先週末のゲート前
何もいない週末?いや、部品取り用の5816Fの1両が工場脇に移動したため、行き場を失ったBonBonが蔵の中に移動しています。さらに、試運転を実施した5809Fが再びBalaiyasaに戻ってきていますね。
草生した試運転線上に留置される5809F
ここに戻ってきてしまったということは、修理は完全でなく、再度なんらかの修繕が為されるということなのでしょうか。
さて、マト51はどうやらDepokに回送され、最終調整中のようで、8604Fも未だ出場せず、塗装変更案件も先週はなかったですので、新たな稼働編成なく、今回はネタ切れ・・・・と思いきやナイスタイミングでSerpong線Tigaraksa~Maja間が複線化。一足先に、供用開始しているParungPanjang,Majaの新駅舎と共にウォッチングしてきました。
・Tigaraksa~Maja間複線運転開始(4月30日)
ハエ13と複線化完成の告知
新駅舎、複線化、そして10連運用の開始と、一昔前のジャワのド田舎というイメージしかなかったMajaが物凄い勢いで進化しています。見てくれだけ良くても毎時1本しかないというのがアレですが、RangkasBitungまで延長の頃には毎時2本くらい確保されることを期待しています。沿線もどんどん開発されてゆくことでしょう。
ようやく使用開始されたTigaraksa~Maja間の線増部(奥の新しい橋梁の方)
Tigaraksaは完全2面4線化!!
数か月前に、なにかの都合でTigaraksaに来ましたが、そのときは昔となんら変化なく、低床ホームにオレンジの踏み台、使用可能なのは1線のみで、広大なヤードを持て余していましたが、あっという間に高床化が完了し、このようにしっかりとした駅になっているのには驚きました。
そして無駄に巨大なMaja駅舎
まるで体育館かなにかのような見てくれですね。一見3階建てのようにも見えますが、2階までしかありません。どこかに社員用の隠し階段があるのかもしれませんが。
旧駅舎との比較
なお、信号扱い設備などが入っていたオランダ時代からの本屋は取り壊されていました。新駅舎の一角に取り込まれたのでしょうか。折り返し時間が短く、確認出来ませんでした。
駅舎入ってすぐにあるきっぷ売り場
券売所は一階にあり、せっかく橋上化されたものの、反対側には出口はありません。もっとも、Majaにしろ、ParungPanjangにしろ、1番線に折り返し電車が入ると、通路を塞いでしまい、やむを得ず、折り返し電車はドアを両側開けて、オレンジステップを介して2番線方面への動線を確保していましたので、それが無くなるというのは進歩ではあるのですが・・・。まぁ、昔の国鉄駅と同じで、本屋反対側なんて、利用者がいないと言ってしまえばそれまでなのですけどね(特にMajaは)。
階段上がって2階が改札口
さて、エレベーターは設置されていましたが、のっけから使用停止中とのこと。中身、まだ入っていなかったりして;;改札内にはテナント出店用のブースが準備工事として為されています。毎時1本しかないMajaに果たして出店者がいるのか謎ですが、ということは運輸省予算で建設した駅の駅ナカ活用は可能ということで、Palmerah,Kebayorangの広大な線路上スペースの活用も期待したいですね。でもこの場合、KCJではなく、運輸省と契約する形になるのでしょうか?
コンコースから線路を望む
さっそく改札を入り、ホームを眺めてみることにします。奥の貯水池は相変わらずで、それがあるために、有効長不足で3番線はお飾りにすぎません(てっきり干渉する部分を埋め立てるのかと思いましたが、暫定処置のまま終わってしまいました)。保線用車両などが留置されるのが関の山でしょう。こう見ると、上り方に渡り線があるものの、どうみても折り返し駅とは見えない単純な作りです。それもまぁ、RangkasBitung電化開業までの間の限定的なものといえば納得です。何故、円借款でMajaまでの電化したのかが、大いなる謎なのですから。
KCJデザインにしっかりと運輸省マークが
こんなところにまで・・・
構内にはこれでもか、と運輸省ロゴがひしめいています。権威主義丸出しですな。
時間がないので車内からですが
元駅本屋で、必然的に低床になっていた部分は、まだ仮ホームで、今後工事がなされることでしょう。なお、Palmerah,Kebayorangと異なり、構内も使用できないエレベーターのみで、エスカレーターは設置されていません。バリアフリーのバの字もないところ、インドネシアらしいですね。
Majaよりもっと巨大なParungPanjang駅(相変わらず駅前はドロドロ・・・)
駅出入り口の目の前の柵が開かれたのは評価しましょう
使用停止になった旧駅舎
ところ変わって、ParungPanjang、基本的な駅舎の作りはMajaと同じです。スペースの関係で、デザインなどが若干異なっていますが、一階に券売所、二階に改札というスペックは同じです。ここも時間がなく、じっくり観察できなかったのですが、パッと見ですと、構内テナントのブースが片面3カ所になっており、Majaよりも多く設置出来るように準備がなされていました。
改札から構内を望む
テナント出店ブース
1番線Maja方から入替え、2番線に入線するFeeder Maja行き
(この後1番線・2番線間で同一ホーム乗換実施)
残置されている構内踏切
ParungPanjangは橋上化前から高床ホームとなっており、従来上下線間の移動には構内踏切が使われていましたが、今のところ残置されていました。というか、見ていると公共用の黙認踏切にもなっており、今のところはどうぞご自由にというスタンスのようですが、ある日突然封鎖されてしまいそうですね。だからこそ、二階部分を通り抜けできるように設計しなければならなかったのですが・・・。
留置されていたプラッサー
TanahAbang方は最後分岐して3本になっていますが、長さ8両分あるの??
またParungPanjangと言えば、橋上化と共に見逃せないのが、電留線の整備ですね。もはや、駅舎建設以前から進められており、どれだけ時間をかければ済むのかと言ったところでしたが、ようやくこちらも完成が見えてきました。ようやく分岐器も接続され、プラッサーが留置されていました。ウナギの寝床のように細長い留置線で、使い勝手が悪そう(そもそも10連化見越して作られていないんじゃないの?)ですが、Maja方の先端部分に、詰所が建設されており、隣接した踏切からアクセスできそうな感じでした。5,6本程度は留置出来るものと思われ、Serpong,ParungPanjangの夜間本線上留置が解消される、ないしは増発が可能になるでしょう。電車区機能のない、Bekasiと同じ扱いになるのではと思われます。なお、RangkasBitungにも電留線(電車区?)が設置されるようです。Cikarangが先か、RangkasBitungが先か、楽しみですね。
ホームにつるしてあったフラッグ
ところで、突如としてParungPanjang以遠の10連運転が突如として始まっていますが、ホーム長の足りない駅の処遇はいかに??
最大のネック、Tenjo
はい、御覧の通り完全無視でしたね。他の駅でも踏切にかからないにしろホームは8両分しかないため、進行方向後ろの方の車両からはホームからはみ出しでした。が、Bekasi線やBogor線のホーム長が足りない駅のように、しつこく案内することもなく・・・。この緩さがSerpong線なんでしょうけどねぇ。
おまけ
TanahAbangに戻ると・・・
どっかのKaoriNusantaraのコラかと思っていたら、ガチだったんですね
ネットにこの「タナアバング」画像が拡散されており、どうせ誰かのいたずらだろうと、見くびっていたのですが、なんと本当にあるじゃないですか・・・。これ、航空・宿泊予約サイト(アプリ)の宣伝広告で、広告スペースを駅名表示板に見立てたデザインになっているもの。それこそ内部にオタ社員がいるのではと勘ぐってしまいますな。しいて言うならば、何故「グ」を付けたのか。現地でgの発音はないんだから、日本語表記だって正しくはタナアバンでしょうが。
1本見送って、車両と写してみました
KCJ社内的には色々問題がありそうですが、広告主に文句はつけられないのでしょうか。こうなると、やはりJNTOにはいい加減動いてもらいたいものですな。リバイバル山手線の実現を!!
ついでに、TanahAbangでも工事が再び始まっており、Serpong線の停車位置がSerpong寄りに変更になっており、Duri側の先端部には入れなくなっています。
↑それに伴い、構内踏切の位置も変更に
構内踏切を廃止して、跨線橋を設置するのですね
跨線橋からTanahAbangの機関区を一望出来るようになったら、めっけもんですな。
これに関連して、いっこうにアンダーパスが完成しないManggarai・・・・。ようやく6・5~4・3番線ホーム間は掘り終わったようですが、低床ホーム側はこれからという感じ。ちょうどKFC前に掘削用のスペースが出現したばかり。
が、どうも社内で何やら議論がなされたのか、突如この1週間でこんな看板が出現しました↓↓
なんかまた、デザインが日本風だなぁ。乗車目標があれば、まさに;;
10両が到着すると構内踏切を塞いでしまいます
これまで、上記画像のような事象が発生した場合、旅客はぞろぞろと線路内を歩き出し、ホームに5番線ホームによじ登るという光景が日常茶飯事見受けられ、PKDもホームによじ登れないおばちゃんに手を貸すなど、線路内歩行が黙認されていましたが、突如禁止になった形です。いつもの流れで、突破しようとする人がかなりいましたが、PKDに制止され、注意をうけていました。これぞ典型的なインドネシアのやり方。昨日まで合法、今日から非合法で、警察のお縄、と。旅行者の皆様はこの辺だけは特にご留意下さい。自分の身は自分で守るしかありません。
さすがに社員も出て、案内していますね
久々のインフラ特集になってしまいました。
車両画像を出さないのもなんだかすっきりしないので、あとは撮影備忘録を。
・ネタ編成撮りなおし等々
8608F
8004F(ちょっと引き過ぎた・・・)
8610F撮り直し。この日はFeederでした。
6111F
ハエ4。新たな広告が出現
当該はサハ204-34。KCJの広告募集広告です。
マト68
青帯5817F!!これもFeeder運用。
こちらも新たな広告、H25
当該はサハ205-145。JobStreet.comの広告です。
この広告はもう1本(たぶんH18)お目見えしているようですので、また次回。
3本目のFeeder、6107F
青帯、8618F
6134F
Maja行き待ちの間、暇なので久しぶりにDuriで下車してきました。
当駅止のみですので、10連にはステップのみで対応
が、その結果、再びここの通行が許可されました
露天商とバトルが勃発して以来、ここのステップは撤去され、線路内からの駅構内立ち入り禁止の幕が大々的に貼りだされていましたが、なんだこの対応の変更は。自分の都合の良いように全て解釈するんですな、この会社は!!というか4番線って、10両ぴったり収まりきるんですね。
市場は分岐部で細々と営業中でした
なお、駅寄りのバラック街が、破壊されており、近いうちに空港線乗り入れ用の再開発が始まるかもしれません。
Majaから帰ってきてからこちらに移動。
特別車の配給。(この色はBali、Toraja,Nusantaraのどれでしたっけ??)
あれ、8610Fが車両交換でこちらに転出しています
H24に広告が追加
当該はサハ204-124。映画の広告ですが、セブンイレブンがバックについているようです。
最後にお目当て、ハエ31・・・・
ケツ切れした・・・・・(泣)
悔しいので乗ってきました。
車内
元車番は完全に隠ぺい
ステッカーは運用開始時に新デザインに交換されています
さすがにデビューしたてですので、小窓車に似合わず、ガンガンに冷房は効いていましたが、さすがに炎天下に丸2年近く放置されていたこともあり、車内化粧板等の日焼けはきになりましたね。まあ仕方ない。このままJatineragaまでいって、8612Fも賞味。
こんな画像ですみません・・・・
朝方のBekasi~Cakung間の線路トラブルで運用は大崩壊。まさか降りたらすぐ来るとは・・・・。
以上
コメント
コメント一覧
マジャ&パルンパンジャンへのプチ遠征、どうもお疲れ様でした!
こ、これがマジャ駅とは……(@o@)。
ボロ家に毛が生えたような小さな駅舎、低床ホームの有効長が全然足りないため、草むらから「よっこいしょ」の乗った1番線……。僅か数年前には一事が万事こんな調子だったのが、本当にはるか昔という気分です……。
ティガラクサの2面4線化は本当に何よりですね。ここにも夜間停泊させて、始発電車を設定することもできるでしょう。
というわけで、今後はStasiun Tenjoがいつまで現状のまま、昔ながらの雰囲気を保ってくれるのか、静かに注目し続けたいと思います。もっとも、複線化実現ということで、ずっと踏切が閉まりっぱなしという悲惨な (でも車内から見ると楽しい) 光景は過去のものとなったわけですが……。
ドゥリ駅のホーム端にステップが併設されたのは、構内撮影派にとっては朗報ですね♪ これが最初からずっとあれば……。
もっとも、ついに空港鉄道の具体的なイメージが明らかになりつつある中、ドゥリ駅の全面改造も始まりそうな感じですね。改めて零細商業者とのバトルが勃発しそうな気がしております。
どうもお久しぶりでございます。このネタならおっとっと様からコメントがいただけるだろうと待ってました(笑)この変化の面白さがあるからこそ、やっぱりジャカルタ鉄はやめられませんね。おっしゃる通り、Maja停車中にKFWの車内でばったりお会いしてしまったのが遠い昔のように感じます。そして、Tenjoが今後どのような変貌を遂げるのか、大いに注目したいところです。
Duri駅のこのステップは果たしていつまで残るやら・・・です。記事には書いていませんが、空港線Sudirman駅の建設もちょうど着工されたところで、まもなくDuriでもなんらかの工事が始まると思われます。ですので露天商たちと再バトルも必至では、と思います。撮影の際はお気を付けください。