
まるで開業前の光景のよう・・・
ちなみにコロナ期間中に広告が一部外さています
【電車を止めるな!!コロナウイルスは人口抑制の起爆剤!?】でお伝えしている通り、MRTJは4月20日から運行本数を従来の20分ヘッドから30分ヘッドに拡大、さらに地上区間で利用者の少ないHajinawi、Blok A、ASEANの営業を休止し、MRTJで初の通過運転を開始していました。KCIが全くジャカルタへの通勤客の流入を阻止出来ていない(もはや6:00~18:00のみ運行を認めると言う州知事令は有名無実化)
のとは対照的に、ジャカルタ州内で完結、かつジャカルタ州知事の管理下に置かれているMRTJでは、高い実行力で通勤客の排除に成功しています。

さらに、このコロナダイヤ期間中にJak Lingkoロゴの掲出も始まっています
平常運転に戻ったらJak Lingko x オリジナル帯を撮らないと!!
まあ、実行力云々いう前にMRTJの沿線住民がテレワークへ容易に移行できる高所得者層であることの証でもあるわけで、ジャカルタ市内で大規模な社会的制限(PSBB)が開始された4月10日過ぎには、ほぼ乗客がいない状態だったわけですが、その乗客のいない駅を営業するのが合理的でないということなのか、それともパフォーマンスなのか、鉄ヲタ的にはアツすぎる通過運転を開始したのでした・・・。マジで、将来急行運転をするようなことがあれば、この停車駅ですよ(100%あり得ませんが)。しかも、それだけにとどまらず、23日にからは地下区間でも乗降客の少ないIstora、Setia Budiの営業を休止し通過扱いに。まさにBlok Mで緩急接続するのにちょうど良い停車駅になっており、このまま推移するのかと思いきや・・・。
なんと、27日からはSenayan、Bendungan Hilirすらも営業を休止。Blok M~Dukuh Atas間ノンストップと言うものすごいダイヤ設定となったのです。なお、通過駅の利便性を補完するために、TJに1V系統を臨時設定し、代行バスとして運行しています(MRTJ駅のバス停にしか止まらないという、これはこれでネタの急行バス)。もはやここまでくると、何のために走らせているのかということになってきますので、走っているうちに史上初、そして最後となるかもしれないMRTJ特急電車に乗車してきました。
Sudirmanで朝練を済まし、いかんせん30分毎にしか走らないので、時間を見計らってMRT駅へ。入り口で行き先や乗車目的、在測証明書の提示などの検問があるのかと思いきや、普段通り手荷物チェック、それに検温を行い、しれっと入場。KCIのボゴール、デポック、ブカシでは軍人、警察総動員で乗客に圧力をかけていながら、全く抑止力がないわけですが、ジャカルタ市民は一応言われたことは守っていると認識されているのでしょう。

30分に1本しか来ないMRTJ・・・
なお、駅での案内はポスター掲示含め、Dukuh Atas駅には一切なく(Lebak Bulusには改札口に書いてありました)、接近放送はいつも通り。車内の自動放送は発車後、しれっと次はBlok Mと放送していました。同じ号車に乗っていた人は、どうもSenayanで降りるにもかかわらず、知らずに乗ってしまったようで、セキリュティに訪ねていました。ブロックMからバスで戻ってくださいね。

写真は上り列車、Cipete Raya発車後のディスプレイ
次の停車駅のBlok Mを表示中だが、Haji Nawai通過後に消灯する
私の推測に過ぎませんが、将来的な大規模デモや災害を見越した予行演習的なものも含まれているのではと、個人的には思います。ATO運転パターンにも、初めからこのような通過モードが設定されているのは、そもそもこのような災害時に、一時的に駅を通過させることを想定しているからです。ドア扱いをしないだけで、運転停車なのかな?とも思いましたが、実際に通過運転を行い、車内表示にも対応していることから、このような扱いは初めから想定内であることが伺えます。
コロナ対策とは言っているものの、そもそも沿線オフィスが全て閉鎖されており利用者がいない中、一部駅の通過させたところで、何ら効果はなく、いっそのこと運転見合わせにしてしまった方が、手っ取り早いという状況ですので、コロナとはあくまでも建前であって、本音は別のところにあるとみて間違いないでしょう。このまま行くと、5月中頃か末にはフェードアウトして、完全運転見合わせになるのかもしれません。最低限の輸送力としてTJ1Vを走らせておけば、何ら不都合はないわけですし。
それにしても特急運転の様子は言葉ではなかなか伝わりませんので、
続きは動画でお楽しみ下さい。
通常時のMRTJの様子はこちらから。







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