
インドネシアは東南アジア最速で
外国人が汽車旅を再開できる国になったのか?
先日のジョグジャ空港線記事でちらっとお知らせした通り、10月14日からの外国人観光客入国再開に合わせ、10月下旬より国内移動に関する規定が再び厳格化しています。普通列車に引き続き、26日からは予定通りKAI長距離列車に対してもKTP(国民番号カード)の登録が義務付けられ、従来認めらていたパスポート他の使用が禁止となりました。これは、国民番号でワクチン接種の有無を判断しているためで、KCI等都市交通での使用が義務付けられているワクチン接種証明及び行動監視アプリ「プドゥリリンドゥンギ」の使用が適用されません。地方部のスマホ未所持者層の救済とは言え、KTPを保有していない人(戸籍に登録されていない所謂黒孩子??と外国人)が割を食う形になりました。

日中の大減便は相変わらずですが、夜行に限っては7割~8割まで
増えてきた印象
そんなわけで、26日から始まった長距離列車への適用も、何も考えてないKAIというか、外国観光客に極力動いてもらいたくない、乗ってもらいたくないというのもあると思われ、チケット発券システムに普通列車同様の変更が為されたのか、早速確認してみました。
実は26日に夜にKAI Accessからアップデートがあり、お達しの通り更新してみたところ、このようなアナウンスが出るようになりました。
つまり、表向きにはKTP番号登録の義務付けとしていますが、外国人に限りパスポート番号の使用も許可されているということがわかります。KTPを持っておらず、パスポートを持っているインドネシア人は基本的に存在しないでしょうからね。仮にインドネシア人がパスポート番号で購入した場合は、おそらく駅の改札でセキリュティから何らかのお咎めを受けるのでしょう。ワクチン接種証明書を持参していていれば、さすがに乗車拒否とはならないとは思いますが、ワクチン接種証明はKTP番号しか表示されていないので、紐づけをどう証明するかで、ひと悶着起きるのではと思います。よって在イ外国人もKTP番号で登録することに越したことはないでしょう。私もKTP番号にプロフィールを更新しました。紙ペラで持ち運びが不便な外国人向けE-KTPを印刷しなきゃならないですね・・・(Eを名乗るのに何故紙なのか??)。
このアップデートで、もしかしたら普通列車の購入画面にも改善が為されているのでは?と気になり、やってみました。

こちらは従来通り、変化ありませんね・・・
と、いうわけで開国されても、ジョグジャ、ソロ、それにミナンカバウの空港線は当面外国人観光客はお断りのようです。まあ、バリから遥々渡って来るもの好きは、鉄ヲタだけでしょうからねw いや、注意しないといけないのは隠れ鉄ヲタ出張者の皆さまでしょうか。出張者はジャワに直接入ってきていますからね。
なお、10月20日から適用された航空国内線搭乗時に必須となったPCR検査証明ですが、その後業界団体からの反発も大きかったのか、28日から従来通り、迅速抗体検査証明での搭乗を認めるとする通達を発しています(空港で実際に運用されているかは不明)。政府は、航空以外の全ての交通機関でPCR陰性証明所持を義務付ける方向で動いており、KAIでも調整を進めていたところですが、まさかの前言撤回・・・。まあ、朝令暮改の政府方針はいつものことで、何ら驚くことでもないのですが、渡航、ご旅行の際は最新の情報に注意してください。
なお、10月20日から適用された航空国内線搭乗時に必須となったPCR検査証明ですが、その後業界団体からの反発も大きかったのか、28日から従来通り、迅速抗体検査証明での搭乗を認めるとする通達を発しています(空港で実際に運用されているかは不明)。政府は、航空以外の全ての交通機関でPCR陰性証明所持を義務付ける方向で動いており、KAIでも調整を進めていたところですが、まさかの前言撤回・・・。まあ、朝令暮改の政府方針はいつものことで、何ら驚くことでもないのですが、渡航、ご旅行の際は最新の情報に注意してください。
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コメント
コメント一覧
> よって在イ外国人もKTP番号で登録することに越したことはないでしょう。
今は外国人にKTPが発行されているのですか?
パクアン氏のような、インドネシア人と結婚した人だけ?
それともKITASの人も貰える?
KTPという事は、NIK番号も貰えるのですか?
KTP=NIK番号はKITASを持てば自動的に発行されるので、駐在員であれば全員持っています(というか所持が義務です)。BPJSも自動的にこれに紐づけられますので無いというのはあり得ません。にもかかわらず、一部(というか結構な数の?)の企業はBPJSと共にKTPを人事部で回収してしまい(日本人はMSIG等の任意保険に入るのが基本なので)、これを社員に渡していません。多くの日系企業は頭の中が日本のままなので、パスポートがあれば十分とし、KTPがいかに重要かというのがわかっていないようです。今回のワクチン接種の件で、初めてKTP提示を求められ、KTP何それ?と邦人が大慌てになったのが、これを物語っています。インドネシア側としたら、KTPを持っていて当たり前と思っていますので、どうして大使館にクレームを言われなきゃならないんだ!?ってとこでしょう。アホなのは駐在日本人です。
> KTP=NIK番号はKITASを持てば自動的に発行されるので、
えっ、そうなの?
という事で、ちょっと調べてみました。
ジャカルタの日本大使館が2021年8月28日付けで資料を出していました。
https://www.id.emb-japan.go.jp/nomor_induk_kependudukan.pdf
それによると冒頭部分に、
> インドネシア在留外国人がNIKを取得するためには、ITAS保持者はSKTTを、
> ITAP保持者はSKTT又はKTP Asingを申請する必要があります。
とありますので、KITAS(ITAS)取得後にNIKの申請をする必要がありそうですね。
KITAS及びその関連許可は、ビザ代理店に一括依頼するのが一般的で、
代理店はどの書類まで手配してくれるのかはバラつきがあるので、
持っている人とそうで無い人が出ていそうですね。
あとジャカルタの場合は、Kartu Identitas Pendatang Warga Negara Asing
というカードが発行されていたので、これを日常のKTP的な物として使用して
いる人が多いと思います。
コメントありがとうございます。逆にSKTTの申請をせずにKITASだけで終わらせてしまう会社があることに驚きです。大使館のこれを見る限りではKITASだけの登録でも問題はないのですね。初めて知りました。私の怪社は友人知人のところも、人事、というか総務がKITAS取得後、自動的にSKTTの申請をやっていますので。もっとも、私の周囲が日系でない特殊なところで働いている人たちばかりなので、変なのかもしれませんが、コスの契約や、隣組への届け出とかでも結構求められます。駐在員の高級アパートメントはそもそも会社が借り上げているので、別に必要ないんでしょうけど、住人として登録されれいないので、今回のワクチン接種など、非常の際には問題になるんでしょうね。