ無し、国旗もないのがわかります。当然、他編成への掲出も為されていません。しかもアップされたのは翌日という・・・。もしかして、16日までにコロナ感染者数1万人切った場合のIndonesia Rayaバージョンが存在したのでは?と思うのは考えすぎでしょうか。政府は最後の最後まで、17日にインドネシアは東南アジアのRAYA、そしてJAYAになることを諦めていなかったわけで・・・。さすがにそりゃないか。KAI公式はこの状況下でもIndonesia Rayaを採用していますし。気になる方は、公式チャンネルをチェックしてください(今年の動画は鉄分少なめです)。

DSC_0983_R
22日時点でクハ204側には旗が残存していましたが・・・

以前の記事でもちらっと紹介した通り、ラッピング完了後、17日からブカシ線で運用を開始しており、日中の折り返し時間を活用してジャカルタコタ駅で簡単なお披露目式が実施されました。しかし、表向きには一般旅客は乗車禁止となっていますので、報道公開や、またKCI公式からのアナウンスもなく(明らかな鉄ヲタ対策でしょうね・・・)、実際にどような式典を実施したのかは不明です。だいたい、内部犯からの画像が漏れてくるというのが通例ですが、それすらないというのは先日のジョグジャ空港線の開業式典も同じくで、完全自粛モードにある世論の反発を恐れて情報統制されている感があります。

DSC_0972_R
デザインもコロナ禍を意識したものになっています

DSC_0973_R
この2両が一組で、前後同じデザインです

とはいえ、17日当日にはそこそこ沿線で撮影してる鉄ヲタがおり、その画像を見てみましたが、どうも初日から旗は片側(クハ204-121)にしか設置されていないようです。式典でコタの頭端側に向くので、そのときに設置したのかもしれませんね。さらに、今年のラッピング、2両一組になっており、それでメラプティ(紅白)を表すのかと思いきや、そうではなく、海側・山側で白と赤に分けられており、赤バージョン&旗を撮るには、午後に逆サイドから撮らないとならないという、難易度の高いものになっています。早々にスルポン送りになってしまうのは目に見えていますので、早いとこ撮らないといけないのですが、ジュアンダ駅先端も使えない今、果たして回収出来るか・・・ですね。しかも、この旗が曲者で、ご覧の通り、棒が今回、プラスチック製ではく、竹ひごのような極細棒で風圧ですぐに折れてたり、抜け落ちたりしてしまうのです・・・。

DSC_0910_R
せっかく旗が付いたのに数日で片方が外れてしまったマト66・・・

DSC_1039_R
ハエ23は根元で竹ひごが折れてしまっています

DSC_0156_R
そして旗が付いていても全然開かないという問題も・・・

今年、旗が土壇場で掲出された編成は、ぱっと見5~6本に1本くらいの比率で、昨年と比べるとかなり少ない印象です。しかも、”竹ひご”の採用ですぐに折れたり外れたりすることに加え、旗のサイズも去年より小型、かつ非常に薄いものになっており、風になびくということがありません。風圧に負けているのか、だいたいゴミのようにへばりついてしまっているという感じです。昨年が大サービス過ぎたというのもあると思いますが、このサイズならば従来通り、運転台脇への設置で良かったような気がします。

そんなわけで、今年の独立記念日は田舎帰省からの、ジョグジャにとんづらしてしまったわけですが、それで正解でした。血眼になって旗が開くののを待つより、さっさと諦めて良かったです。

DSC_0035_R
旗サイズ&素材、設置位置からして、
今年の国旗掲出はKFWが優勝なんですから!!

◆いつもご覧いただきありがとうございます◆
1日1回のTETSUDO.COMバナークリックにご協力お願いします鉄道コム

コメント

コメント一覧

    • 椎谷健太
    • 2021年08月29日 19:44
    • 5
      いつも楽しく拝見しています。今回、『2021年版のKCI公式独立記念日ムービー』を見させていただきました。とても良い出来立てと感心しています。一つ気になったのは、ラッピング化されるハエ13編成の準備段階では側面一色オレンジ色だったのに、営業運転してからは白になっていたので再度、白色に貼られてしまったのでは?電車の車内に05系が登場しておりとても綺麗な施しになっているのに走れないのはとても残念な気がします。この撮影の為に機関車牽引してきたのでしょうか?歌がとても気に入りました。コロナの事情で、2日おきの更新となってしまったのはとても残念ですが、これからも毎週楽しみにしています。
    • パクアン急行
    • 2021年08月29日 20:08
    • >椎谷健太様
      本文読みましたか?ハエ13は海側と山側でそれぞれ赤と白です。
      動画内の05系はプリオク運用車です。映像からして早朝か夜の
      コタ滞泊中に撮ったのでしょう。時期的に05-102も入っていた時期
      ですから、そもそも機関車牽引という発想は理解出来ません。
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット