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ロゴはそのままですが

公式からも出ている通り、9月20日付けでPT.KAI COMMUTER JABODETABEKはPT. KERETA COMMUTER INDONESIAに社名変更されました。略称はKCJからKCIになります(おい、Kereta Indonesia Cinaかよっ!!響きが悪すぎ!!)。この社名変更の話は9月になってから、チラホラ噂に上がっており、さてその大本営発表は9月15日のKCJ創立記念日になるのか、はたまた21日の創立記念祭になるのかと様子を見ていましたが、公式リリースを見る限りでは関係省庁からの許可待ちだったようで、その認可を受け、9月20日に正式に社名変更となりました。またこれに合わせて20日には本社で報道向け発表会があり、Fadilah社長からのありがたいお言葉を頂戴できたようですが、あいにく当方Priokで貫徹試合でして、試合終了後、とりあえずご挨拶にと、ボロボロの容姿で本社に顔を出してきました(笑)
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ロゴ拡大。PT.KAIの冠が外れたのは大きいと思います。

詳細は公式リリースをお読みいただければと思いますが、今回の社名変更、まず表向きにはすでに路線網がRangkasBitung、Cikarang(10月予定)とJABODETABEK圏より拡大しており、現社名では対応出来ないということ。が、たかがそれだけの理由でわざわざ社名変更するか、という話であり、実際にはもっと現実的、あるいは政治的な話があります。とにかく、公式リリースを読めばわかるとおり、KCJはかなり強気。言ってしまえば、国内で唯一通勤電車を扱える技術集団であり、オペレーション集団であり、それを成功させたという自負に溢れています。つまり、今後のジョグジャ地区等の既存線電化、さらにはジャカルタ及びパレンバンにて目下建設中のLRTもKCJの力添えなくして、運営出来ないという現実に、公権力がどうも動いたようで、それでKCJが要請を受けたというのが正しい見方のようです。また、社名を見てもわかるとおり、PT.KAIの冠が外れており、KAIとの親子関係から、独立、対等な権限を持つ(もちろん、線路を共用する以上、完全に独立は出来ないですし、関係は継続されますが)ように思われ、一部権利のKAIからKCIに譲渡もありうるのではないでしょうか。

しかし、業務が拡大すればそれだけメリット・デメリットがありますよね・・・。

まずデメリットから行けば、せっかくKCJで育てた技術者がこれまで以上に地方に転出してしまうことに尽きるでしょう。ただでさえ人か足りなくて、特に現場なんてヒーヒー言っているのに、一体どうするのよ?と言いたいところです。とにかく、各地の電化が進むまでに人材をさらに育成せねばなりません。

次にメリット。国(ないしは運輸省)とKCJの力関係が、上手く行けばひっくり返ります。となれば、車両はINKAから購入、中古車輸入禁止なんていう戯言を一蹴することも可能になるということです。あるいはKCJのみの特例を出させるなんていうことも可能になるのではないでしょうか。また、KAIからの権限委譲により、線路・駅設備関係の改修が独自に出来るようになる可能性もあります。また国からの予算も拡大されるかもしれません。

ちなみに、ジョグジャ及びバンドン地区の電化案件ですが、遅々として進んでいません(とりあえずジョグジャ地区で来年度から工事着工の模様)。しかし、これら案件はいつの間にか直流1500Vに計画変更されているようで、もしかしたら、あと5年後10年後、ジャカルタ地区から旧型車が地方線区に転出し、ジャカルタ地区にはJトレ製新車を投入なんていうのも来るのかも知れませんね。

JREがKCJのことをジャカルタ首都圏鉄道だなんて、上手いこと翻訳してくれましたが(それ以前に和名はありませんでした。まれに邦人の中で聞く首都圏電鉄ってのは、私鉄でもないのになんだかなぁ・・・)、今後のKCIどうしましょうかね。インドネシア通勤鉄道?直訳したら、そうなってしまうのですが、失礼ですがあまりにも田舎くさすぎます・・・。まあ、でもそうなってしまうのでしょうかねぇ。とりあえず、次のJREからの公式リリースを待つしかありませんかね(笑)

ともあれ、業者様におかれましては、書類フォーマットの書き換えをよろしくお願いします。

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社員向けイベント内での9周年記念式典の様子
foto:ibu Ervina

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家族帯同というのがインドネシアらしさ。
様々なお子様向けアトラクションが用意されていましたが、こちらは綱引き大会
Foto:Masnis Ferry

なお、公式リリース翌日に開催された社員及びその家族向けに開かれた創立記念イベント(開催が遅れたのも社名変更認可待ちだったのが響いているのでしょう)でも、同様なFadilah社長からの訓示があったようですが、その中でCikarang電化開業は10月1日になるとの発表があったとのことです。また公式にもあるとおり、保有編成は81本で6120F、6129Fを含んだ数となっており、今年度中の編成廃車はないようです。