
新生KAIマークを掲げ、電化されたジョグジャカルタ駅に
入線する快速プラメクス
先日のジョグジャ遠征では205系配給・試運転、そしてKFW試運転に加えて、電車によって置き換えられる元Holec電車改造の電気式気動車(KRDE)、快速プラメクスの撮影もノルマでした。これまでKRDEは、ジョグジャに行く機会があれば、その都度撮りだめてきましたが、今年に入ってからというものの、コロナウイルス拡大による移動制限直前の3月末以来のご無沙汰・・・。日に日に架線柱が立ち始め、目まぐるしい変貌を遂げるまさに過渡期といった風景を、可能ならばもっと楽しみたかったわけですが、コロナ禍に中部ジャワはいかんせん遠すぎます・・・。
気軽に飛行機と列車に乗れないのが痛すぎるというのもありますが、行ったところで日に10往復のプラメクス以外の特急・急行がほぼ壊滅状態・・・。確かにHolec改造の電気式気動車が再び架線下を走るというのはネタではありますが、普段、長距離と合わせれば多いときには10分~20分間隔にジャンジャン列車がやってくる、往年の北陸本線の如くの特急街道であることを考えると、どうしても歩留まりが悪く、足が向かなかったというのが実情です。そして、気づけば電化開業も間近・・・。架線下電気式気動車という摩訶不思議な光景を見られるのも、もうこれが最後のチャンスになってしまいました。
試運転も終わってしまい開業の兆しが見えません
計算違いだったのは運輸省の公式通り11月上旬に開業しなかったことです。もし、11月上旬にジョグジャ~クラテン間が先行開業していれば、ジョグジャ~ソロ間直通の電気式気動車10往復に加え、ジョグジャ~クラテン間区間運転の電車10往復が加わり、気動車・電車入り乱れの展開が待ち受けていたわけです。しかし、そんな鉄ヲタ祭りは夢に終わってしまう可能性が高くなっています。早くも1週間前になってしまった205系&KFWの試運転ですが、それ以来、全く施行されていません。特にトラブルがあったというわけでもないのですが、もはやクラテン先行開業すら諦めてしまったのでは・・・と思われるほどのトーンダウン。本来ならば営業想定ダイヤでの走行試験に移行して然るべきなのですが・・・。

こんな横断幕まで作ったのに
11月3日~8日にクラテン~ジョグジャ間の試運転は行われませんでした・・・
今頃、「祭り」のはずだったんだけどなぁ
もしかして、ソロまでの一括開業になるのでは・・・という不安がよぎります。ソロ一括開業になった場合、快速プラメクス10往復は丸々電車に置き換えられてしまい、そのまま廃止という運命をたどるでしょう。若干本数は増えるのでしょうが、電車&気動車で20往復という展開は期待できません。気になるのは先日の試運転でガウォックまで入線していることで、もはやガウォックの1駅先がソロ(プルウォサリ)ですので、わざわざ1駅間のためにプラメクスを暫定存続させるとは思えないからです。
※最新の情報によると、18日からジョグジャカルタ~ガウォック間で1日6往復の乗務員訓練が開始されています。年末まで2週間ほど実施される予定です。これが済めば年明けにガウォックまで開業出来ますが、果たしてどうなるのでしょう??そうこうしているうちにソロ付近の工事も完了するような??
そんなわけで、先週のジョグジャ訪問時にはHolec KRDEの撮影にも力を入れなければならなかったのですが、雲・雲・雲に雨ですよ・・・。特にこの時期、午前中に順光になる箇所がほとんどなく(線路南側に低いケーブルがずっと張り巡らされているため)、昼以降がが撮りどきなのですが、当然昼になれば雲がもくもく湧いてくるわけで、全く晴れ画像を撮れませんでした・・・。

空も白いし、列車も白いし・・・
まあ、記録することに意義がありますので、撮らなければならいのですが、それにしてもHolecが再び架線の下を元気に走っているというのが可笑しすぎます。パンタこそ無く、見れば気動車ということはすぐにわかるのですが、ネタ過ぎですね。ジャカルタを左遷され、そした今、再びジャカルタを左遷された電車に置き換えられてしまうとは、歴史は繰り返します。現状、本格的に近郊列車が運行されているのがジャボデタベック圏とジョグジャ~ソロ間(加えてバンドン近郊がありますが、こちらは客車化に舵を切りましたので・・・)しかないわけですから、地方転配という概念がある以上、この流れになりますよね。遡れば、ジャカルタから日車KRD、MCW302もジョグジャに転出し、Holecに置き換えられているわけですから。ただ、今回はそこに電化という要素が加わったために、可笑しな光景が生まれているのです。

原色フェイスはHolecオリジナルの面影をも感じさせます
それにしても、14時なのにこの暗さ・・・

ジョグジャの現美新幹線??
バティック編成も来てくれたのにこれまた真っ白・・・

原色フェイスはHolecオリジナルの面影をも感じさせます
それにしても、14時なのにこの暗さ・・・

ジョグジャの現美新幹線??
バティック編成も来てくれたのにこれまた真っ白・・・
ジョグジャとソロという、そこそこの規模の都市が60㎞圏内に並んでいるというのは、インドネシアではなかなか珍しい例。両都市間は古くから移動需要が旺盛で、1960年代にインドネシア初の気動車、白馬(Kuda Putih)号ことドイツ製のMCDW300が導入されたのもこの区間です。快速プラメクスの始祖とも紹介される白馬号ですが、結局お守が出来ず、運用離脱は早く1970~1980年代には既に客車列車化されていたようです。再び気動車が復活したのは日車KRD、MCW302がジャカルタから転入してきた1998年のこと。しかし、インドネシアはまさに不景気の真っただ中にあり、これまたお守が出来ず2006年にはHolec改造のKRDE(非冷房車)の投入も始まっています。しばらくはこれらKRD、KRDEの併用時代が続きましたが、2012年にHolec改造のKRDEの二次車(冷房タイプ)、さらにメダン空港線向けに冷房改造されたMCW302も加わる(デビュー当時冷房車を使う列車は快速スリウィダリとして区別、2015年にプラメクスと統合)など、この頃は非常に華やかな時代でした。2015年までにスラバヤ、スマランに分散配置されていた冷房KRDEもジョグジャに転入し、非冷房のKRD、KDREは代走時を除いて消滅。2018年頃までに非冷房車は完全に離脱し、KRDEの1本のみが冷房化改造(上の緑編成)され、戦列に残っています。そして既報の通り2020年10月1日付けで運行がKCIに移管されました。

KCI地紋感熱紙のプラメクス乗車券は貴重!!
しかも旧ロゴ!!

さらにKAI公式アプリからの予約&QRコード乗車券での乗車もまもなく終了!!
駅購入がKCI、事前ネット購入がKAIのシステムというのもまさに過渡期という感じ

各駅では自動改札機が出番を待っています
2020年末時点でのKRDE配置は冷房車4本、冷房改造車1本、計5本が稼働可能状態にあります。なお、電化開業後、これら5本は快速プラメクスとしての役目を終えますが、そのサービス延長区間であるクトアルジョ~ジョグジャカルタ間は当面非電化で残るため、同区間の区間運転用に残されるようです。当初、3本をクトアルジョフィーダー、2本をバンテン線末端部(ランカスビトゥン~ムラク)、いずれも営業権がKCIに移管された線区に転配する計画だっだようですが、予備車が確保できないため、5本は丸々クトアルジョフィーダーとしてジョグジャ配置のまま残るようです。まあ、ですので今後もHolecの残党を楽しむ機会は残されていますが、架線下・さらに電車と併用という面白さが最後に味わえなかったのは、残念な限りです。

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