
曇をギリギリ回避の際どい撮影になりました・・・
先日アップしたCC2017723号機、急行Dharmawangsaをけん引する独立記念ラッピングは一部のコアなインドネシア鉄の皆さまにはなかなかの反響でしたが、そこで新たな疑問をぶつけられたのでお答えします。Dharmawangsaと全く同地点で8月1日にArgo Bromo Anggrekを撮影していますが、明らかに色味が異なることに気づかれた方は多いのではないかと思います。実は私も前々から不思議に思っており、光線の当たり具合なのか、日焼けによる劣化なのかと疑っていました。参考までに先月末にジョグジャで撮影して未アップだった特急Argo Willisの画像をアップしておきます。
明らかに色味が異なるのがわかります
上の記事と同一地点で撮ったCC201
撮影時間が1時間ほど違うという差はありますが
冒頭の特急Argo Willisはバンドン所属のCC2061382号機なのですが、撮影した画像を確認してカメラの設定を間違えたのか、迫って来た雲の影響なのか?とそれほどまでに濃い赤色を巻いているのがわかります。しかし肉眼で見ても確かに濃く、ブカシ線内でCC2061501を撮ってから1ヵ月弱が経っていますから、インドネシア恒例の日焼け問題か最大の原因なのではないかと考えていました。しかし、ロクに運用に入っていないはずのCC2017723ですら濃い色をして現れた為、これはおかしいぞ、と思うようになりました。が、その答え合わせのときはひょんなことから訪れました。

PPKM期間中、唯一の特急Argo Parahyangan42列車(ガンビル18:40発)に充当のため、
客車を迎えにジャカルタコタへ向け出区してきたCC2061381BD
CC2017723の出区をチピナン機関区で待ち構えていた際、結局本命には逃げられてしまったものの、タイミングよく2両のラッピング罐の出入りがありました。まず上の画像、CC2061381が出区してきました。明らかに濃い赤の仕様です。

その10分後、ジョグジャからの特急Taksaka81列車の牽引を終え、
チピナン機関区に入区するCC2061502CPN

その10分後、ジョグジャからの特急Taksaka81列車の牽引を終え、
チピナン機関区に入区するCC2061502CPN
そして、それと入れ替わるように入区してきたのがこちらのCC2061502。以前、Argo Bromo Anggrekで撮影したのと同様の明るい仕様です。というか、今回ラッピング化されたCC206の全4両コンプリートしてしまいましたね(笑)そんなわけで、この赤色の濃さ問題、チピナン所属とバンドン所属で色味がはっきりと分かれる結果になりました。よって、CC2017723もバンドンでラッピング施行されていますので自ずと濃い仕様となったわけです。インドネシア国旗をイメージしている以上、明るい方に揃えてもらいたかったのが本音ですが(濃いのは濃いでシックで格好良いと思いますが)、問題は何故色調の差が出るのかということ。どうやらこれ、ステッカーは本社から現物で支給されるのではなく、データで各機関区が受け取り、別々に業者に依頼し出力しているようで、この業者の印刷機材の設定次第で色味が異なってしまうという事情があるようです。ただ、従来のクリスマス、レバランラッピングにはそこまでの色の差は見られない為、赤が単に調整が難しいのか、チピナンの担当者が色見本を見ずに、メラプティのイメージで出力を依頼し、明るい色のラッピングが完成してしまったのかもしれません。本社のお膝元のバンドンが色を間違えるということはないでしょうから・・・。客車ラッピングに対しても同様の方法で出力しているのでしょうが、客車に関してはジャカルタコタ客車区とバンドン客車区に違いは見られませんので、チピナン機関区だけが明るい色になっていることがわかります。
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