
来年2月に検査切れの05-104F
乗るのも撮るのもラストチャンス
先日、東洋経済オンラインではない方に記事を書いていますが、本題が本題なだけに、最後まで読まずに力尽きている方が多いのか、世間的にほとんど認知されていないようですので、改めて紹介します。まずは、こちらの記事をお読みください。
玉石混交の中に本質を混ぜておくのが私のポリシーですので、よろしくお願いします
玉石混交の中に本質を混ぜておくのが私のポリシーですので、よろしくお願いします
というわけで、去る5月に商業省令が改定され、中古機材輸入に関する規制が緩和されました。簡単に言えばリニジョコの置き土産、20年ルールが撤廃されました。当然これは中古機材輸入の全面解禁ではなく、引き続き特例の中の特例として、所轄官庁が申請が受理した場合にのみ適用される模様です。かつて、ヤクザたちがこぞって中古バスやらトラックやらフェリーを輸入していた頃の話とは訳が違います。とは言え、2019年の輸入特例失効以来、沈黙を続けていたKCIにとっては渡りに船の状況です。
輸入品使う野郎は大バカ者だと各省庁に通達したジョコウィですが・・・
国家公務員の6割7割がi phoneを使っているわけでw(KCI社内調べ)
ちなみに、私はちゃんと国産スマホ使ってますよ、高関税かからず安いので!!
そんな怒りの矛先にあるKCI、2019年の輸入特例失効後も再申請することで引き続き中古車両を調達することを目指していましたが、外国製品を排除し、国威を高揚させんとするジョコウィ政権からの圧力にビビッて申請を行わなかったこと、折からのコロナパンデミックでちょうど良い言い訳にもなることから、この話は棚上げになりました。これで、ポストメトロチョッパ車としての導入が画策されていたメトロ8000系は、ご承知の通り廃車解体への道へ。メトロさんも最後の最後までKCIからの回答を待っていたようですが、回答なく解体。あんなに状態の良い車両を解体することこそ、馬鹿げていると思うのですが。KCIの不誠実な対応が、これまでどれほど本来譲渡出来るはずだった車両を潰してきたことか・・・。
政府スジ、KCI社内の話でも、ジョコウィが消えれば輸入規制は必ず解除されるというのがおおよその見解であり、2024年を前にどこかのタイミングで規制は解除されるという読みだったのでしょう。だったら、リスクを冒してまで特例を申請しないというのも頷けます。それで、このタイミングでの規制解除と晴れて至ったわけです。閣僚の心も、もう後の無いジョコウィから離れているということでしょうか。上記リンク記事でジョコウィが吠えたのが6月ですから、余計なことするとクビだと脅しかったのでしょうが、もう求心力はないのでしょう。

そしてまた1本と北舘林に送られてしまうメトロ8000系・・・
フルカラーLED車があっさり解体されてしまうのは勿体なさすぎます
撮影:Kucing様
KCIの現場としては、2020年からのメトロチョッパ車の順次廃車計画を立てており、本来であれば今年のチョッパ車全検入場など、あり得ない話でした。が、廃車を出せる程車両に余裕はなく、特に2022年5月のダイヤ改正では、チョッパ車を総動員しなければ朝夕の運用が回らない状況が続いています。この状況で、2024年に新車調達まで綱渡りというのは流石に厳しく、何とか共食いで凌いできたチョッパ車のメンテナンスもいよいよ限界に近づいています。来年に車両を調達しなければ、KCIのオペレーションは早晩崩壊します。ですので、この渡りに船の状況を活かさない手は無いのですが、問題はKCIが煮え切らない態度を取っている間に、国内の候補車と見られていた車両はメトロ8000はともかく、全て廃車、又は廃車契約が結ばれてしまい、今更譲渡に向けることは出来ず・・・。どうするのKCI?といったところです。せめての救いは、コロナ絡み、半導体不足絡みで置き換えペースが当初計画より遅れていることで、ここが最後の希望でしょうか。なお、皆さんが注目されている都交6300はスキーム上、譲渡はあり得ない為(2000年に6000を譲渡した際はG to G)、そもそも候補には入っていません。その辺、考慮して妄想をお楽しみください。

今、乗って&撮らなければならないのは05系
まぁ、明日には明日の風の吹くインドネシア、来年の予想など骨折り損で何ら意味は無いので、目下差し迫っているお話を。先日、メトロ6000系6134Fが7月の全検分として出場しましたが、他編成の検査サイクルを見る限り、今年度のチョッパ車入場はこれでラストになりそうです。また、5月の05-102Fの入場は異例の中の異例で、コロナが無ければ即効廃車編成でした。あれはあれでネタでしたが・・・結局、検査後ロクに稼働しておらず、何の為に入場させたとの言われるレベルで、車両調達の可否に関わらず05系の入場は102Fが最後、来年はおそらく実施されないでしょう。不足分はジョグジャの205系を返却すればなんとか1本分は補填出来るわけですし。もちろん、車両調達が順調に進めば、他のチョッパ形式の廃車も一気に加速する可能性があります。引退するする詐欺で2年以上も生き延びてしまったチョッパ系列車、いよいよ今年、来年がラストイヤーになる可能性が高いです。

注目は05系の全検履歴
05-108Fって来月で検査切れですね
そして、来年早々に05-104Fが落ちます
※走行キロが他系式に比べ短い為、検査周期が伸びる可能性はあります
◆コロナで収支がマズイ棒◆
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コメント
コメント一覧
大本命のメトロ8000は置き換えがゆっくりになったとはいえ、今からだと数編成しか確保できないレベルまで来ていますからねぇ
日本国内ではほかにも置き換えの計画はありますが、まとまった数が手に入らないのが痛いところですねw
あったとしても6両編成以下の短編成ばかりで詰んでいるのは明白ですね
今KCIは抵抗制御や界磁チョッパ車両の受け入れはしていないんでしたっけ?
ちょっと妄想が過ぎましたが、KCIが上手く車両を導入できることを応援していますw
コメントありがとうございます。日本の鉄道も金欠ですから、これまでのような大量廃車というのはもうあり得ないでしょうね。ですから、インドネシアもいい加減、マトモな国産車を作れるようにならないといけないのですが・・・。
KCIも目が肥えていますので、基本的にはVVVFインバータ制御車限定です。手を焼いているチョッパ車が今更来ることは100%あり合えません。
数年以内に廃車予定でこの条件を全て満たす車両は、自分が知りうる限り1つも思い浮かばないですね…
JREも205の置き換えが一段落して既に4両以下の短編成しか残っていないですし、置き換え中のE217も車両限界に接触することを考えればこちらも無理でしょうね。
メトロもトプナンを残して7000系は全滅、8000系も既に廃車が始まってしまった以上、仮に譲渡が実現したとしても中途半端な本数になることは明らかですし…
8000系については未だに半蔵門線で乗車してもLCDを搭載している影響からか「まだ現役続けられるのでは?」と思ってしまうので、譲渡されずに解体されるのが本当に勿体ないような気がします。
いずれにせよ、騙し騙し使い続けてきたメトロチョッパ車の限界が間近になっているこの状況でKCI側はどのような決断をするのか、非常に注目ですね。
コメントありがとうございます。本当にタイミングが悪すぎます。せめて、あと1年早く決断しなさいといったところです。頼めば何でも出てくると思っているKCIもKCIです。学習しないというか。チョッパ車の維持がもう物理的に困難ですから、果たして来年どうするのか、ある意味楽しみです。
あとはE217系の次に置き換えられるサロを抜いたE231系の近郊型とか...
収入減でE231も果たしていつ置き換えになるやら、ですね。しかも、TIMS搭載車がそのままインドネシアで走れるのかという問題もあり、もういい加減、中古は厳しいと思います。
個人的にはメトロ8000系、メトロ08系、E217系、205系500番台が譲渡されると思っておりました。
少し、予想が過ぎましたが、KCIが上手く車両を導入できることを応援してます(*^^*)
いつもご覧いただき、ありがとうございます。メトロ8000、205系500番台は本当に残念でした。新車云々のゴタゴタが無ければ、確実に海を渡っていたことでしょう。
遂に中古車輸入再開は日本人マニアとしては嬉しい話題ですが、もう少し早ければ状態のいい副都心線7000系後期車や半蔵門線8000系を確保出来ただけに遅きに失した感が否めないですね。
まとまった数の廃車が見込まれて尚且つ長編成のVVVF車というと、209系やりんかい線70-000形などしか浮かびませんが、どちらもいつ頃から、どの程度のペースで置き換えられるかが分からないだけに今後が読めなくなりましたね。
一番の理想は現地仕様にカスタマイズした総車や日立などの新型車が入ることなのですが…。
こんばんは、お久しぶりです。
メトロ7000、8000を購入できるタイミングを逸してしまったのは大きいですね・・・。
果たして来年、車両は導入されるのか、導入されるとしたら何が来るのか楽しみ待っていてください。
狭軌でアルミ製かステンレス製の一般型車両が欲しいのですね。
211系や311系は如何でしょう。老朽化した電子機器を全部交換すれば未だ使えないでしょうか。