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問題の単線区間を行く環状線からのボゴール行き電車

既報の通り、9月25日にボゴール線側の高架・立体化を実現し、計13線を有する巨大駅となったマンガライ駅ですが、10月9日には工事進捗により4・5番線が封鎖。現在は地平1~3・6~9番線及び高架の10~13番線の計11線での運用を行っています。それに伴い、環状線直通上り線が消滅したため、環状線直通下り線を上下線共用として急場を凌いでいます。ボゴール線からの環状線直通を廃止する白紙ダイヤ改正のアナウンスの気配もないため、最悪の場合、向こう3~4年間この状態が続く可能性もあります。




ジャカルタ名物とも言えたマンガライ渋滞が一気に解消したかと思えば、わずか1週間通りで元通りとは、いくら何でも・・・と思いますが、それでも渋滞を最小限にとどめるべく、信号所員は熟練技と勘で続々やって来る列車を捌いています。ご存じの通り、マンガライの信号扱い所は完全マニュアルで構内の全ての分岐器を操作しています。KAIでは信号所の大小に関わらずシフト制の1名勤務であり、朝ラッシュ時はまさに修羅場と呼んで過言ではありません。

まずは、現在のマンガライ駅構内のボゴール線、環状線に関わる部分を抜粋しましたので、紹介します。なお、関係ない部分の配線、信号は省略していますので、あくまでも概念図としてお考え下さい。赤い部分が上下線が競合し、事実上の単線になっている部分です。環状線上り列車は、万が一の際にはブカシ線の3番線から発着することもありますが、観察しているとこれはイレギュラーな扱い(6番線に当駅始発が早めに入線している場合など)のようで、朝の最ピークでも環状線上りが3番線に入ることはありませんでした。

マンガライ信号

競合区間の最も効率の良い捌き方は、蛇久保信号所の如く、同一方面の上下線を同時に通過させることです。これが信号所員の腕が試されるところです。日本のように秒単位での正確な運行にはなっておらず、1~2分の遅れはしばしば発生することから、ダイヤで入線タイミングを決められるものではありません。上下側からの運行状況を見極め、ブカシ、中央~ボゴール系統との優先順位を考えながら信号を捌きます。列車渋滞の傾向として、本数の多いテベット側がより伸びるのは明らかですから、最終的にテベット側からの環状線直通の待ち時間を少なくするかが、腕の見せ所といったところでしょう。

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高架ホームからトップスピードで下って来る中央線からのボゴール行き
そういえば、長らく6000系をアップしていませんでしたね・・・

そして、もう一つ注意したいのは、高架ホーム下り線の信号機の少なさです。以前の記事でもお伝えした通り、チキニを発車すると、わずか数十m先が、マンガライ場内信号(高架ホーム入線の場合)なのです。その先、マンガライの出発信号まで信号機がありません。さらに、その先も、地平ホームからの合流部に、地平側に信号はあっても、高架側からは信号がありません。逆にチキニ側の合流部には高架、地平側どちらも信号があり、地平側からは長距離特急が来ますので、地平側が優先されています。先日、観察していて驚いたのは、この特性を非常に活かしていることです。実は、上記画像、6108Fの裏に隠れて見えませんが、このとき既に地平ホームからのボゴール行きが接近しています。私もスディルマンから用事があって乗車した時、驚いたのですが、当然この列車はマンガライで「交換待ち」があるため数分の停車となるのですが、その間に後から高架ホームにコタからのボゴール行きが到着してしまいました。こちらの交換相手も既に入線していたので、こちらが先に出るだろうとと思えば、高架からのが先に出てしまったのです。以前ならば、先着先発の法則により、1秒でも先に入った列車を先に出していたのですが、この線路切り替えの結果、この法則が崩れました。しかし、高架からのボゴール行きの出発許可が出た、わずか数十秒後にこちらのボゴール行きも出発許可。この時は、一体何が起きているのかと頭の理解が追い付かなかったのですが、こちらの注意現示での出発となり、高架から下りて来たボゴール行きに抜かされました。そして、合流部の信号で1分ほど停車した後、発車。そして、シーサスを過ぎた先には当然、上り環状線直通が信号待ちで止まっているわけですが、この待ち時間を最小限に縮めるために、下り列車をここまで詰めて走らせているのだと、ようやく頭の中で処理できました。これは凄い!!

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6108Fが出た僅か1~2分後に地平からボゴール行きが姿を現します

所定のダイヤでは、現在ボゴール線は最ピーク帯に環状線直通10分毎、コタ発着10分毎、合わせて5分間隔のネットダイヤ化が実現していますが、単線ボトルネックの影響でこれは崩壊しているわけですが、1時間ほど観察していましたが、完全にこの捌き方でパターン化しており、テベット側合流地点基準では、2分・8分・2分・8分の基本的なサイクルで列車が下っていきました。一方、上りは、上記6121Fが出てきた時点で、マンガライ場内待ちの先頭で環状線直通が待機しています。さらにその後ろにはコタ行きも詰まっています。

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そして、今度はまた僅か1~2分後に上り環状線直通が地平ホームへと
シーサスを渡り入っていきます
(後追い)

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さらにそれを追うように、1分ジャストで
今度はコタ行きが高架を全速力で上っていきます

これがピーク時間中、延々と繰り返されるので、見ていて非常に楽しい;;しかも、かつてはここの踏切でよくよく上下はすれ違い、被り画像量産地点だったのが完全に解消されて、今やほぼほぼ被らないポイントまで昇格しています。しかし、逆に、踏切警手は大変です。以前は、ここですれ違っていたためにそこそこの開放時間がありましたが、今は少し間が空くことはありますが、その後で怒涛の上げ下げ(1~2分後に続行する場合、一旦遮断棒が上がります)が連続し、踏切はかなりカオスな状況と課しています。見ている分にはこれはこれでまた楽しかったりするのですが・・・。

そんなわけで、毎日がこうなっているとは限りませんが、腕の良い信号所員に当たると、渋滞はさほど伸びておらず、従来と比べても同じくらい、というかやや軽減している印象です。もちろん、運行状況に左右され、それも一概には言えないのですが・・・。ただ、これでそこそこ捌ききってしまうと、白紙ダイヤ改正をわざわざする必要もなくなってしまいます。中央線からの環状線直通はこのまま維持されるのか否か、本社は果たして今後どのような決断を下すことになるのでしょうか。

おまけ


10月20日からジャティネガラ駅の3番線が閉鎖され、
ブカシ線下り列車は1番線の供用が開始されています
こちらは即日で線路が撤去され、完成に向けて工事が進められています

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