ご承知の通り、スカブミ線が2012年末からの重軌条化工事を経て、2013年11月9日から運転を再開したわけですが、この運転再開時にスカブミ線は従来の普通列車扱いの気動車による運行から、急行列車扱いの機関車+客車編成に変更となり、普通列車/各駅停車専用駅のボゴール駅では旅客動線の関係上、客扱いが出来なくなりました。そこで、ボゴール駅前の道路を挟んで300mほど先にボゴールパレダン駅(停留所)を開設し、列車はボゴール駅で機回し、折り返し運転を行うものの、客扱いはボゴールパレダンとなりました。KAI、KCIの縦割り行政そのものなのですが、乗客はボゴール線とスカブミ線を乗り継ぐ際、激混みの駅前道路&歩道橋と、謎のカンプンの小道を突っ切らなければならないという、不便を強いられていました。この4月のスカブミ線営業再開後も、ボゴールパレダン駅のホーム延伸、上屋の設置など、引き続き分離政策を続けていくことが明らかだったのですが、急転直下、まさかのボゴール駅での乗降が解禁されたのです。協調・統合を是とする国営企業グループ、ひいてはディディック社長の鶴の一声でしょうか。


とにかく気になるのはボゴール駅の動線をどう分けたのか。事前の情報では昨年12月から供用を再開した旧駅本屋、東口(公園口)改札にスカブミ線用改札が設置されたという話ですが、これでコミューター客をまた、中央改札に集約していたら、元も子もないな･･･と思いましたが、どうやら杞憂に終わったようです。せっかくなので、不通区間をアンコタで繋いで、バンドン経由でぐるっと回ってこようと思いまして、前日夜にKAI Accessからチケット購入したのはボゴール8:20発。せっかくなので、7:34着の入線を見ようと家を出たのですが、ボゴール7:30着の電車では一歩及ばずで、定刻で着いたのですが、既にスカブミ線Panranggo号は既に2番線に入線してきていました･･･。それにしても良い天気。ボゴールでここまで青空とはなかなかありません。


機回しはまだ始まらなそうなので、しばし構内を散策。しかしスカブミ線の乗り場案内は特にされておらず、知らない人だったら右往左往しそうです。そして、見つけた例の横断幕。これを直訳すると、「6月1日から普通列車のチケットは駅窓口での販売は行いません。アプリから購入してください。」「普通列車のチケットは発車1時間前までに購入してください、それ以降は購入できません」「駅窓口でのチケットのはつばいはボゴールパレダンとスカブミ駅に限ります」。これをネットで見たときは、アホやな、と思いましたが、未だに修正されず、残っていました。

これ、誰が書いたんだと言うくらい支離滅裂な文章かがわかりますよね。アプリからしかチケットを買えないと言っておきながら、最後に、ボゴールパレダンとスカブミのみは駅窓口で買えるとあります。そもそも、Panranggo号は急行扱いですので、アプリ以外にも、Tiket.comやTraverokaなどチケット予約サイトからも購入可能です。いや、だから1・2行目と3行目の整合性はあるのか??いや、普通列車の営業規則では、発車直前までのチケット購入可能だし、そもそも駅窓口での発売は継続中ですよ･･･。あまりにお粗末な案内文ですね･･･。単に、「スカブミ線Panranggo号ご利用のお客様へ、チケットは便利なオンライン予約から購入下さい、駅窓口でのチケット販売はボゴールパレダン、スカブミ駅に限ります。」とすればすっきするのに。相変わらず、中の人が全く営業規則をわかっていないようですね･･･。まあ、でも驚きなのは、この2か月間、バトゥトゥリスや、マセン、チゴンボンと言った、旧掘っ立て小屋の停留所駅にもお姉さんと機材を配置して、チケット発券していたことです。とっくのとうに閉鎖されていたかと思いました。日に3往復の為に窓口を残すなんて馬鹿げています。