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誘導されて日中のマンガライ4番線に入線する廃車回送

急遽予定を変更してお送りしています。公式ガセ情によれば11月10日開業とされていたジョグジャカルタ~クラテン間の電化暫定開業ですが、大人の事情により月末以降に延期となりました。タヌキの親父が10日までにオペレーション側の準備をしろ!と言うので慌てて用意したKCIに言わせれば、とんだとばっちりでしょう。あまりの急ぎっぷりに、空港線よろしく土壇場で走らせてしまうのではと、私もとりあえずはタヌキ親父の言うことを信用し、本日分の投稿を開けておりましたが、ダメでしたね。

結局、KFW2本を用いた試運転は5日、6日にクラテン~ブランバナン間で1~2往復実施されたのみで、未だにジョグジャカルタ駅に乗り入れを行っていません。国産車KFWであれば、車両限界等の問題はなんらないはずで、各編成初回試運転で問題がないのならば実際のダイヤに則って2本回しで試運転に移行して然るべきです。KCIもそのために運転士をスタンバイさせているわけで、全くKFWがその後の動きを見せないというのは、何か問題があるのでしょう。ブランバナン~ジョグジャカルタ間の電力設備がまだ調整中とかそういう話なのかもしれません。ジョグジャカルタ留置だったTs3が通電試験をジョグジャカルタで行わずに機関車配給されていることからも、その可能性が高そうです。

※以下11月11日21時追記
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ようやく2編成を同時に用いた試運転が開始
画像提供:Mamuri様

その後のKFW試運転ですが、10日には引き続きクラテン~ブランバナン間での低速による性能確認試運転を2往復(1往復ずつ編成を取り替えている模様)実施しています。そして11日からは、ようやく営業を想定した2編成同時施行(各編成1往復)の試運転が開始されました。また最高速度が営業最高速度90㎞/hを上回る100㎞/h(この区間の客車特急・急行はもともと100㎞/h運転です)に引き上げられており、同時に高速性能の確認も兼ねているものと思われます。ただし、試運転区間は引き続きクラテン~ブランバナン間のみであり、マグウォ、ルンプヤンガン、ジョグジャカルタ駅への乗り入れは実現していません。

そして、やはり気になるのは長距離列車への給水設備が架線と同じ高さにあることで、現状作業員が屋根に登って作業をしていることを考えると、そのまま通電させるのは危険すぎるというものです。そういえば、給水設備と架線が併用されているパサールスネンってどうしているんでしたっけね??盲点でした。たしか、給水設備が低い位置あったとかそんなもんだと記憶していますが。ジョグジャの場合、そのような対応が難しいことから、近距離ホーム側での給水作業を無くす等の調整が必要です。今後のジョグジャウォッチングでどのような対応を取っているのか楽しみです。

さて、そんなこんなで、“開業式典が開かれるまでお披露目できない”205系は2本目となるM22編成の転属配給が一旦取り消しになっています(今後配給されることに変わりありませんが)。205系のメンテナンススタッフも皆さんジャカルタに引き上げていますので、当分205系に関する動きはないのでしょう。

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そろそろ廃車・休車群の整理をしないとマズイです

一方、早ければ週末には着岸しそうな武蔵野線205系第12(最終)陣。既にデポック電車区が満線なのは既報の通りですが、M22&M23編成のジョグジャ転属と、M6編成の組み替えで2本分の空きスペースを確保、もう1本分は前回同様、05系のブカシ疎開で乗り切るのかと思われていました。しかし、M22編成の配給が取りやめになったことから、少なくとも稼働の少ない2本をどこかに疎開する必要が出てきました。先日完成したランカスビトゥン電留線疎開という隠し玉もないわけではありません(メトロチョッパが疎開したらネタ)が・・・。

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コロナで学校休み&平日日中施行ネタということでガキ鉄大集合(笑)
10月28日施行分

そんな中、これもちらっと前にお知らせしていますが、10月からKAI客車のプルワカルタ廃回が再開されています。Balaiyasa Manggaraiからのみならず、第二事業部管内からも廃車回送が実施されており、トータルすると既に4~5回施行されているものと思われます。絶対的にマニアが列車に乗る頻度が減っていますので、地方駅の様子が全然伝わってこないのですが、おそらく既に新たな山脈が築かれているものと思われます。また、プルワカルタ以外では、今回初となるテガル駅構内にも山が出現しています。併設されているBalaiyasa Tegalは滅多に御開帳されることがなく、謎に包まれているのですが、かねてから構内に日車KRD(MCW)をはじめとした廃車体がゴロゴロしているという噂で、その廃車体が今後の解体準備として、駅構内に移動してきています。列車旅が解禁されたら早く見に行きたい・・・(ただし、柵に覆われているため、見えるのは二段目の一部のみ、プルワカルタも同様の処理がされているという話)。

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今のキッズたちにはきっと青胴K1が珍しいのでしょう

Balaiyasa Manggaraiでは、I氏による5S運動真っただ中ですから、廃車回送が続けば、敷地内に残るのは猫バス6151F、6181F(及び配給の出来ない台枠のイカれた事故車諸々)だけとなり、これだけを残しておくとも思えませんので、いい加減これらも配給されるのではと思います。同時にデポック電車区に引き続き留置中のKAI所有の廃車、1080F、1090F、5809F、及びデポックバルの5817Fも客車の配給次第では留置スペースが出来ますので、第12陣到着前にManggaraiに配給されるかもしれません。廃車と言えど、5817Fはまだ自走が出来ますから、しれっと移動してしまうそうな気もします。KCI所属の廃車5本は配給用の鎖溶接の準備が出来ていませんので、第12陣には間に合いませんし。いずれにせよ年末にかけて、車両を巡る動きが激しくなりそうです。


マンガライまでの廃回から1年以上・・・果たしていつその先が施行されるのでしょうか

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戻ってきた台車

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戦後賠償以降、脈々と導入されてきた日本式の台車

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近車銘板の残っているものもありました

なお、この28日には前回のプルワカルタ配給分の台車返却もありました。要するに既にあちらにはお山が出来ている証ですが、台車だけは予備品としてまだまだ保管しておくのですね。15年以降の新型客車以前の車両になら基本的にどれでも使いまわしが効きますからね。

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