
懐かしの運輸省マーク入りの黄色いHolec
反対側はKAIの新ロゴになっていたので、こちら側が撮れてラッキーでした。
ある意味、Jabodetabekの黒歴史とも言える通称Holec。現ボンバルディアからの技術・機器供与を受け、大半がINKAノックダウン生産されたこの車両ですが2013年のEkonomi全廃を前に、ひっそりとジャカルタ地区から姿を消していますが、完全撤退より一足早く、初期に故障し復旧の目途が立たない車両を中心として2005年~2011年にかけて5連10本が電気式気動車KRDE(非冷房)に改造され、主にBandung及びYogyakarta地区の近郊列車で再デビューを果たしていました。
またHolecの改造車としては、その後2012年にHolec初の冷房搭載車両としてKRDE AC(詳細はこちら→新列車続々 →Kaligansa Ekspres運行終了へ)が5連5本、さらに気動車に改造されず電車のまま冷房化及び8連貫通化改造を受けたHolec AC(詳細はこちら→Holecのふるさと →Holec AC終電後試運転)8連3本が2012年に落成(但し運用開始は2014年3月)しています。
※久々に過去記事を読んでみましたが懐かしいですね;;ああ、こんな時代もあったんだぁなと。せっかく引っ張り出しましたので、画像位置等の修正を行っております。ご新規の読者の皆様も、是非ご一読ください。

おっさんが被りましたが、折り返しを側面から・・・
が、結局当初は各地区で華々しくデビューしたのもつかの間、運輸省の鳴り物入りでKAIに貸し出されたこれら車両に対しKAIがメンテナンスするはずもなく、早々に離脱。Holec ACに至ってはわずか3か月足らずでINKAに返却という残念極まりない結果に終わりました。結局HolecはHolecなんですわ・・・。また、各地に散っていたKRDE Holecの方も、最終的にはGEジョグジャ工場のお膝元、第6事業部に押し付けられる形で、共食いしながら細々とジョグジャ~ソロ間の都市間快速として生き残るのみとなっています。ジョグジャ工場(Balaiyasa YK)の機関車メンテナンスはGEから表彰状を貰うほどの高い技術を誇っていますが、そこに全く関係のないゴミ車両をぶち込まれても・・・と思うのですが、歴史的にジョグジャ~ソロ間の都市間快速はインドネシア初の気動車が投入された区間でもあり、やはり意地と言うものがあるのでしょう。他地区でKRD、KRDEの客車化が続々進められたものの、この区間だけはしぶとく気動車列車が残っています。2018年7月現在、日に10往復、3運用体制での運行が続けられています。逆に言えば、非冷房KRDE10本、冷房KRDE5本が寄せ集められて、3運用ってどうなの・・・と思うのですが、大半の車両はBalaiyasa YK構内で朽ち果てています。
しかも、都市間快速PRAMEKS(非冷房)とSriwidari(冷房)の統一がされて久しく、とっくに非冷房車は引退しているものと思っていましたが、現地ヲタの投稿を見ると突発的に黄色いKRDEが上がってくるのですよね。5月下旬に行ったときは赤いKRDE×2、客車代走という陣容でしたので、久々に非冷房Holecを見たいなぁということもあり、先週末スラバヤ帰りに再びジョグジャに寄り道してみました。すると、さっそくすれ違った黄色い車両。これはすぐに戻ってくると思い、途中Klaten駅で下車。いつもの田んぼにオジェックを走らせ構えてみた次第。

07年の再デビュー以来、全くメンテナンスされている気配がない・・・
こんな古い表記の車号久々に見ましたよ・・・
ちなみに、この日は赤×2+黄×1という陣容でした。サービス統一という観点からしたら、機器を赤いのに譲って全部冷房車で揃えろよ・・・と思うのですが。また現地ヲタのレポートを見ていると、非冷房KRDIも1本生きているようで、赤編成をそれが代走する日もあるようです。ただ、そもそも非冷房というのがインドネシアでは非常に希少なものになっている世の中、車内も薄暗いロングシートのまま、電車時代の面影を色濃く残す黄色いHolecにお名残乗車しておくのも一考かもしれませんね。発電機の隣の号車に乗ればモーター音もするわけですし。なお、車番は上の画像の通りで現在唯一生き残っていると非冷房車と思われるのは第3編成の模様。導入当初から第6事業部に配置されている編成です。


コメント
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何時も拝見して居ります
Holec、最近減ってるんですか
ステンレス車体は錆びないので未だ使えますから、客車にして機関車に引かせれば有効活用出来そうです
しかし、新型客車が続々登場し、インドネシア製気動車も増えてますから、近い内に全廃されそうですね
最近減っているというか、元々全車が全て稼働していたということ自体ないような・・・。追加投入されれば、前のが壊れの繰り返しで、常に稼働数は5本程度しかいないように思います・・・。しかし、せっかく冷房化までして5本作った赤編成が実働2本というのはなんとも残念です。Holecを客車にして牽引は以前は故障時などに結構見られたのですが、今や客車も潤沢となり、運輸省所属のHolecは正直ゴミ扱いですね。