
国勢調査ラッピングの解除された6132F
先日のMRTJコロナ特別ダイヤの記事、思わぬ方向で話題になっているようです。というのも、いっときオール広告ラッピング化されたMRTJ車両、コロナ禍の影響なのか、単に契約切れが増えたのかはわかりませんが、原色の復帰が確認されています。どうも、巷では一度広告ラッピングにしてしまうと、二度と原色復帰出来ないと悲観されていたようで、まさかの原色復帰に驚きの声があるようです。
おそらく、インドネシアの広告ラッピングの品質の悪さばかりが、独り歩きしてしまっているのでしょう。実際問題ラッピングの質が悪いのは事実で、ラッピング解除後に帯が剥がれて、日本時代の帯が出てきてしまったというのも、折に触れてこちらでも紹介してきています。特にアルミとの相性が悪く、ラッピング解除後にシール材が完全に剥がれず、車体が黒ずんでしまうという事態になっており、KCIはここ数年間、アルミ車へのラッピングを原則中止していました。
しかし、これもお伝えしている通り、昨年7月頃には自社広告を用いた試験ラッピングをメトロ6000系6127Fに実施しており、その後、昨年末頃からアルミ車へのラッピングが急拡大しています。そのとき、車体裾部に、こっそりとスリーエム社のロゴが入っており、ラッピング材をローカルブランドからスリーエム社製へと変更していることが伺えました。おそらくMRTJに採用されたのをきっかけに、スリーエムがKCIにも売り込んだのだろうと、他の記事でも書いていたような気がしますが、今回MRTJのラッピングがきれいさっぱり剥がされたことにより、それが9割方確定となりました。MRTJもKCIのラッピング剥離後の酷さを知っていたのでしょう。さすがに高い金を払った新車ですから、さすがに質の悪いローカルブランドのラッピングをするわけには行かないというものでしょう。ともあれ、MRTJがスリーエムを採用したことにより、KCIのラッピングにも波及したということで、非常に良い相乗効果です。
昨年7月のアルミ車へのラッピング掲出試験の様子はこちら
すでに、この効果はてきめんに表れており、一時アクアのフルラッピングになった203系マト69編成も何事もなかったかのように原色に復帰しています。メトロ6000系でも、昨年末6131Fがフルラッピングになっていますが、その後しれっと原色に戻っています。なかなかアップする機会がなく、というかアップしても需要がないと思っていましたので、比較記事を書いていなかったのですが(さりげなく6131Fだけは上げていましたけどね→【メトロ6000系のラッピング車動向】)、ちょうど6132Fのフルラッピングの記事を書いていまして、一部号車のラッピングが解除されたことから、アップしてみようと思います。
昨年12月からアルミ車への広告ラッピングが一気に進みました

先日までは真っ青なラッピングだった2両
綺麗に剥がされています
先日まではこのようにフルラッピングでした
今回契約が終了した国勢調査の広告ですが、黄緑色のレモニロと同じく、かなりの両数に掲出しており、205系も含めて出していましたので、素材が気になっていました。ただ、今回このようい綺麗に剥がされたことから、205系分も含め、新素材に変更されていることが伺えます。
しかし、そこはKCIクオリティというかインドネシアクオリティというか、広告代理店が在庫として旧タイプのものも若干抱えているようで、アルミ車への掲出禁止にもかかわらず、間違えてラッピングしているという例もわずかながら見受けられます。
しかし、そこはKCIクオリティというかインドネシアクオリティというか、広告代理店が在庫として旧タイプのものも若干抱えているようで、アルミ車への掲出禁止にもかかわらず、間違えてラッピングしているという例もわずかながら見受けられます。

6122F

何の広告が出ていたのかは忘れましたが、
相変わらずトホホ・・・ですね
なお、ラッピング撤去後の車体汚れと塗装乱れに対しては広告代理店側にペナルティが課せられているようです。その後数週間観察していましたが、夜な夜な車体を磨いているようで、少しは綺麗になっていました。
おまけ




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