
2つの空港アクセス線開業に伴う運用増で、
再整備&冷房化されたKRDI(Non AC)
しばらく間隔が空いてしまいましたがジョグジャカルタ新空港(New Yogyakarta International airport:YIA)アクセス列車の紹介です。従来、ジョグジャカルタの空港は市内に近いアジスチプト(マグウォ)空港(とはいえ渋滞にはまれば小1時間かかる、特にTrans Jogjaのバスには乗ってはいけない!!)でしたが、手狭なことが問題になっており、昨年5月に新空港がソフトオープンしており、現在はマグウォと新空港が併用されています。副大統領、マルフ尊師の公式ガセ情によれば3月末だかに新空港に完全移行し、マグウォは軍用空港となるそうです。

しかし、この新空港。問題は市内から40㎞近く離れていることで、アクセスが非常に悪い・・・。渋滞が無くとも1時間はかかるという有り様。市内からのダムリバスも未だ設定されておらず、毎度ながらのグダグダなスタートとなっています。
そんな中、空港アクセス鉄道に力を入れる運輸省は、新空港の開業と共に空港アクセス列車を設定しています。スカルノハッタやクアラナムのようにRailinkが運営しているわけではなく、国の補助金列車としてKAIが走らせて“あげている”という体を取っている(Cikampek行きLokalやPrameksと同じです)ため、外国人が乗るにはあまりにも不案内という、これまたトホホな状態。そもそも空港最寄り駅と案内されていているWojo駅は、従来のMaguwo駅と異なり、空港直結ではありません。Wojoからはダムリバス(有料)に乗り換えて、さらに15分だか20分乗るという悲惨な空港アクセス駅です。そもそも、Wojoなんて、従来は旅客列車の停車が1本もない信号所代用駅だったところ。ド田舎の小駅です。さすがに列車の時刻と接続するようにバスは出しているんでしょうけど。
さて、その空港アクセス補助金列車は2019年5月6日の新空港ソフトオープンと同時に、Maguwo~Yogyakarta~Wojo間に1往復の空港快速、KA Bandara YIAとして設定。さらに当時運行されていた毎日運転の臨時列車Solo Ekspres、それに定期格上げされた急行Joglosemarkerto(昔の特別快速Jogrokerto)とKetoarjo発着のPerameksの一部がWojoに停車し空港アクセスとに使えるようにしましたが、それにしても日に上下8本と、空港アクセス鉄道として正直オワッテいる状態でした。というか、前日には既に満席になっているPrameksなんて、有効本数としてカウント出来ませんし。さすがに運行開始当初はこっそりとリリースしましたが、それっきりで果たして走っているのかどうかすらわからない状態でした・・・。公式ページからは運行に関する情報無し。走らせてももうからない列車なので宣伝する必要などないのです。
7月になって、ようやく一部の列車がWojoに停車することをリリース
それにしても、本数少なすぎて使い物になりません
そのような暫定運行が長らく続けられていましたが、昨年12月のダイヤ改正から、気動車の整備が間に合ったということもあるのでしょうか、快速Bandara YIAの本格的運行が開始されました。ただ、こちらに関するリリースはKAIから一切なし。ダンマリを通し続けています。補助金列車のやる気の無さは別格ですよね。
そんなわけで、実際に見に行かなければ詳細はわからないので、先日のジョグジャ訪問のメインテーマとしました。が、駅にすら一切の案内無し。切符売り場に行っても、時刻表も列車案内も何も貼っていない!!座席数が限られているので、地元民以外に乗ってもらいたくないというのが理由なんでしょうけど、空港アクセス列車をチカンペック行きの走る貧民窟と同じ扱いにするなと言いたいですね(当然走る貧民窟の案内は公式から一切の案内はありません)。
Yogyakartaの駅は快速用窓口と特急用の窓口を完全分離しているので、快速用窓口くらいには、何らかの案内があるだろうと思っていたのですが・・・。これは酷い。まさかここから空港アクセス列車が出ているなど、何も知らない外国人が気づけるわけもありません。
唯一、時刻を知る方法はKAIの公式アプリ、KAI Accessからです。従来、長距離特急・急行に限られていましたが、一部の普通列車の購入が国営QR決済アプリLinkajaと紐づけることで出来るようになりました(外国人にはハードル高すぎ、Go PayやOVOと連携してもらいたいですが無理でしょう)。なので、時刻表のみはそちらで確認が可能。ただ、Wojo駅の名前を知らないと出せないというのは、一般観光客には無理でしょう。。
まあ、本数に偏りがあるものの、なんとか使える本数になっています。なお、一部の列車はKebumenまで直通運転をしており、山間部の集落からの空港アクセスを確保しています。とはいえ、こんなことしたら満席で取れないPrameksの代用として使う地元民が出てくるわけで、今後、空港が本格運用された際には本来の空港利用客が乗れないという事態にもなりそうです。現状のマグウォなんて駅前が空港なのに、定員に達してしまうらめ、土日を中心として当日券の販売は事実上行っていないわけですから・・・。だからこそ、早く電化して、KCIにしろと・・・。

Kebumen行きのBandara YIA
さすがに良く乗っています
(元非冷房KRDI)
ただ、現状はどの列車もガラガラ、知る人ぞ知る列車と言える状態です。案の定、Kebumen行きはかなり乗っていましたけど。乗車希望の人は、Yogyakarta駅の南口、Tiket Go ShowのPrameks用窓口で3時間前からチケットを発売していますので、そちらで挑戦してください。Wojoからの乗車は、窓口は1つしかないですから、迷うこともないでしょう。

元非冷房KRDIは先頭車の半室を冷房用発電用ディーゼルで潰しました
冷房装置はINKA製ではなく、Termorail製

Termorailのロゴ

くどいようですが、元Weyumpu用の冷房KRDI
こちらは2扉で窓も一部を除き固定窓
冷房もコンパクト

KRDIのBandara YIAサボはレアになるかも?








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