
インドネシアらしからぬ近未来風景を行くソロ空港鉄道
中部ジャワ、ジョグジャ地区を巡る鉄道事情がめまぐるしく変化する1年です。ジョグジャカルタ新国際空港(YIA)の着陸回数拡大に合わせ、2019年12月1日のダイヤ改正から本運行を開始したジョグジャ空港快速(KA BANDARA YIA)に引き続き、2019年12月29日からソロ空港線がソフト開業しています。新線建設が間に合わず既存のウォジョ駅からバス連絡というジョグジャと異なり、ソロ空港線はソロ‐スマラン線のカディピロ駅から分岐し、高速道路沿いに約9.7㎞の単線新線を建設し、ソロ、アディスマルノ国際空港(BIAS)のターミナルに乗り入れを行っています。

新線区間はほぼ高速道路を並行し、最高速度80㎞/hで飛ばしてゆきます
ソロ国際空港自体は昔からあるもので、今回空港鉄道が新たに開業したかたちですが、お隣ジョグジャとはわずか60㎞しか離れていないというのに贅沢なことで・・・。観光客の便宜及びジョグジャ国王への忖度?から、無理やり軍用空港の旧ジョグジャ(マグウォ)空港を民間にも開放していたわけですが、ソロ~ジョグジャ間が電化され、コミューターがバンバン行き交うようになれば、60分ちょっとで結ばれます。それこそソロ空港線も一括電化してしまえば、莫大な金をかけて巨大ジョグジャ新空港なんて作る必要なかったような気がしますが??
そのマグウォ空港は3月末に軍用空港に戻り、全ての国内線、国際線は新ジョグジャ空港発着に切り替わり、盛大にセレモニーが実施されるはずたったところ・・・コロナ禍に突入。巨大なジョグジャ新空港は中国人観光客を当て込んだジョコウィの肝入り事業で進められましたが、罰が当たったという他ありません(笑)。数か月前に、当の本人は人影もなく、真っ暗になってしまった新空港に降り立ち、「インドネシアで一番素晴らしい空港」に認定し自画自賛していましたが・・・。まあ、そんなわけで大統領の息がかかっていることもあってか、ジョグジャ空港快速は細々とこのコロナ禍でも運行を続けています。

アディスマルノ国際空港駅に到着した空港快速
駅は立派な高架上にあります

空港線のソロバラパン駅入り口
跨線橋を渡った先にあります
(PRAMEKS用窓口では切符の発売や案内はされていませんので注意!!)

スカイブリッジと名付けられたこの跨線橋の一番奥に空港線乗り場があります
KAIは利用者を歩かせるのが大好きですね!!

右の丸っこい駅舎が空港線用・左が従来のソロバラパン駅
分離する意味が本当にわからない

「運行状況は駅でお確かめください」のホワイトボード
HABISは地元民に買い占められ乗車できない列車(というかほぼ全部じゃん)
※ソフトオープン初期の状況

全く空港利用者でない地元民でいっぱい
これでは世の中に空港線開業しましたとアピールできませんよね
と、ここまでの5枚は1月に撮影
一方でコロナ禍のとばっちりをもろに受けているのがソロ空港線。せっかく新線まで作ったのにトホホです・・・。12月29日のソフト開業以来、2020年2月29日まで無料乗車期間で、当初はカディピロ民に占領され(時刻表上は30分毎34往復ありましたが、実際には半数は運休になっていました)、一般客が乗れないこともありましたが、徐々に陰りが見え始めてきました。結局空気輸送が始まったことから、2月21日から急遽、クラテンまでの延長運転を開始。ソロ空港線はKAIの運行であるものの、スカルノハッタ式の独立した運行となる予定でしたが、早々にその概念が崩壊しています(スカルノハッタもブカシ延長とかやってましたね、そういや)。

ホームは無駄にホームドア付きで無駄なプライド全開
これで、満席でPRAMEKSに乗れなかった客が流れ込み(ただしソロ→クラテン方面は発車する駅が異なるので知っている人以外気づかない)、ようやく2運用で回すようになりました。とはいえ、距離があるので運転間隔はなし崩し的に拡大。もう何の計画性もないわけですが・・・。その後、3月1日から料金も徴収するようになりました。ただ、引き続きソフトオープニングということで、時刻表・運行状況の公開はなし(駅でその日の貼りだしを見るしかありません)。チケット購入は発車直前に駅の窓口のみで発売。運休になっても文句言うな!といういつものスタイル。ただ、これでデフォルトが決まり、4月から本開業と見られていた矢先、ゼロだったコロナ感染者が3月中旬に爆発的wに拡大し、空港鉄道は急転直下の危機に直面してしまったわけです。ですから、一部の地元紙を除き、全く報道すらされていない(KAI公式にも存在しない路線になっていますので・・・)残念なソロ空港線。じゃか新はおろか、アジアトラベルなんちゃら系のサイトにすら紹介されていないというのは、流石に可哀そうな気も・・・。本開業を迎える前に休止に追い込まるとは、まさかの事態という他ありません。

クラテン駅の切符売り場
空港快速の窓口は閉まっています・・・
そのマグウォ空港は3月末に軍用空港に戻り、全ての国内線、国際線は新ジョグジャ空港発着に切り替わり、盛大にセレモニーが実施されるはずたったところ・・・コロナ禍に突入。巨大なジョグジャ新空港は中国人観光客を当て込んだジョコウィの肝入り事業で進められましたが、罰が当たったという他ありません(笑)。数か月前に、当の本人は人影もなく、真っ暗になってしまった新空港に降り立ち、「インドネシアで一番素晴らしい空港」に認定し自画自賛していましたが・・・。まあ、そんなわけで大統領の息がかかっていることもあってか、ジョグジャ空港快速は細々とこのコロナ禍でも運行を続けています。

アディスマルノ国際空港駅に到着した空港快速
駅は立派な高架上にあります

空港線のソロバラパン駅入り口
跨線橋を渡った先にあります
(PRAMEKS用窓口では切符の発売や案内はされていませんので注意!!)

スカイブリッジと名付けられたこの跨線橋の一番奥に空港線乗り場があります
KAIは利用者を歩かせるのが大好きですね!!

右の丸っこい駅舎が空港線用・左が従来のソロバラパン駅
分離する意味が本当にわからない

「運行状況は駅でお確かめください」のホワイトボード
HABISは地元民に買い占められ乗車できない列車(というかほぼ全部じゃん)
※ソフトオープン初期の状況

全く空港利用者でない地元民でいっぱい
これでは世の中に空港線開業しましたとアピールできませんよね
と、ここまでの5枚は1月に撮影
一方でコロナ禍のとばっちりをもろに受けているのがソロ空港線。せっかく新線まで作ったのにトホホです・・・。12月29日のソフト開業以来、2020年2月29日まで無料乗車期間で、当初はカディピロ民に占領され(時刻表上は30分毎34往復ありましたが、実際には半数は運休になっていました)、一般客が乗れないこともありましたが、徐々に陰りが見え始めてきました。結局空気輸送が始まったことから、2月21日から急遽、クラテンまでの延長運転を開始。ソロ空港線はKAIの運行であるものの、スカルノハッタ式の独立した運行となる予定でしたが、早々にその概念が崩壊しています(スカルノハッタもブカシ延長とかやってましたね、そういや)。

ホームは無駄にホームドア付きで無駄なプライド全開
これで、満席でPRAMEKSに乗れなかった客が流れ込み(ただしソロ→クラテン方面は発車する駅が異なるので知っている人以外気づかない)、ようやく2運用で回すようになりました。とはいえ、距離があるので運転間隔はなし崩し的に拡大。もう何の計画性もないわけですが・・・。その後、3月1日から料金も徴収するようになりました。ただ、引き続きソフトオープニングということで、時刻表・運行状況の公開はなし(駅でその日の貼りだしを見るしかありません)。チケット購入は発車直前に駅の窓口のみで発売。運休になっても文句言うな!といういつものスタイル。ただ、これでデフォルトが決まり、4月から本開業と見られていた矢先、ゼロだったコロナ感染者が3月中旬に爆発的wに拡大し、空港鉄道は急転直下の危機に直面してしまったわけです。ですから、一部の地元紙を除き、全く報道すらされていない(KAI公式にも存在しない路線になっていますので・・・)残念なソロ空港線。じゃか新はおろか、アジアトラベルなんちゃら系のサイトにすら紹介されていないというのは、流石に可哀そうな気も・・・。本開業を迎える前に休止に追い込まるとは、まさかの事態という他ありません。

クラテン駅の切符売り場
空港快速の窓口は閉まっています・・・
そんなわけで、幻の空港鉄道として消滅する前に長距離列車の運行停止と抗体検査義務付けの直前、滑り込みセーフで私が乗りに行ったのが3月28日のこと。確か、翌日から全列車運行停止とかそんな話だったはずで、以来、止まったまま・・・。しかも、Wikiを見ると運行停止は3月21日になっていたりと、謎すぎます。まあ、私が乗ったときにも、既に駅に何の貼りだしもされておらず、もう止まっているのかと思いきや、窓口の姉ちゃんを問いただすと、ああ、そんな列車もあったっけ?とめちゃくちゃ嫌な顔をされてチケット発券されたのを思い出します。ただ、このときに2運用中1運用は設定取り消しになっており、2~3時間に1本というすさまじい本数になっていました。

貸切の車内
頭が見えているのは車掌、それに鉄道警察数名、非常用のINKAスタッフ等々で
毎度の客より運行要員が多いと言ういつものスタイル(笑)
チケットを売る気もないのでは、当然客など私以外の他に無しという有り様。なお、このとき料金はソロ~空港間で10000ルピア、クラテン~空港間で15000ルピア、クラテン~ソロ~カディピロ間が10000ルピアでした。空港線内で一気に値上がるのはいつものことですが、たかだが50円というのが中部ジャワ価格で良いですね。当初はスカルノハッタ方式に種別は特急か急行になるはずで、高額な料金をふんだくる計画だったのではと察しますが、身の丈知らずだったということでしょう。スディルマンバル/BNIシティと共に空港線ソロバラパンは本開業を前に無用の長物になってしまいました・・・。一時は国内全ての空港に空港特急を!!くらいまで叫ばれていましたが、そもそもシステムとしてこの国と相性が合わないことに加え、コロナ禍も重なり、今後、空港鉄道は作られなくなるのではないでしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが、お待たせしました。特別付録「幻に終わった気動車天国」ソロ~ジョグジャ都市間時刻表です。まさかこんな世の中になってしまうとはつゆ知らず、実は「ジャカ鉄撮影地ガイド‐ジョグジャ拡大版2020‐」を4月頃に発行するべく、準備を進めており、未だに1本化された時刻表が存在しないジョグジャ地区の時刻データもちまちま集めて作成しておりました。ソロ空港線がクラテンに延長された3月上旬時点のものでしたが、3週間弱で消えた幻の時刻表と化しお蔵入りになってしまいました。全く需要のないものをアップしても・・・と思っていましたが、このところ俄かにジョグジャがホットワードになっていることもあり、せっかくですので公開。PRAMEKS10往復、ジョグジャ空港快速ありと、カラフルな気動車が行き交う、一瞬にして消え去った華やかな時代をお楽しみ下さい。なお、撮影用時刻表として作成していたため、早朝及び夕方以降の長距離特急・急行は紙面の都合上割愛しています。
※注意
主要駅のみの表示です
設定上、末尾の0が表示されていません。1.1は1.10、1は1.00に置き換えてください。
通過のレ表記は入れていません。空欄が通過、色のないところは経由なしとお考え下さい。
駅貼り時刻表等からの切り貼りです。実際と多少異なる可能性がありますが、当方では一切の責任を負いません。
※現在の運行状況
PRAMEKS:全列車運転再開
エアポートYIA:801~804のみ運転
BIAS(ソロ空港快速):全列車運休
特急・急行:一部のみ運転。なお、10月28日~11月1日のムハンマド生誕祭に伴う連休に合わせ、運転を行う列車もあり。詳しくはネット予約画面からお確かめください。

貸切の車内
頭が見えているのは車掌、それに鉄道警察数名、非常用のINKAスタッフ等々で
毎度の客より運行要員が多いと言ういつものスタイル(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、お待たせしました。特別付録「幻に終わった気動車天国」ソロ~ジョグジャ都市間時刻表です。まさかこんな世の中になってしまうとはつゆ知らず、実は「ジャカ鉄撮影地ガイド‐ジョグジャ拡大版2020‐」を4月頃に発行するべく、準備を進めており、未だに1本化された時刻表が存在しないジョグジャ地区の時刻データもちまちま集めて作成しておりました。ソロ空港線がクラテンに延長された3月上旬時点のものでしたが、3週間弱で消えた幻の時刻表と化しお蔵入りになってしまいました。全く需要のないものをアップしても・・・と思っていましたが、このところ俄かにジョグジャがホットワードになっていることもあり、せっかくですので公開。PRAMEKS10往復、ジョグジャ空港快速ありと、カラフルな気動車が行き交う、一瞬にして消え去った華やかな時代をお楽しみ下さい。なお、撮影用時刻表として作成していたため、早朝及び夕方以降の長距離特急・急行は紙面の都合上割愛しています。
※注意
主要駅のみの表示です
設定上、末尾の0が表示されていません。1.1は1.10、1は1.00に置き換えてください。
通過のレ表記は入れていません。空欄が通過、色のないところは経由なしとお考え下さい。
駅貼り時刻表等からの切り貼りです。実際と多少異なる可能性がありますが、当方では一切の責任を負いません。
※現在の運行状況
PRAMEKS:全列車運転再開
エアポートYIA:801~804のみ運転
BIAS(ソロ空港快速):全列車運休
特急・急行:一部のみ運転。なお、10月28日~11月1日のムハンマド生誕祭に伴う連休に合わせ、運転を行う列車もあり。詳しくはネット予約画面からお確かめください。







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