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これは匂わせな横断幕

早くも4か月ぶりのデポック通信です。レトロフィットの事実上の中止、そして東急車の相次ぐ離脱と橋の上からの風景もどう変化しているでしょうか。前回1月訪問時には離脱した05系を活用したレトロフィット配給のさなかで廃車置き場にも徐々に空きが見えるようになっていましたが、結局レトロフィットは既に配給済の05系12連×2本のみで中止、この2本も果たして本当に更新されるのかはわからず、中古車輸入禁止と引き換えの政府からの無茶ぶりに奔走させられただけに終わりました。今後は、早期新車導入に向けて、この1年間で一気にKCIの車両の顔ぶれも変わりそうです。





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当面の注目はこちらでしょう

というわけで、根拠・出所不明の東急車引退説が再び出回っています(これで何度目?)が、これは半分正解で半分嘘。どうも8003Fが4月21日を最後に一度も運用に就いていないことから、これをもって廃車ということのようで、果たしてデポック電車区のどの位置に止まっているのか気になって見に来てみましたが、確かにピットには取り込まれず、廃車置き場の位置に8604Fと共に留置されています。

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3月21日にバッチリ撮れていますので仮にこのまま離脱しても
悔いはありませんが・・・

8003Fはそもそも今年の3月に検査期限を迎えているものの、そのまま営業を続けており、使い倒し期間に入ったという見方も出来ました。ただ、わずか1ヵ月の超過でこのように離脱しており、使い倒しの後そのまま運用離脱なのか、それとも全検(P48)入場なのかは判断が付かない状況です。特にKCIは今年度の全検予算に東急車3本分が計上されており、既に予備パーツが納品済となっています。ただ、調達不可なものも当然あると思われ、本当に計画通り3本が入場するかどうかは不透明な状況です。

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長らく8618Fの定位置だったところに交代で8610Fが留置

特に何らかの事情で、要検(P24)出場して間もない8618Fが約1年前から運用離脱しており、その動向も注目されていたところでしたが、8610Fが今年2月末以来、運用に入っておらず、8610Fの部品を流用した上で8618Fを復活させることを匂わせる動きが確認されていました。

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で、当の8618Fはピット線で何やら作業中

詳細は後日お知らせしますが、8618Fは予想通り運用復帰を果たしており、これで8610Fはよほどのことが無い限り、完全に運用落ちが確定しました。来年初頭にはCRRCから新車3本、さらにその後も8本の新車と続々と導入が続きますので、経年車に関してこのタイミングでの全検(P48)施行は極力避けたいというのは、当然の成り行きでしょう。そうなると、焦点になるのは8604Fと8003Fが両方とも生き残るのか、共食いでどちらか一方が残るのかと言ったところになります。

KCIの特性上、一時期にまとまって車両が導入されたというタイミングが過去に度々存在します。埼京編成のデビュー、かつ横浜編成も間髪入れずに到着し、月に3~4本が一斉デビューしていた頃から、約2年後(当時は全検が2年に1回だった為)となる2016年~2017年頃には既存車両との全検のタイミングが重なってしまい、当然205系の入場が優先された為に、そこから漏れた経年車(都営6000、8000/850
0、1000/5000)に大量の離脱が発生しました。このときにも東急全廃説が流布されましたが、一部は部品取りで廃車されたものの、1年近い休車期間を経て、工場機能に余裕の出たタイミングで復旧された編成も多々存在します。というか、このときに生き残った一部が今、残っている4本ということにもなるのですが。

今年はそのときの状況と非常に似ており、2020年に大量導入され、未だに初回全検(P48)を受けていない205系武蔵野編成が多数存在することから、単純に検査切れのタイミングで入場車をカウントすると、32本が全検(P48)対象車になってしまいます。KCIの全検(P48)能力は年間24本で、大幅に超過しています。ただ、近年205系の検査スピードが上がっているのと、配置車両数がもはや全検(P48)能力を上回っていることから、デポック又はBalaiyasa Manggaraiで無理やり月に2本出場を行うこともあります。ただ、8本オーバーというのは異常であり、経年車、特にKAIからのリース車である東急車は、入場対象外になるのはあり得る話です。ちなみに、2月に検査切れとなった05-108Fは、GCU扱いとなり6ヵ月の特別延命とされました。8003F及び8604FもGCU、からの使い倒し期間突入で、CRRCにバトンタッチというのが最善の策かと思われましたが、もしかしたら8604Fに何かトラブルが発生しており、8003Fを落として、8604Fが7月にGCU、2025年2月に検査切れ、CRRCに引き継ぎとすれば辻褄が合います。まあ、だったらどうして予算まで付けて高額な部品一式を購入したのかが最大の謎ですが、昨年9月・10月時点で、果たして新車がどのタイミングで導入されるかもわからないので、とりあえず買っておいたということなのかもしれません。或いは、8604Fは7月がGCUではなく全検(P48)、8618Fは来年1月に入場し、最後まで生き残る東急車となるのでしょうか(休車期間が長いのでその分伸びるかもしれません、その場合は、一連の試運転を終えたCRRCとバトンタッチでちょうどよいタイミング)。

来年の初頭から年末までの間に12連11本が入るとなれば以下の経年車をほとんど落とすことが可能です。対象車は14本ですので、タンジュンプリオク線用の3本を引くと、ちょうど11本と言うのも偶然なのでしょうか??

8003F 検査切れ 離脱?入場? 
8604F 2024/7 P48切れ、入場? 
8610F 2020/8 離脱済?
8618F 2025/1 P48切れ、入場?GCU?

6105F 2024/6 P24切れ
6106F 2026/1 P24切れ
6107F 2025/8 P24切れ
6115F 2025/1 P24切れ
6123F 2024/12 P48切れ
6127F 2025/1 P24切れ
6133F 2024/1 P24済 休車中
6134F 2024/7 P24切れ 6133Fに部品を譲り離脱?

05-108F 2024/8 GCU切れ
05-110F 2025/2 P24切れ

ただ、あまりに先行して落としまくると本数が足りなくなってしまいますので、検査時期を見て、GCUを組み込みながら、ちょうど良い期限切れの編成から離脱となるのかもしれません。

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最大の謎は復旧の気配のない6133F

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4連化された05-104Fは結局レトロフィット中止により、日の目を見ることなく
このまま廃車の模様・・・

KCIとしても想定外だったのは6133Fの故障による離脱でしょう。2月26日の車両故障では、自力でデポックまで回送されたものの、そのまま廃車置き場に置き去りで全く動きがありません。

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そして、何故か道連れになっている6134F

自力回送されているだけに、走行機器に不具合はないのでしょうし、仮にMM’カットで走ったとしても、その程度ならいつも改修されてきました。だいたい互換性のある6134Fも同時期に運用から外れており、最悪、6134Fを落として6133Fを復旧させるというのが、従来通りのやり方になりますが、それが為されないというのは、どうにも不思議な状況です。どうせ新車が来るので、もう余計なことはしないという判断なのか、当初レトロフィット対象でINKAに送られるはずだったのが、中止で宙に浮いてしまっているのかもしれませんね。本社がさっさと判断を下せば、これらは運用復帰しそうな気もしないでもありません。

ただ、昨日、4月27日にはM29、M34、M38編成が12連×2から8連×3への再組み換えが目撃されており、当分の間の車両不足は織り込み済と言える状況です。昨年とまるで同じ手順により、3月までに12連×4が8連×6になっており、8003F、6133F、6134Fの運用離脱分を8連化による3本捻出と考えると、計算がピッタリです。8連拡大でボゴール線ユーザーからは再び大ひんしゅくを買う展開ですが、まあ本社が客のことなど考えているわけないので・・・。あと1年間は我慢しろということでしょう。

いずれにせよ、来年には新車11本、そして2026年にはINKAからの新車が16本来ますので、ついに東急、メトロチョッパ車、そして203系に残された時間は最大あと2年。本来は2019年~2020年に全廃されるはずながら、ずるずると引退が伸びてきてしまったわけですが、いよいよこれがラストチャンスです。

最後にデポック電車区4月分の全検(P48)の状況を。

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M21編成が全検棟入場中
新しいINKAモーターカーに牽引されているのはMM'400じゃないですか
復活するのか、ただの部品取りか

マンレポでまだお知らせしていませんでしたが、デポック電車区の4月全検(P48)入場はM21編成です。レバラン休みを挟んでいることからこちらも出場が1週間程度遅れそうです。

おまけ
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月検で分割され走行するナハ7+ナハ8
スカート無し方向幕はアツいですね!!

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ピット線に入っていきました

そういえば、倒木で窓を損傷したクハ205-99の姿は見えませんでしたね。木が成長し過ぎて全く見えなくなってしまった改造線の奥にでも突っ込まれているのでしょうか・・・。やはり全検出場のタイミングまで復旧は無しなのかもしれません。ハエ25も車輪交換待ちで離脱してますし、ハエ18/13の暫定組成も解消しません。このあたりを早く復旧させれば、8003F、6133F、6134Fの不足分も補えるはずなのですが。何とかならないものでしょうか。

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コメント

コメント一覧

    • Wati
    • 2024年04月30日 23:38
    • こんにちは。

      > これは匂わせな横断幕

      どういう意味でしょうか?
      私には単なる労働安全月間の横断幕にしか見えないのですが。
      右側のイラストに意味があるのでしょうか?

      ここでのキーワードであるK3ですが、検索すると以下のようです。
      Q.
      Apa yang dimaksud dengan K3 adalah?
      A.
      K3 adalah singkatan dari Keselamatan dan Kesehatan Kerja.
      Konsep K3 umumnya berkaitan dengan upaya untuk menjaga keamanan, kesehatan, dan keselamatan para pekerja di lingkungan kerja.
    • パクアン急行
    • 2024年05月02日 02:00
    • >Wati様
      仰る通り、この横断幕は労働安全月間の横断幕です。しかし、通常ならば東急のデザインを入れることなどあり得ません。今やメトロ7000系も使われることなく、205系オンリーです。そもそも東急はKCI持ちの車両ですらないわけ・・・。それでもあえて東急を採用したというのは、中の人にも何らかの思いがあるということでしょう。

      ちなみにレバラン前の安全総点検時には、運輸省他の監査が入ることも多く、かつては
      問題のある車両を監査期間中に運用から外していたなんてこともありましたが、どうやら今回はそうでもなさそうです。
    • Wati
    • 2024年05月03日 15:18
    • こんにちは。

      なるほど、そういう意味でしたか。
      ありがとうございます。
      文字情報にしか目が行っていませんでした。
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