
ジョグジャでまさかの再会??
先日のBalaiyasa Yogyakarta訪問では、新幹線リレー号に改造中のKRDE Holecの隣に「ピカチュウ」ことタナアバン機関区常駐の救援気動車が留置されていました。こちらは台検での入場で、既に整備を済ませ出場待ちでしたが、この後、10月23日にルンプヤンガン~タナアバン間で回送されています。全区間、夜間走行のため撮影は叶いませんでした。
なんだかんだで、もう4年も経つんですね
その間に動いた回数は??
KAIの前エディ社長政権時の2016年~2017年頃にかけて多数の日車KRDが事業用車、及び貴賓用特別車に改造されており、このピカチュウ編成もそのうちの1つ。2017年に改造され、一時的なシドトポ常駐を経て、年末にタナアバンにやってきました。当初は2010年にオーバーホールして以降、一度も重検査をしておらず、老朽化が深刻なKCI所有の事業用車DjokoTingkirの置き換え用か?とも目されましたが、KCIは予算の都合からかピカチュウのリースは実施せず、Djoko Tingkirの使用を継続しました。その為、ピカチュウの出番はほぼゼロと言っても等しく、タナアバン常駐という地の利を生かして、スルポン線内の列車故障や事故に数回出動したこと、それにDjoko Tingkirの検査中に一度だけ、205系のお迎えにタンジュンプリオクに行って、配給に従事したことくらいです(2019年11月の武蔵野第6陣)。そんなわけで満身創痍のDjokoTingkirと裏腹に、車体検査を受けたわけでもないのに新車のようにピカピカなピカチュウです。なお、以前との変化と言えば、2020年9月に新ロゴ化されているくらいですが(それ以来、走行シーンを見ていない・・・)、実はもう一つ変わった点があります。

車番が正しく書き換えられました
PABとはPA Bogieのことで台検を指します

整備された台車NT45
(わざわざ再塗装したのかな??)
改造以来、事業用車にもかかわらずK2 3 78 02,K2 3 82 07という営業車番を名乗っていたピカチュウですが、この度ようやく事業用車に改番され、SN3 78 01, SN3 82 03となりました。所属表記自体はタナアバン常駐時代に当初のSDTからTHBに変更されています。それにしてもロクに走行していないのに台車検査とは贅沢ですねぇ。なお、この数日前にはシドトポ常駐の事業用車、黄色イモムシがやはり台検で出場しており、一連のタイミングで登場した改造車シリーズがまとめて検査だった模様です。シドトポの黄色イモムシはピカチュウ以上に走行しておらず、私も未撮影なので是非そちらを拝みたかったのですが、タッチの差で逃げられてしまいました。黄色イモムシの方は日中走行のため、沿線はジョグジャ・ソロ現地鉄でかなる賑わっていました(羨ましい;;)。

この10年間、譲渡車両の配給にひたすら従事したDjoko Tingkir
ついに力尽きました・・・
ところで、ここ数か月全く姿を見かけないDjoko Tingkirですが、本線走行が不能なほど劣化している(変速機が故障しているとか)とのことで、ジョグジャまで自走することも出来ず、急遽Balaiyasa Manggaraiに入場させオーバーホールさせているとのことです(重症化する前にちゃんとKAIに金払ってメンテナンスしなさいよ、KCI)。予定では2019年の時点でオーバーホールの予定でしたが、結局そのときはマンガライで台検だけして済ませてしまい、結局武蔵野最終陣まで老体に鞭打って働くことになってしまったわけですが、それが仇となって遂に力尽きた格好です。KCIとしてはKAIにピカチュウの使用料を払いたくないので、中古車譲渡完了までは使い倒したということなんでしょうけど。結局、今年に入ってからDjoko Tingkirを使用したマンガライ~デポック~ボゴール間の部品の定期配給もほとんど設定されておらず、トラック輸送に切り換えられています。欠車中の中間車の配給も、ブキットドゥリ~Balaiyasa Manggarai間で実施される程度で、デポック、ボゴールからの配給はゼロになってしまい、これが余計に車輪交換、削正を遅らせている原因でもあるようです。その為に、不思議なユニット差し替えが発生したり、最近ではM65の先頭車が中間車輸送時の制御車として駆り出されています。

廃車回送のしんがりも務めましたね
◆いつもご覧いただきありがとうございます◆

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