昨日の記事でお知らせした通り、10両編成の203系マト52編成は脱線当該車を境に5両ずつに切り離し、まず、クハ203-2,サハ203-3,モハ203-3, モハ202-3, モハ203-117の5両クハ203-2,サハ203-3,モハ203-3, モハ202-3の4両がまず、THB所属のNR(ピカチュウ)によってアンケ駅3番線に移動しています。てっきり、終電後にこの5両を先にBalaiyasa Manggaraiへ配給するのかと思いきや、ピカチュウは再び事故現場に戻り、復旧作業の救援に当たったようです。載線作業終了後、編成組成他の作業を終え、結局、1本目の配給となったのは、脱線当該側のモハ203-117, モハ202-117, モハ203-4, モハ202-4,サハ203-4, クハ202-2となり、8:20頃に速度制限をかけてマンガライへ向けて配給輸送されました。牽引は、Djoko Tingkirではなく、再びのピカチュウとなり、NR+モハ203-117, モハ202-117, モハ203-4, モハ202-4,サハ203-4, クハ202-2という編成でした。

が、なんとこの編成が、9:33頃、マンガライ入線前に再びの脱線･･･。ダブルスリップが続く、鬼門の箇所であり、最近、ダブルスリップを渡る数が減ったこともあり、事故らなくなったと書いた矢先(昨日記事参照)です･･･。なお、環状線からの急カーブを抜けて中央線との合流部分、最初の分岐器を通過したあたりで脱線しており、泣き別れではなく、別の要因と思われます。KCI公式他、場所が場所だけに様々なところから画像が上がっていますが、見たところ脱線したのは203-117, 202-117の進行方向前側台車です。もともと一度目の脱線で損傷していた台車がまた脱線しているだけに、今回ばかりは線路側ではなく、車両側の問題と追及されるのではないでしょうか。

昨日の事故で台車が損傷しているが上に、再び線路状況の悪いところで脱線したと言ったところでしょうか･･･。こちらの復旧作業は14:00頃に完了したようで、その後、Balaiyasa Manggaraiに取り込まれました。アンケ3番線に収容されていた4両も、その後Djoko Tingkir牽引で17時頃、Balaiyasa Manggaraiに到着しています。流石にこうも脱線が続くと、MM’4も廃車かもしれませんね。損傷がないと思われるMM'3の何らかの活用に期待でしょうか。


なお、カンプンバンダンで倒壊した架線柱の取り換え作業は、車両配給後に始まり、8時以降も環状線は引き続き折り返し運転のまま変わらず、こちらの電化設備の復旧が完了したのは13:20頃でした。ですから、再びの脱線が無くとも環状線が平常ダイヤに復帰するのは相当先だったわけですが、2度目の脱線で、マンガライ～アンケも不通区間になってしまい、スディルマン方面へのお買い物客が足止めされ、マンガライ駅は大一触即発の大混雑だったようです。マンガライ～タナアバン間単線運転で40分毎くらいに上下各1本走らせていたみたいですが、焼け石に水です。

近年まれに見る丸二日に及ぶ大混乱でした。ここまで環状線がストップしてしまうというのは前例がないかもしれません･･･。私も踏んだり蹴ったりで、田舎に帰る予定が初日の脱線で急遽、ジャカルタに引き返すことになり、流石に2度目は無いと再出発したら･･･。というか、事故はジャカルタを外しているときに限って毎度発生するんですよね。これだから、極力ジャカルタの外には出たくないのですよ･･･。