約1か月かけて、周知徹底に努めてきました

バスウェイ、tjでは2013年の電子チケット化当初より、1回券を廃止しており、この1回券の販売継続がKCIの最後の良心かと思われましたが、ついに全廃へ舵を切りました。およそ半数がKMT利用に切り替わっているものの、依然としてKMTは怖いと言って「頑なに」使わないジジババ層とその家族がいるのも事実で、そのために駅改札付近は大混雑しており、この層の締め出しは、MRTJのようなスマートな鉄道への脱皮を掲げるKCIにとって、もはや回避出来ないものでした。周辺国を見てみても、チケットは電子化されど、1回券は残すのが常識ですが、このような強硬的な完全廃止に踏み切れるのも、観光客のことを考慮する必要のないジャカルタだからこそ、です。


MRTJはしっかりと1回券を発売していますが、カンプン住人の記念乗車もだいぶ落ち着き、発売しているものの、わざわざ購入するものなど大しておらず、改札口の混雑は問題になっていません。この1回券問題は、客層が全く異なるKCI特有の問題なのです。

なお、1回券廃止に踏み切れたのも、国営企業省が進める電子マネー普及政策があってのこと。公式コメントにも、しっかりと「スマートな社会を目指す、お上からの通達につき」と入れており、文句を言わず黙って従えという匂いがプンプンします。

まずは、都心へ通勤するホワイトカラー利用がメインの4駅(Taman Kotaが謎)に絞っており、大きな混乱なく本日からKMT専用駅への移行が実施されています。さすがに全駅一斉はヤバいとKCIも考えているようですが、今後ジワジワと専用駅が増えていくことになるのは明らかです。かつての自動改札導入に伴う(締め出された露天商による)大規模暴動までには至らないとは思いますが、平穏無事にKMTへの完全移行が進むことを願っています。

しかし、国営企業省としては駅での現金授受を廃止せよと言っていますから、いずれKMTへのチャージすら国営QR決済リンクアジャに統一されそうな気配ですので、旅行者はホント、どうすればいいのよって感じです・・・。カネを落とさない鉄ヲタなど、こちらからお断りってことなんでしょうな(笑)


とりあえず、ゴールデンカード探しの旅に出てみましたが、なんか柄が違う・・・。KARELついにKMTに登場！！でこれはこれで良いのですが、金色版はこれが売切れ次第・・・だそうです。まあ、この柄ならすぐに売り切れそうですね。

【8月2日16：00画像追加】
夕刻のSudirman駅でWiwik社長以下幹部を引き連れて、マスコミ対応をやっておりましたので、貼っておきます。

記者からもやはり、混乱は起きていないのかという質問がしきりになされていましたが、「1か月前から公式WEB、ソーシャルメディア、各駅、車内放送他で入念に告知してきたので問題はない」とWiwik社長はキリっと突っぱねました。本来広報部が対応するべきとは思いますが、エバ嬢なき今、今後は社長自らがメディア対応するのでしょうか。ちなみに、こっそりと今後の拡大について、聞いたところ、まずは4駅の様子を見てから決めるが、全駅に広めるのは難しいのではないか・・・とボソっと。KCIとしても、無理を承知で国営企業省からの指示を飲まねばならず、大変なんだな・・・と思いますね。中古車輸入禁止についても、また然り。

なお、KAREL柄の限定カードは午前中に売り切れたとのこと(笑)みんなコレクション好きだよねぇ。