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ブルーシート列車再び

空港~市内間のアジア大会観客輸送に合わせ、2018年6月の開業を目指すスマトラ島パレンバン向けLRT車両の第1、第2編成が製造元のINKAを出場し、Madiun~Tanjung Priok間で甲種輸されました。基本的に依然の空港線スジと同じでしたが、何故か今回も早通。特に今回、南本線内で6日夜に発生した踏切事故(Madiun発SurabayaGebung行きSancakaMalamの副機関士が死亡)の影響で、北本線内もダイヤが乱れており、到着が遅れるのではと思われましたが、なんと昼過ぎにはジャカルタ市内を通過見込みとのことで、プリオク帰りの仮眠の後、すぐに出撃する羽目になりました。なお、車両は数日以内にTanjungPriok港からPalembangへ航送されます。
しかし、アジア大会、及びジョコウィ大統領の任期満了時期に向け、新車の到着ラッシュですね。しかし、工事進捗率がさほど変わらないのに、パレンバンのLRTは今年中に強硬的に開業、片やMRTは来年(記事はあえて未定と言っておきます)。アジア大会時にLRTが大恥をかくのは目に見えています。

なお、パレンバンのLRTのオペレーターはKAIが担当し、KCI Palembang支社が今後設置されるものと思われます(設置されなくても、パレンバンに技術・運転系職員を中心に転籍者が出るでしょう)。これこそが、KCJからKCIに名称変更された最大の要因ですから。KCIはインドネシアで唯一電車を扱える専門集団ですから、これの協力なしに、インドネシア単独での電車線営業は不可能です。これを、別会社としてしまうと、公務員であるKCI職員から転籍者を募っても誰も手を上げませんので、LRTを国鉄に運営させるってのは、非常に無理があるように見えますが、そうせざるを得ない事情もあるものと思われます。

そんなわけで、LRT Palembangは国鉄と同じ1067㎜を採用(但し集電方式は第三軌条)しており、MadiunからTanjung Priokまでオンレール輸送となりました。なお、LRT Jabodetabekも当初は1067㎜と言われていましたが、韓国コンサルとジャカルタ特別州で建設中のLRT Jakarta(Kelapagadin)との兼ね合いからか、1435㎜に計画変更となっています。

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寝ぼけ眼をこすりながら線路際で待っていたのに、絶妙なタイミングでボス雲乱入!!
この野郎!!

あちゃー、しかし昨夜が大フィーバーだったしわ寄せが来たのか、今回本番は大撃沈。どうせブルーシートだし・・・と言い聞かせ、泣く泣く撤収です。

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LRT車両は先頭Mcの3両編成(Mc2)

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中間T

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Mc1
以下は略

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インドネシア初の第三軌条集電台車。
ただし、集電靴はまだ設置されていない様子。

主電動機は引き続きのボンバルディア製。その他電気機器はおそらく中国製という、いつものパターンでしょう。開業までに8編成が投入予定で、今後も複数回のブルーシート輸送が見れることになりそうです(リベンジするかは未定;;)。INKA製車両として初めて保安装置(CBTC)を設置するとされていますが、設計者がいるわけもなく、どっかで買ってきて乗っけるのかな?いやいや、スカイトレイン同様載せているだけで使わないということになるのがオチでしょう。

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後追い(もうやる気なし)

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ちなみに、ブルーシートの中身はこんな車両
1年でちょっと成長したのかINKA(デザイン的に)

とりあえず、開業したら久しぶりにPalembang行ってくるかな。駅の石炭の積み下ろし施設がどうなっているのか、明るいうちに見てみたいですし。

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そして、こっちもComing soon !!

各LRT詳細は月刊マンガライレポート3月号でもお知らせしますので、ご参照ください。(早く書かないと!!)体がいくつあっても足りません・・・。




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