
KAI公式SNSより
11月24日、KAIは公式SNSにおいてジョグジャ空港線の増発ダイヤを発表しました。果たして24日から増発されたのか、それ以前から増発されていて、気まぐれで24日に公開したのかは、流石に毎日KAI Accsessでチェックしているわけでもないので不明・・・だったのですが、社長ブログ氏の方でまたもお漏らしされたので、「24日からの増発で正解」と判明しました。ジョグジャ空港線は開業以来のPPKM(緊急活動制限下)で、大幅に運行本数をカットせざるを得ず、9月1日以降、1日4往復のみが細々と運行する状況が続いていました。
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それでも10月以降、国内旅行客数は右肩上がりで増えており、KAIの長距離列車も通常の8割程度に本数を回復(長らく運休だったスネン発のFajar Utama YK/SLOやSawunggalihなどお馴染みの急行列車も続々復活しています)しています。当然、ジャワの一大観光地ジョグジャカルタは、数か月前の閑散ぶりが嘘のように活気づいており(それどころか恐ろしいほどの密密状態!!)、それに伴い空港線も満員御礼の様子でした。おそらく、乗車定員制のために積み残しが発生していると思われましたので、この抜本的増発は、然るべきものと言えるでしょう。
Penumpang KA Bandara YIA sdg antri masuk ke kereta dari Stasiun Bandara YIA menuju ke Stasiun Tugu. Mulai tanggal 24 Nov 2021 dilakukan penambahan dari 4 kali keberangkatan menjadi 10 kali keberangkatan tiap hari. Mari tetap jaga protokol kesehatan 🙏 #SahabatKAI #Railfans pic.twitter.com/eGsK2PhAaB
— Didiek Hartantyo (@mas_didiek) November 27, 2021
社長さんが大行列の空港線乗り場と共に「24日から増発」と書き込んでいます
日中、大穴が空くこともありますが、基本的に1時間に1本程度は確保されるようになり、以前に比べればマシな運行体系になりました。なお、従来も変則的な2運用体制でしたので、これに伴う運用数の増加はありません。なお、列番を見ると抜けているところがありますので、今後もう1運用追加され、大穴が解消される日は近いのでは、と思います。ただ、臨時列番であることには変わりませんので、30分~40分毎の本ダイヤになるまでは、しばらく時間がかかりそうです。次回のダイヤ改正と同時でしょうか。

先日1本目が出場試運転を行った空港線用新型KRDE増備車
撮影:Zidan Nando様

先日1本目が出場試運転を行った空港線用新型KRDE増備車
撮影:Zidan Nando様
また、このジョグジャ空港線増発用に4本が投入されるINKA製新型KRDEマイナーチェンジ車は、11月19日にようやく1本目(K1 2 21 01-04)が出場し、マディウン~ワリククン間で試運転が設定されました。しかし、車両トラブルのためンガウィで運転打ち切り、復路は30㎞/hの速度制限でマディウンまで戻ったとのことで、後日仕切り直しとなった模様です。2018年製のKRDEと見た目はほぼ同じですが、ボンバルディアが今回加わらず(シュタドラーに浮気したのが原因か??)、だいぶ設計はやり直しているようで、似て非なる製品になっているのが気がかりです。2018年製編成がそこそこ順調に稼働しているので、ここでまた躓かなければ、と思います・・・。1本目で運輸省番号にも21年製のトップナンバーとなっているのはわかるのですが、何故か運転台に出ている張り紙にはTs2を書かれており、何やら大人の事情がありそうな予感もします・・・、何だか心配ですね。早期に4本が出そろい、ジョグジャ空港線の本格運行が始まることを願います。
外国人観光客に朗報!!
なんとマグウォ空港が復活
ついでにもう一つ、こちらのニュースを。ジョグジャカルタ新国際空港の本開業で旅客営業が廃止され、早くもターミナルが廃墟となりつつあった旧空港、アジスチプト(マグウォ)国際空港が11月26日からまさかに復活を果たしています。これは、バリとジョグジャカルタを結ぶ1日2往復の臨時便が設定されたことに伴うものですが、鉄ヲタ観光客を想定しているのか!?、遠い遠い新空港ではなく、KCIジョグロ線マグウォ駅直結の旧空港発着となっていますので、飛行機下りて、即活動開始可能です。空港鉄道の乗車には引き続きKTP番号が必要で、外国人観光客の乗車は認められていませんので、これは大きいですよね。唯一観光客の入国が始まっているバリから観光客を引き込もうという考えなのでしょうが、海外鉄にとって朗報以外の何物でもないでしょう。
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