
乗らない間に木が伸びましたね・・・
先週、13日・14日・15日と連続して施行されていたジョグジャ~ソロ間電化前の最終試運転。15日にはKFW3本と205系1本の計4本、4往復分運転という大盤振る舞いでフィナーレを迎え、いよいよ電車運転の開始が近づいています。一方で、1月20日のダイヤ改正は延期が決定。果たしてジョグジャ~ソロ間の電車運転はいつから始まるか、もはやアラーのみぞ知る領域に入りつつありますが、20日ダイヤ改正延期の背景には既存の快速プラメクスとの兼ね合いがありそうです。
既報の通り、ジョグジャ~ソロ一括開業が決定し、電車営業運転の開始=気動車快速プラメクスの廃止が確定していますが、電車試運転の全行程が終了したのが先週の15日。それで、いきなり20日から電車運行を開始となると、毎度お決まりのUJICOBA OPERASI(ソフトオープン)する期間が足りないということなのでしょう。ぶつけ本番で走らしてしまうのではと思いましたが、さすがにそうはしないようです。本来ならば20日までにソフトオープンを済ませるべきだったのでしょうが、諸々遅れているのですから仕方ありません(計画ならばジョグジャ~クラテンでソフトオープン&気動車と併用、そしてジョグジャ~ソロで本開業だったはず)。しかも、当然20日からの新ダイヤには快速プラメクスのスジは引いておらず、電車スジで気動車を走らすわけには行きませんので、そうなると自ずとダイヤ改正を延期せざるを得ず、旧ダイヤで快速プラメクス運行+臨時スジで電車運行という形態にせざるを得ないのです。そう、つまりジョグジャ~ソロ一括開業で電車・気動車の併用が幻として消えると思われていたのが一転、ソフトオープン期間中はソロ~ジョグジャ間で電車と気動車の競演が見られる可能性が急浮上してきたのです。
Pagi ini melakukan uji coba Kfw dari Yogya menuju Solo Balapan. Pengecekan akhir terus dilakukan sbg persiapan trial operations KRL dlm waktu dekat. Smg semua lancar dan KAI Commuter dapat sgr melayani Masyarakat Yogya, Solo, dan daerah2 diantaranya. Salam sehat..🙏 pic.twitter.com/4THjWxYMvp
— Didiek Hartantyo (@mas_didiek) January 15, 2021
注目はヲタ社長ブログ氏のお漏らし情
もはや鉄ヲタ社長認定されてしまったディディック氏、15日の試運転終了後に書き込みをしており、それによれば近日中にUJICOBA OPERASIを開始するとのこと。さらに別のマニア媒体に語ったところによると、このUJICOBA OPERASIはUJICOBA TERBATASであり、招待客のみが無料で試乗できるとのことで、LRTパレンバン方式でのソフトオペレーションになる見込みが高くなってきました。というのも、電車は快速プラメクスと運賃も乗車方法も全く異なりますので、それを同一区間で共存させるというのは旅客案内上、かなり厳しいものになります。しかしKAIとしては生きた死重が欲しいですので、パレンバンのときのように、地元の有力政治家、沿線の首長、軍人、その家族というように招待客を芋づる式に増やしていくのではと思われます。乗車なんて正直開業後いくらでも出来るわけで、となれば、鉄ヲタとしては、この機会にプラメクスとのお別れ&電車併用の過渡期シーンを撮りまくるしかないのです!!既に続々とインドネシア鉄たちがジョグジャに集結しつつあり、こうなれば、もはや私も共産党チェッカー回避などと言っていられず、鼻血を出しても列車に乗り込みジョグジャに向かうべきでしょう。

それにしても誰もいない・・・

チェッカー待機所もゼロ人

それにしても誰もいない・・・

チェッカー待機所もゼロ人
そんなわけで、旅の始まりはこちらから。いくら乗客が少ないと言えど、最近は迅速抗体検査に長蛇の列が出来ており、全く迅速ではないので、チルボンから乗車します。このところKAIも公式から乗車前日までに検査証明を取得しなさい(乗り遅れても保証しない)と強気の発言をしていますので、念のために私はなんら列車の予約をせずに、駅に向かってみました。すると、拍子抜けするくらいに客がおらず、検査場もゼロ人。保健所の人間が暇そうにしていました。取得後、そのまま列車に乗れるのか?と聞いたところ、全く問題ないとのことなので、ここでKAI Accessから直近のチケット(Argo Dwipanga)を購入。これを逃すと運休の嵐で、さらにその4時間後まで列車が無い・・・。電子チケットを入り口のスタッフに見せれば登録は完了で、ここでSwab AntigenのRp.105000を支払い(市中の病院でやるより圧倒的に安い)。誰も待っている人などいないので、そのまま衝立に囲われたブースでオバチャンに細長い綿棒を鼻にぶっ刺されて終了。普段から様々なウイルスを持ち運んでいるので(笑)正直ヒヤヒヤものですが、15分ほど待って、無事陰性証明をゲットできました。いや、実は年末年始の規制強化以降、ジョグジャの一部の宿が陰性証明を所持していない客を拒否しているという口コミも出ており、今回は真面目に列車で行こうと決めた理由でもあります。

駅舎内もがらんどう・・・
電気も消され廃駅の様相

駅舎内もがらんどう・・・
電気も消され廃駅の様相
時間が余り過ぎるほど早く検査は終わってしまい、改札口へ。しかし、駅ナカ店舗も全て休業しており、どうしようかと思いましたが、構内の待合室だけは開いているそうなので、先に入ってWifi乞食。ここでホテル予約を済ませてしまいます。

待合室。これは酷い・・・。
でも、客がいないのでWifiは早かったですよ

そうそう、フェイスシールドももらいましたよ
(今思えば、旧ロゴの頃に乗っておくべきだったな)

十分なほどのソーシャルディスタンス・・・

検札かと思ったら、鉄道警察隊による検温
これが一番恐怖(37度以上出た場合は強制下車⇒隔離・・・)

待合室。これは酷い・・・。
でも、客がいないのでWifiは早かったですよ
そして、ついに10か月ぶりとなる客レへの乗車です。なんだかワクワクしますね。最近はバスに慣れっこですが、やっぱ列車は良いですな。

そうそう、フェイスシールドももらいましたよ
(今思えば、旧ロゴの頃に乗っておくべきだったな)

十分なほどのソーシャルディスタンス・・・

検札かと思ったら、鉄道警察隊による検温
これが一番恐怖(37度以上出た場合は強制下車⇒隔離・・・)
さて、今回のジョグジャ行き、実は見落とせないポイントがあります。

リンガプラ駅に臨時停車
ここから上り線に転線

途切れたレール

倒壊した橋脚
そして川岸のえぐり取られ方がすさまじい川の流れを物語っています

逆サイドから

ブミアユにも臨時停車し、ここから下り線に復帰

リンガプラ駅に臨時停車
ここから上り線に転線
先日、南本線の大半、チルボン~モジョクルト間の複線化が完成したばかりですが、1月12日早朝、異常な長雨による川の増水で、リンガプラ~ブミアユ間のオランダ橋梁が流出。同区間で線増側、本来の上り線1線の単線運転と徐行運転を行っています。インドネシアの鉄道は頑丈というか、自然災害が少なく、100年物の構造物が至る所に残っており、橋脚が倒されるというのはなかなか例がありません。地球規模の異常気象なんでしょうね・・・。

途切れたレール

倒壊した橋脚
そして川岸のえぐり取られ方がすさまじい川の流れを物語っています

逆サイドから
この状況を見ると、下り線側は新しい橋梁をゼロから作り直すことになるでしょうから、復旧までには相当の時間がかかりそうです。1月20日のダイヤ改正では、スジ自体は通常期の本数で引いてありますので、もしかすると、このボトルネックもダイヤ改正を延期させた原因になっているのかもしれません。

ブミアユにも臨時停車し、ここから下り線に復帰
なお、17日にはソロ~スマラン線のブルンブン~グンディ間でも田畑の増水で道床が流出する事象が発生しており、運行に支障が発生しています。1月に入ってから、私もほとんどカメラを使っていないというほど、雨が降り続いています。ジョグジャの試運転はもちろんですが、まずは天候の回復を願いたいものです。
この先、特にネタもないことから、食堂車に移動し昼食。さすがにナシゴレンパラヒャンガンなどのチルド品の取り扱いは休止中で、全て冷凍もの。加えて、注文入ってからのレンチンのため、カートでの巡回も行っていませんでした。それでも、食堂車を開けるというのは流石インドネシア。この状況下でも客を空腹にさせるのは恥なのです(日本も見習え!!)。

冷凍ナシゴレン、35000ルピア
この先、特にネタもないことから、食堂車に移動し昼食。さすがにナシゴレンパラヒャンガンなどのチルド品の取り扱いは休止中で、全て冷凍もの。加えて、注文入ってからのレンチンのため、カートでの巡回も行っていませんでした。それでも、食堂車を開けるというのは流石インドネシア。この状況下でも客を空腹にさせるのは恥なのです(日本も見習え!!)。

冷凍ナシゴレン、35000ルピア
腹も満たされ、座席に戻った後はしばしうたた寝。そしたら、プルウォクルトから乗り込んで来た(?)鉄道警察隊から、貰ったフェイスシールドは着用せよとお達し。へぇ、さっきまで誰も装着していなかったのにどういうこと??どうやら、お決まりの写メによる上司への報告用らしく、この号車を報告用に使ったみたいですね(なんじゃそりゃ)。他の号車を見たら、誰も付けておらず、1両だけフェイスシールド集団になっており異様でした(笑)
起きたついでに鉄ヲタ掲示板を眺めていると、なんと1月1日から運転再開したものの、故障運休中のウォノギリ線向けレールバス試運転がソロ~ジョグジャであるらしい。しかも、Argo Dwipangaのジョグジャ到着の10分後に試運転も到着のため、ギリギリ撮影が出来るかも、と。先ほどの徐行の遅れも取り戻し、ジョグジャは定着。しかし、ウォジョまでは青空も見えていたものの、ジョグジャ市内は真っ暗、雨。それでも、レールバスの本線走行は貴重ですので、いつものマリオボロ観光駐車場ポイントまで小走りに向かいます。ですので、ジョグジャ到着時の画像はありません。しかし、悪夢はここから。
定位置には多数の鉄ヲタが構えており、ああまだ来ていないなと思いスロープを登って行ったのですが・・・。なんとまさにその瞬間、通過・・・。おいおい、またしても早通かよ、ジョグジャ試運転・・・。まさに陰湿ジョグジャ自治鉄の領域という感じで、ジャカルタからの一見さんには撮らせまいということでしょう(笑)

レールバス、ようこそジョグジャへ!!
それにしても暗すぎる・・・

一旦ホテルにチェックインして、再度駐車場から後続の現美Holecを。
これも晴れで撮れないよねぇ
おまけ

Holec故障につき、プラメクス1運用は客車代走中
これはこれで撮りたい・・・
というわけで、しばらくジョグジャに引きこもります。初日からなかなかトホホな展開になってきましたが、果たして今週中、電車は走るのでしょうか!?今回も優勝は出来ないのか?いや、とりあえず晴れでプラメクスを撮らしてくれれば、それで満足です。まずは天候の回復を祈って・・・。
起きたついでに鉄ヲタ掲示板を眺めていると、なんと1月1日から運転再開したものの、故障運休中のウォノギリ線向けレールバス試運転がソロ~ジョグジャであるらしい。しかも、Argo Dwipangaのジョグジャ到着の10分後に試運転も到着のため、ギリギリ撮影が出来るかも、と。先ほどの徐行の遅れも取り戻し、ジョグジャは定着。しかし、ウォジョまでは青空も見えていたものの、ジョグジャ市内は真っ暗、雨。それでも、レールバスの本線走行は貴重ですので、いつものマリオボロ観光駐車場ポイントまで小走りに向かいます。ですので、ジョグジャ到着時の画像はありません。しかし、悪夢はここから。
定位置には多数の鉄ヲタが構えており、ああまだ来ていないなと思いスロープを登って行ったのですが・・・。なんとまさにその瞬間、通過・・・。おいおい、またしても早通かよ、ジョグジャ試運転・・・。まさに陰湿ジョグジャ自治鉄の領域という感じで、ジャカルタからの一見さんには撮らせまいということでしょう(笑)

レールバス、ようこそジョグジャへ!!
それにしても暗すぎる・・・
この調子だと折り返しもすぐに出てしまいそうなので、来た道を後戻り。案の定、着発でおよそ20分も早発。雨の中、待ち惚けにならなくて良かったのですが、そもそも逆光向きであるため、ただの証拠写真にしかなりませんでした・・・。

一旦ホテルにチェックインして、再度駐車場から後続の現美Holecを。
これも晴れで撮れないよねぇ
そうそう、ホテルではやはりチェックイン時に陰性証明書の提示を求められました。ですから、今後は行きは列車、帰りはバスというのが良いのかも・・・。
おまけ

Holec故障につき、プラメクス1運用は客車代走中
これはこれで撮りたい・・・

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