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9月中旬時点で既に設置されていた自動改札機

2020年10月からKCIに移管されたKAIの一部の普通列車ですが、引き続き乗車方法、チケット購入方法その他の規定は従来通りのまま、使用車両もKAI所有の機関車+客車編成又は気動車編成で、一般客からしたら何がKCIに変わったのか、わからない状態が続いていました。ですから、あくまでもKAIから「運行を委託された」という状況でした。唯一、前面移管されたのが新たに電化されたソロ~ジョグジャ間で、車両も自前で保有(ジャカルタに返却されてしまいました・・・)、KMTによるジャカルタ同様のプリペイド方式による乗車、いつでもだれでもすぐに電車に乗れるという、本来あるべき近郊鉄道に姿を変えています。





またしても「サイレントスタート」となったクトアルジョKMT
そんなにクレーム恐れているなら、やらなければいいじゃない
公式から案内があったのは当日の午後2時!!

しかしながら、そのジョグロ線に接続する、というかジョグロ線の西端部分(電化前は一体運営されていた)ジョグジャ~クトアルジョ間は、引き続きKAI普通列車のレギュレーションが適用され、ジョグジャを境に電化区間と非電化区間を乗り継ぐ際は、一旦改札を出て、再度別の改札から、チケットを買い直して入り直さなければならないという、なんとも面倒くさい状況が発生していました。ですので、今回、ジョグジャ~クトアルジョ間にも自動改札機が設置され、IC券方式での乗車がスタートしたことにより、ジョグジャで乗り継ぎの際、改札を出ずにそのまま乗り換えが可能になります。ただし、運賃は従来通りで、クトアルジョ~ジョグジャ8000ルピア、ジョグジャ~ソロ8000ルピアの均一運賃で、ジョグジャを跨いで乗車する際は、乗車時に8000ルピア、降車時に8000ルピアの計16000ルピアが差し引かれます。ジョグジャの隣駅で、同一駅扱いにしても何ら問題の無いルンプヤンガンで降りても、引き続き、合算した16000ルピアとなります。

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公式画像、もはや現存しない白Holecを使っている時点でツッコミどころなんですが、
そんなに中国カラーの車両を使いたくないんですかね・・・

ただ、今回のIC券移行課題が山積みです。まず、ジョグジャ~クトアルジョ間へのIC乗車区間拡大はそもそも9月下旬に予定されていましたが、システム調整で延期されています。サイレントスタートもあるのでは?と先週、実はこっそりジョグジャにとんぼ返りしていたのですが、結果は空振り。駅にもなんらKMT化のお知らせも無く、ただ自動改札機だけが鎮座していました。駅員に聞いてもわからないの一点ばりで、ダメだこりゃ・・・と言った感じでしたが、流石にKMT化されることは知っているようで、実は9月上旬に期間限定でKMTを窓口で発売したらしい・・・。既に完売したということなので、何らかの告知はあったはずなんですが、当然公式からなんらお知らせも出ておらず謎過ぎます。特設の屋台でも出して売っていたのでしょうか。これで、限定柄でもサイレント発売していたら、クソ野郎!!なのですが、ただのいつもの黒い奴と言っていたので、まあいいか。で、突如10月6日から開始されたのですが、今回も公式はダンマリ。現地鉄からの見たままが朝上がってきて、それが判明したのですが、公式からやっと出てきたのは午後2時ですよ・・・。

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アプリから事前購入できた証拠に
1か月後くらいにはある日突然、また買えなくなっています

ジョグジャ空港線をKAIからRailinkに運行移管したときも、その日を境にチケット購入方法が180度変わってしまい、KAIのアプリから買えなくなるやら、クレジットカードしか受け付けないやらで、総スカンを喰らったわけですが、流石にその反省からか、今回は当面の間、周知期間として、KAIのアプリからも購入が可能となっています。ただ、公式からは具体的にいつまでとの文言はなく、さらにKAIアプリから買えることすら書かれていません。あからさまなKMTへの誘導です。

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田舎なんて、ぶっちゃけQRコードで困らないんだよなぁ
スマホワンタッチで買えるんだから

で、この結果、何が起きたかというと、駅に当日行っても、列車に乗れないということです。え?と思われるかもしれませんが、なんと今回!!驚くべきことに、KMT化、つまりCommuter Line化されたにも関わらず、KAI普通列車のレギュレーションを引き継いでおり、座席定員+α以上は乗車不可なのです。つまり、従来、1週間前からKAI Accessから購入が可能で、ジョグジャ~クトアルジョ間はかなり高い乗車率を誇りますので、8割~9方の人がアプリで事前購入し、確実に乗車出来る確約がありました。が、KMT化により事前予約が出来ませんので、各駅への割り当て人数に達した場合、仮に列車に空席があっても乗車不可(悪名高き第8事業部がKAI Access導入まで使っていたアナログシステムです)という、これまたとんでもないシステムになったのです。さらにカオスなのが、当面KAI Accsessとの併用の為、KMT乗車分の割り当てがゼロになっていても、アプリから買ったら買えてしまったという事案、さらにその逆という現象が発生しており、近いうちに乗客の暴動が発生しそうな予感です。朝の通勤時とか、これ絶対にヤバイでしょ。

INKA製の気動車が乗車率100%越えた場合の安全性が保障出来ないというジョーナン閣下の至極ごもっともな意見を引き継いでいることに加え、100%分以上のPSO配分が無いことが最大の原因です。だったら、この問題が解決するまでは、ジョグジャでの乗り換えで、一旦出場する必要があるとは言うものの、従来のシステムのままでいいでしょう・・・。完全に時期尚早の施策です。

今のところ、果たしていつKAI Accessからの事前購入が完全に停止されてしまうのか、定かではありませんが、ただでさえプラチナチケットと化していたクトアルジョ~ソロ間ですので、半数がKMT乗車に割かれた今、入手困難なチケットになりつつあります。何時間前から改札に並べばいいのですかという話ですよね・・・。

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全車新幹線リレー号車両充当となり、せっかく車両がグレードアップ
したのに、まさかのシステム改悪とは残念です

しばらく様子見しないと、私もいきなり乗れませんと言われ、行程が崩壊させられそうです。この件、落ち着くまで、ジョグジャ行きは当面見合わせた方がいいですね。トラブルに巻き込まれるだけのような気がします。会社都合ではなく、まずは利用者のことを考えてもらいたいと、ここの国の鉄道は、この件に関わらずつくづく思います。客に人権は無いと言っている人たちなので、何を言っても無駄なんでしょうけどねぇ。まずは、乗客の暴動で、なし崩し的に乗車定員が撤廃されることを期待します。

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